アレックス・スコルニック

アレックス・スコルニックAlex Skolnick1968年9月29日 - )は、アメリカギタリストスラッシュメタルバンドテスタメントのリード・ギタリストとして1987年にデビューを果たし、2001年以降はアレックス・スコルニック・トリオというジャズ/フュージョン色の強いバンドでも活動している。

アレックス・スコルニック
Alex Skolnick
フィンランド・ヘルシンキ公演(2013年)
基本情報
出生名 Alexander Nathan Skolnick
生誕 1968年9月29日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州バークレー
ジャンル ヘヴィメタルスラッシュメタルジャズフュージョン
職業 ギタリスト
担当楽器 ギター
活動期間 1983年 -
共同作業者 テスタメント
サヴァタージ
Attention Deficit
アレックス・スコルニック・トリオ
トランス・シベリアン・オーケストラ
公式サイト www.alexskolnick.com
著名使用楽器
ギブソン・レスポール
アイバニーズ 540SLTD
ヘリテージ・ギター
ポーランド公演(2007年)
テスタメント - フィンランド公演(2013年)

来歴 編集

バークレー出身。9歳の頃にキッスに影響を受けてギターに興味を持つようになる[1]。スコルニックは、無名時代のジョー・サトリアーニからギターのレッスンを受け[2]、その後レガシーというバンドのメンバーとなる。しかし、同名バンドがいたことからレガシーはテスタメントと改名し、1987年にアルバム『レガシー』でデビューを果たした。1988年、テスタメントのセカンド・アルバム『ニュー・オーダー』を制作していたスコルニックは、テレビで見たマイルス・デイヴィスのエレクトリック・バンドに衝撃を受け、後年ジャズの勉強を始めるきっかけとなった[1]。スコルニックのテクニックは高く評価され、1992年には多くの有名ギタリストが参加したオムニバス・アルバム『The Guitars That Rule the World』に自作のインストゥルメンタル「Filet of Soul」を提供した。

1992年、スコルニックはテスタメントを脱退。1994年にはサヴァタージに加入し、アルバム『ハンドフル・オブ・レイン』と、同作に伴うツアーに参加。サヴァタージ脱退後、オジー・オズボーンのバンドに加入する話が持ち上がるが、スコルニックは1995年6月にノッティンガムで行われたシークレット・ギグに参加しただけで、正式なツアー・メンバーにはなれなかった[3]1998年にはティム・アレキサンダー(元プライマス)やマイケル・マンリングと共にAttention Deficitというユニットを結成し、マグナ・カルタ・レコードから同名のアルバムを発表[4]。Attention Deficitは、2001年には活動を再開しセカンド・アルバム『The Idiot King』を発表している。

その後、スコルニックはニューヨークのニュースクール大学でジャズを学び、2001年にはアレックス・スコルニック・トリオというジャズ・バンドを結成。トリオのデビュー・アルバム『Goodbye to Romance: Standards for a New Generation』(2002年)は、ヘヴィメタルの曲をジャズのアレンジでカヴァーした内容で、ジャズ専門誌『ダウンビート』2003年3月号のレビューでは5点満点中4.5点という高評価を得た[5]

スコルニックは2001年にはテスタメントでの活動も再開し、2005年には再びテスタメントの正式メンバーとして復帰した。また、2004年にはポール・オニールを中心としたユニットであるトランス・シベリアン・オーケストラのアルバム『The Lost Christmas Eve』で、サヴァタージのメンバーと久しぶりに共演し、ツアーにも参加した。2009年には、ロドリーゴ・イ・ガブリエーラのアルバム『格闘弦』に収録されているダイムバッグ・ダレルに捧げられた楽曲「アトマン」にゲスト参加した[6]

ディスコグラフィ 編集

テスタメント 編集

サヴァタージ 編集

Attention Deficit 編集

  • Attention Deficit (1998年)
  • The Idiot King (2001年)

アレックス・スコルニック・トリオ 編集

  • Goodbye to Romance: Standards for a New Generation (2002年)
  • Transformation (2004年)
  • Last Day in Paradise (2007年)
  • Veritas (2011年)
  • Conundrum (2018年)

トランス・シベリアン・オーケストラ 編集

  • The Lost Christmas Eve (2004年)
  • Night Castle (2009年)

ソロ・アルバム 編集

  • Planetary Coalition (2014年)

メタル・アリージェンス 編集

  • 『メタル・アリージェンス』 - Metal Allegiance (2015年)
  • 『ヴォリュームII~パワー・ドランク・マジェスティ』 - Volume II: Power Drunk Majesty (2018年)

脚注 編集

外部リンク 編集