インターネットシングル王座

19時女子プロレス認定インターネットシングル王座(じゅうくじじょしプロレスにんていインターネットシングルおうざ)は、アイスリボンが管理、認定していた王座。以前は19時女子プロレスが管理、認定していた。IW19王座(アイ・ダブリューじゅうきゅうおうざ、インターネット・レスリングじゅうきゅうおうざ)の略称で表記、呼称されている。

19時女子プロレス認定インターネットシングル王座
管理団体 19時女子プロレス
アイスリボン
創立 2011年2月15日
統計
最多保持者 春輝つくし
初代王者 つくし
最年長 星ハム子
最年少 くるみ

歴史 編集

2011年2月15日、肩の手術で長期欠場となる帯広さやか19時女子プロレスで王座の創設を提唱したことでチャンピオンベルトの制作、番組の制作協賛金を募って19時女子が創設[1]。創設当初はUSTREAMでタイトルマッチを配信していた。初代王者はつくしで、当時東北地方太平洋沖地震東日本大震災)が発生した直後ということもあって、被災地出身である藤本つかさ(宮城)、宮城もち(同)、つくし(茨城)、飯田美花(当時はフリー、青森)の4人を帯広が推薦し、ワンデートーナメントによる王座決定戦を行い、決勝で藤本を破ったつくしが初代王者となった。初防衛戦はつくしの希望により、つくしが普段からトレーニングを積んでいる鹿島学園高校レスリングスクールにおいて行われ、さくらえみと引き分けて初防衛を果たした。第3代王者都宮ちいが返上して空位となった。8月26日、アイスリボンが19時女子を吸収合併して管理団体がアイスリボンに移った。第4代王座は初代王者つくし、参戦回数が最も多いくるみ、19時女子でエキシビションを重ねた長野ドラミ、そして元代表帯広さやかの4人によるトーナメントで争われた。勝ち進んだつくし、くるみによる決勝戦はくるみが勝利。第4代王者となる。11月25日、宮城もちからの挑戦を退け王座を防衛したくるみにつくしが挑戦表明、12月2日、防衛戦が行われつくしが勝利。第5代王者となる。

2013年6月22日、19時女子の正式放送終了に伴い王座も封印が決定したが、初代王者でありICE×60王者でもあったつくしが封印前最後の挑戦を表明、7月14日、新宿FACE大会にて王者の藤本つかさとのダブルタイトルマッチが組まれることになった[2]。このダブルタイトルマッチは19時女子のMCだったGENTARO立会いの下、「ニコニコプロレスチャンネル」で生中継され、勝利した藤本がベルトをGENTAROに渡し封印された[3]。その後ICE×60は体重制限(60kg)が撤廃されて「ICE×∞王座」に改称された。

2020年4月、新型コロナウイルス感染拡大と、これに伴って発令された改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言の影響により通常興行の中止が相次ぎ、インターネット配信での無観客興行開催に転換したことを受け、王座の復活を決めた[4]。5月31日、12名が参加した王座決定トーナメントを勝ち抜いた星ハム子雪妃真矢により決勝戦が行われ、勝利した星ハム子が第11代王者に輝いた[5][6]

ルール 編集

19時女子プロレス時代 編集

  • 19分1本勝負。
  • 観衆の有無に関係なくタイトルマッチはインターネットを通じて中継される。
  • 場外カウントは10カウント(通常の19時女子プロレスは場外カウントなし)。
  • 引き分けは防衛(アイスリボンが認定する王座による引き分けは剥奪)。
  • 王者は最低4週間に1度の防衛戦を行わなければならない。
  • 日程及び挑戦者は王者が決定権を持つ(挑戦者に拒否権はない)。
  • 19時女子に10回以上参戦した場合は「いつでも挑戦権」が与えられて好きな時に挑戦表明が出来る(王者に拒否権はない)。
  • 「いつでも挑戦権」を獲得するためのカウントはタイトルマッチを行った時点でリセットされる。
  • 10回以上の参戦で得られる挑戦権は1回のみ(例えば20回参戦しても2回にはならない)。

アイスリボン時代 編集

  • 防衛期限の廃止。
  • 「いつでも挑戦権」の廃止。
  • 挑戦資格は19歳以下もしくはキャリア3年以内(2012年1月に年齢とキャリアによる挑戦資格の制限を撤廃)。

歴代王者 編集

歴代 選手 戴冠回数 防衛回数 獲得日付 獲得場所
(対戦相手・その他)
初代 つくし 1 3 2011年3月22日 アイスリボン道場
藤本つかさ
第2代 みなみ飛香 1 0 2011年5月27日 アイスリボン道場
第3代 都宮ちい 1 2 2011年6月1日 アイスリボン道場
2011年7月22日の防衛戦が引き分けのため剥奪
第4代 くるみ 1 1 2011年9月16日 アイスリボン道場
つくし
第5代 つくし 2 0 2011年12月2日 アイスリボン道場
第6代 くるみ 2 0 2012年3月23日 アイスリボン道場
第7代 藤本つかさ 1 0 2012年6月1日 アイスリボン道場
第8代 雫あき 1 0 2012年8月10日 アイスリボン道場
第9代 星ハム子 1 1 2012年10月19日 アイスリボン道場
第10代 藤本つかさ 2 1 2013年6月22日 スポルティーバアリーナ
2013年7月14日封印
第11代 星ハム子 2 4 2020年5月31日 アイスリボン道場
雪妃真矢
第12代 春輝つくし 3 3 2021年1月9日 ラジアントホール
第13代 星ハム子 3 2 2021年8月1日 新木場1stRING
第14代 春輝つくし 4 0 2021年9月18日 後楽園ホール
2022年5月4日に引退のため封印

脚注 編集

  1. ^ “19時女子がインターネット中継限定のタイトル新設に伴い、ベルト制作&番組制作協賛金を募る!”. バトル・ニュース. (2011年2月15日). https://battle-news.com/news/2011/02/000348.php 2011年2月16日閲覧。 
  2. ^ “つくしと藤本がダブルタイトル戦/アイスリボン7・14新宿”. RINGSTARS. (2013年6月23日). https://ameblo.jp/ringstars/entry-11558799311.html 2013年6月24日閲覧。 
  3. ^ “つくしを下した藤本がIW19を封印し、ICE×60の体重制限撤廃を宣言!朱里に勝利した志田が真琴を含む同世代マッチを発表!”. バトル・ニュース. (2013年7月14日). https://battle-news.com/battle/2013/07/001879.php 2013年7月14日閲覧。 
  4. ^ “【試合詳細】4・25 アイスリボン道場マッチ つくしvs宮城もち 藤本つかさ&世羅りさvs星ハム子&松屋うの トトロさつきvsテクラ”. バトル・ニュース. (2020年4月25日). https://battle-news.com/?p=58279 2020年4月28日閲覧。 
  5. ^ “ママさんレスラーが8年ぶりのベルト戴冠で実の娘を防衛戦の相手に指名?!「プロレスラーになったのだからこのベルトに挑戦してこい!」”. バトル・ニュース. (2020年5月31日). https://battle-news.com/?p=59127 2020年6月3日閲覧。 
  6. ^ 第11代王座決定トーナメントの出場者は12人。19時女子プロレス経験者組(つくし宮城もち柊くるみ世羅りさ藤本つかさ星ハム子)、19時女子未経験者組(トトロさつきテクラ雪妃真矢松屋うの鈴季すずYappy)の各6人。