アルハフェリア宮殿 (スペイン語: Palacio de la Aljafería; アラビア語: قصر الجعفرية‎, tr. Qasr al-Jaʿfariya)は、今日のスペイン王国アラゴン州サラゴサ(旧アンダルスサラゴサ王国)にある11世紀後半に建てられた要塞化された中世イスラム宮殿である。土台になる部分は9世紀の終わり、最も古い建築部分はTroubadour Towerで10世紀後半の建築である。イスラム時代には、Qasr al-Surur(喜びの城)とも呼ばれた。

アルハフェリア宮殿
アラゴン州サラゴサ スペインの旗 スペイン
アルハフェリア宮殿の位置(スペイン内)
アルハフェリア宮殿
座標北緯41度39分23秒 西経0度53分48秒 / 北緯41.656472度 西経0.89675度 / 41.656472; -0.89675座標: 北緯41度39分23秒 西経0度53分48秒 / 北緯41.656472度 西経0.89675度 / 41.656472; -0.89675
種類城、宮殿
施設情報
一般公開公開、日曜は入場無料
現況アラゴン州議会、観光地
歴史
建設11世紀
主な出来事1986年世界遺産アラゴンのムデハル様式の建築物』の2001年登録拡張で、その一部として登録された。
アルハフェリア宮殿
図面

沿革 編集

キンダ朝英語版en:Banu Tujibiが打破された後のen:Abu Jaffar Al-Muqtadir期の Banu Hud 朝の居城であった。レコンキスタ後は教会に改築されたが、14世紀から15世紀にかけてアラゴン王カトリック両王の居城になった[1]。現在アラゴン州の自治コミュニティアラゴン州議会スペイン語版が入っている[2]

タイファ(分立する諸王)期におけるただ一つの巨大なスペインイスラーム建築の保存例として、他に存在しない重要な価値を持っている。そのため、ムラービト朝到来以前のタイファ期中期におけるタイファ美術の現存例として、後ウマイヤ朝(10世紀)のメスキータモスク)、そしてアルハンブラ宮殿を含め、3大ヒスパノ-ムスリム建築に含まれる。

1986年世界遺産アラゴンのムデハル様式の建築物』の2001年登録拡張で、その一部として登録された[3]

ギャラリー 編集

出典 編集

  1. ^ アルハフェリア宮殿コトバンク
  2. ^ Planet, Lonely. “Aljafería in Zaragoza, Spain” (英語). Lonely Planet. https://www.lonelyplanet.com/spain/zaragoza/attractions/aljaferia/a/poi-sig/430060/360742 2017年8月25日閲覧。 
  3. ^ Mudéjar Architecture of Aragon”. UNESCO世界遺産センター. 2018年2月12日閲覧。

参考書籍 編集

  • BORRÁS GUALIS, Gonzalo (1991). "La ciudad islámica". Guillermo Fatás (dir.) Guía histórico-artística de Zaragoza. Zaragoza City Council. pp. 71–100. 3rd ed. ISBN 978-84-86807-76-4
  • BIEL IBÁÑEZ, María Pilar (2008). "Nuevas noticias sobre el palacio de la Aljafería". Guillermo Fatás (dir.) Guía histórico-artística de Zaragoza. Zaragoza City Council. pp. 711–727. 4th ed. ISBN 978-84-7820-948-4.
  • CABAÑERO SUBIZA, Bernabé et al. (1998), La Aljafería. I. Zaragoza: Cortes de Aragón. 1998. ISBN 978-84-86794-97-2
  • EXPÓSITO SEBASTIÁN et al. (2006). La Aljafería de Zaragoza. Zaragoza: Cortes de Aragón. 2006 (6ª ed.) ISBN 978-84-86794-13-2

外部リンク 編集