ぺちゃくちゃ(英: PechaKucha)とは、プレゼンテーションの形式。ぺちゃくちゃでは、講演者は、20枚のスライドを1枚あたり20秒使ってプレゼンテーションを行う。通常、ぺちゃくちゃないと(ペチャクチャナイト、英: PechaKucha Night)と呼ばれるプレゼンテーションイベントで行われる。

歴史 編集

ぺちゃくちゃは、日本を拠点とする建築事務所クライン・ダイサム・アーキテクツの代表であるアストリッド・クライン(Astrid Klein)とマーク・ダイサム(Mark Dytham)によって考案され、最初のぺちゃくちゃないとが2003年2月に東京で開催された[1][2]。2004年にはヨーロッパの都市でぺちゃくちゃないとが開催されるようになり、その後世界中に広まり、2012年9月までに世界552都市で開催されてきた[3]。2012年9月現在、480を超えるぺちゃくちゃのプレゼンテーションがオンラインで閲覧できる[4]

ぺちゃくちゃという名前は、日本語で、よくしゃべる様を表すオノマトペである「ぺちゃくちゃ」から来ている[1]

構成 編集

典型的なぺちゃくちゃないとは、10前後のプレゼンテーションから構成される。講演者は公募制である。参加者の多くはデザイン建築写真芸術といった背景を持つ人が多く、若手クリエイターの交流の場として機能している[1]。そのため、テーマも講演者の作品・アイデアの紹介が多いが、特に制約があるわけではない[1]

各講演者は、1枚あたり20秒で自動的に切り替わるスライドを20枚使って、自分の作品の紹介やアイデアの説明をする。ぺちゃくちゃの公式サイトによれば、このように短く速い構成にした理由は、建築家を初めとして多くのクリエイターはマイクを握ると延々と喋るからだ、としている[1]。この形式によって一人あたりの時間が明確に制限され、多くの人に端的で簡潔なプレゼンテーションをする機会を与えられる。

脚注 編集

  1. ^ a b c d e アーカイブされたコピー”. 2011年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月16日閲覧。
  2. ^ アーカイブされたコピー”. 2009年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年2月26日閲覧。
  3. ^ http://pecha-kucha.org/night/
  4. ^ http://pecha-kucha.org/presentations/

関連項目 編集

  • ライトニングトーク - プレゼンテーションイベントでのメインのトークより短い時間枠でのプレゼンテーション。

外部リンク 編集