アーガイル柄(アーガイルがら、: Argyle、Argyll)は、格子模様チェック)の一種。数色の菱形の連続で構成されており[1]、その中心を、に並行した線が交差する。見た目の連想から、そろばんと称されることもある[2][3]

アーガイル柄の一例
靴下(バーリントン・インダストリーズ社製)

名称の由来には諸説ある。スコットランド西部・アーガイル地方の氏族だったキャンベル家(キャンベル・オブ・アーガイル、Campbells of Argyle)のタータンチェック[4][5][6]をルーツとする説などである。

使用例 編集

アーガイル柄は普遍的な模様で、衣料品を中心に色々なものに用いられ目にする機会も多い。

衣料品では、セーターカーディガン靴下などで見られる。トラディショナル・スタイルの定番アイテムとされるが、パンク・ロックで用いられる場合もある。近年では、スクール調スタイルにも取り入れられる傾向が見られるという[4]

ボールペンなど筆記具の軸の柄に用いられることもある。

バーリントン・インダストリーズ社(  アメリカ合衆国にあった衣料品メーカー)[7]は、CIとしてアーガイル柄を起用していたことがある。

スポーツにおいては、ガーミン・バラクーダ  アメリカ合衆国自転車競技UCIプロチーム)のチームウェア下部には、アーガイル柄がある。2010年バンクーバー冬季五輪カーリング  ノルウェー男子代表は、アーガイル柄のユニフォームを着用した[8]。また、モータースポーツにおいてもマツダスピードスポンサーとなったレナウンの社長による「勝つのが無理ならとにかく目立て」との指示で参戦する車の1台を、緑とオレンジを基調としたこの柄に塗装させており、1991年ル・マン24時間レースでは、この柄に塗装されたマツダ・787Bの55号車が総合優勝を果たした。

吉本新喜劇辻本茂雄は、借金取りのキャラクターで登場する際、白黒のアーガイル地のスーツ姿で登場することが恒例となっており、回によってはアーガイル地の浴衣や調理服などのバリエーションで登場することがある。

脚注 編集

  1. ^ アーガイル【argyle】の意味 - goo辞書(デジタル大辞泉)
  2. ^ Argyleの意味 - goo辞書(プログレッシブ英和中辞典)
  3. ^ 三省堂『広辞林』第6版
  4. ^ a b 定番「アーガイル柄」着用者急増中! 若さのポイントは? - 日経トレンディネット、2010年11月15日
  5. ^ アーガイルチェック - Yahoo!百科事典(日本大百科全書
  6. ^ アーガイル - FAST RETAILING CO., LTD.
  7. ^ バーリントン・インダストリーズ(会社)とは - コトバンクマイペディア
  8. ^ Bracken, Kassie (2010年2月14日). “The Curling Lords of Argyle”. The New York Times. http://vancouver2010.blogs.nytimes.com/2010/02/14/the-curling-lords-of-argyle/ 

関連項目 編集

  • Harlequin print - ダイヤモンドパターンという点で似ているが、菱形は縦長。