さとるくんは、都市伝説として語られる話の題名であり、その話の人物の名前である。2000年代前半に流行した。「さとるくん」という名は、人の心を読む妖怪「さとり」からきているという説がある。 [1] [2] [3]

概要 編集

さとるくんは電話で呼び出すことができ、さとるくんに質問すればどんなことでも答えてくれる。

流布している話の内容は、概ね以下のとおりである。

公衆電話に10円玉を入れて自分の携帯電話にかける。つながったら公衆電話の受話器から携帯電話に向けて「さとるくん、さとるくん、おいでください。」と唱える。それから24時間以内にさとるくんから携帯電話に電話がかかってくる。電話に出ると、さとるくんから今いる位置を知らせてくれる。そんな電話が何度か続き、さとるくんがだんだん自分に近づき最後には自分の後ろに来る。このときにさとるくんはどんな質問にも答えてくれる。ただし、後ろを振り返ったりすると、さとるくんにどこかに連れ去られるという噂。今の所、異世界に連れて行かれる噂がある。
他にも既に答えがわかっている質問をしてしまうと、さとるくんが怒ってしまうという。怒ると、多くの場合殺されてしまう。

関連作品 編集

映画 編集

テレビドラマ 編集

小説 編集

  • 『つい、見たくなる怪異な世界 不吉な噂、謎の呪文、怖い伝説……実際にあった49の話』 - 朝里樹による掌編小説集で、「さとるくん」を題材にした掌編が一本収録されている。

脚注 編集

  1. ^ 山口敏太郎『本当にいる日本の「現代妖怪」図鑑』笠倉出版社、2007年。ISBN 978-4-7730-0365-9 
  2. ^ 松山ひろし『3本足のリカちゃん人形―真夜中の都市伝説』イースト・プレス、2003年、207-209頁。 
  3. ^ 朝里樹(監修)『大迫力! 日本の都市伝説大百科』西東社、2020年、99頁。ISBN 978-4-7916-2807-0 

参考文献 編集

関連項目 編集