アドバンスト・チェス英語: Advanced Chess)は、変則チェスの一種。人間プレイヤーとコンピュータチェスとがタッグを組み、別の人間・コンピュータのタッグと対戦する。IBMコンピューターのディープ・ブルーと対戦した元チェス世界チャンピオンガルリ・カスパロフが考案した[1]。人間とコンピュータが一緒に戦うため、サイボーグ・チェスと呼ばれることもある[1][2]

コンピュータ単体よりも、人とコンピュータがタッグを組んだほうが強いという実績がある。それは人の直観的な能力とコンピュータの検索能力を協働させることは、双方の強みを発揮させ、より新しい可能性を生み出すことを示唆している[2]

コンピュータ将棋ソフトウェアponanzaの開発者である山本一成は、長期的に見た場合はコンピュータのみのほうが強くなるだろうと予想しながらも、現時点(2015年時点)では「強いコンピュータ」よりも「人間とちょっと弱いコンピュータ」の連合チームのほうが強いと指摘している[3]

出典 編集

  1. ^ a b 星暁雄 (2016年9月1日). “人間と学習機械がより効率良く協力する「能動学習」”. さくらのナレッジ. 2018年4月27日閲覧。
  2. ^ a b 東大 暦本純一教授が語る、IoTの次に待ち受ける「IoA」とは何か”. ビジネス+IT (2015年11月26日). 2018年4月27日閲覧。
  3. ^ Akio Hoshi (2015年11月26日). “AIは仕事を奪うのか? 人間を助けるのか? TechCrunch Tokyoで専門家が議論”. TechCrunch. 2018年4月27日閲覧。