イッカク科

イッカク科は、クジラ目ハクジラ亜目の科の一つ。現生群は2属2種で構成される。

イッカク科
シロイルカ Delphinapterus leucas
地質時代
中新世後期 - 完新世（現代）
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota 界 : 動物界 Animalia 門 : 脊索動物門 Chordata 亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata 綱 : 哺乳綱 Mammalia 目 : 鯨偶蹄目 Cetartiodactyla 階級なし : クジラ目 Cetacea 亜目 : ハクジラ亜目 Odontoceti 上科 : マイルカ上科 Delphinoidea 科 : イッカク科 Monodontidae
学名
Odobenocetops Muizon, 1993
属
イッカク属 Monodon シロイルカ属 Delphinapterus

主な棲息域は北極圏である。背びれがないかあるいは小さいことが特徴であり、これは氷の多い海域を泳ぐのに適応したためと考えられている。

化石記録では、中新世後期では東太平洋の温帯 - 亜熱帯地域、鮮新世、更新世でも中緯度から化石が発見されている。また南半球からの化石記録は、現時点では存在しない。またイッカク科はネズミイルカ科から分岐したと推定されており、分子を用いた研究では、約1,300万年前（±400万年）に分岐が起きたとされる。

分類

イッカク科 Monodontidae

• †デネボラ属 Denebola （†は絶滅）
• イッカク属 Monodon
  • イッカク Narwhal, Monodon monocerus
• シロイルカ属 Delphinapterus
  • シロイルカ（ベルーガ） Beluga, Delphinapterus leucas

• 
  シロイルカ（上）、イッカク（下）

補足

カワゴンドウ属 Orcaella はマイルカ科に分類されることが一般的であるが、このイッカク科に分類されることも稀にある。また絶滅属オドベノケトプスもイッカク科に分類される事もある。

参考文献

• 村山司『鯨類学』東海大学出版会〈東海大学自然科学叢書〉、2008年、51 - 52頁頁。ISBN 978-4-486-01733-2。