ウェストフェリシアナ郡 (ルイジアナ州)
ウェストフェリシアナ郡（ウェストフェリシアナぐん、英: West Feliciana Parish）は、アメリカ合衆国ルイジアナ州の中央部に位置する郡である。2010年国勢調査での人口は15,625人であり、2000年の15,111人から3.4％増加した[1]。郡庁所在地はセントフランシスビル（人口1,765人[2]）であり[3]、同郡で人口最大の町でもある。ルイジアナ州立刑務所が郡内アンゴラの町にある。
| ルイジアナ州ウェストフェリシアナ郡 | |
|---|---|
 郡のルイジアナ州内の位置
| |
 州のアメリカ合衆国内の位置
| |
| 設立 | 1824年 |
| 郡名の由来 | フェリシテ・デ・ガルベス |
| 郡庁所在地 | セントフランシスビル |
| 最大の都市 | セントフランシスビル |
| 面積 - 総面積 - 陸 - 水 |
1,103 km2 (426 mi2) 1,052 km2 (406 mi2) 52 km2 (20 mi2), 4.70% |
| 人口 - (2010年) - 密度 |
15,625人 14人/km2 (37人/mi2) |
| 標準時 | 中部: UTC-6/-5 |
歴史 編集
17世紀後半フランシスコ会カプシン聖職者がバイユー・サラの開拓地を造ったことに続いて、この地域をスペイン、フランス、イングランドが探検した。当初の開拓地は現在流れが変わったミシシッピ川の中にある。
ウェストフェリシアナ郡は当初西フロリダ植民地に属しており、ルイジアナ買収のときに他のフロリダ郡部と結合された。短期間フェリシアナ共和国として独立したが、1810年にフェリシアナ郡としてアメリカ合衆国に併合された。1824年、東西のフェリシアナ郡に分割された。
南北戦争のとき、ウェストフェリシアナ郡は南軍のために戦う兵士の家族を経済的に支援した。兵士の妻子はその家族数に従って月10ドルないし40ドルを受け取った[4]。
南北戦争が始まる以前から、ウェストフェリシアナ郡は民主党を支持していた。1972年の大統領選挙では、民主党のジョージ・マクガヴァンとサージェント・シュライバーの組み合わせを支持したことでは州内唯一の郡となった。2000年以降は大統領選挙で共和党候補を支持している。この年、ジョージ・W・ブッシュとディック・チェイニーの組み合わせが総投票数の55％、2,512票を獲得し、対する民主党のアル・ゴアとコネチカット州のジョー・リーバーマンの組み合わせは45％、2,187票だった。2004年では、ブッシュとチェイニーが総投票数の56％、2,932票を獲得し、対する民主党のジョン・ケリーとジョン・エドワーズは42％、2,214票だった。2008年もジョン・マケインが民主党のバラク・オバマを破った。
地理 編集
アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は426平方マイル (1,103 km2)であり、このうち陸地406平方マイル (1,052 km2)、水域は20平方マイル (52 km2)で水域率は4.70％である[5]。
ウェストフェリシアナ郡はミシシッピ川に沿っており、西はポイントクーピー郡、東はイーストフェリシアナ郡に接している。バトンルージュ市からは北に約30マイル (50 km) にあり、ミシシッピ州ナチェズからは南に約60マイル (100 km) である[6]。
主要高規格道路 編集
アメリカ国道61号線
ルイジアナ州道10号線
ルイジアナ州道66号線
隣接する郡 編集
- ウィルキンソン郡 (ミシシッピ州) - 北
- イーストフェリシアナ郡 - 東
- イーストバトンルージュ郡、ウェストバトンルージュ郡 - 南
- ポイントクーピー郡 - 南西
- アボイルズ郡、コンコルディア郡 - 北西
国立保護地域 編集
- キャットアイランド国立野生生物保護区
人口動態 編集
| 年 | 人口 | %± | |
|---|---|---|---|
| 1830 | 8,629 | — | |
| 1840 | 10,910 | 26.4% | |
| 1850 | 13,245 | 21.4% | |
| 1860 | 11,671 | −11.9% | |
| 1870 | 10,499 | −10.0% | |
| 1880 | 12,809 | 22.0% | |
| 1890 | 15,062 | 17.6% | |
| 1900 | 15,994 | 6.2% | |
| 1910 | 13,449 | −15.9% | |
| 1920 | 12,303 | −8.5% | |
| 1930 | 10,924 | −11.2% | |
| 1940 | 11,720 | 7.3% | |
| 1950 | 10,169 | −13.2% | |
| 1960 | 12,395 | 21.9% | |
| 1970 | 11,376 | −8.2% | |
| 1980 | 12,186 | 7.1% | |
| 1990 | 12,915 | 6.0% | |
| 2000 | 15,111 | 17.0% | |
| 2010 | 15,625 | 3.4% | |
| West Feliciana Parish Census Data[7] | |||
|
基礎データ
人種別人口構成
年齢別人口構成
|
世帯と家族（対世帯数）
収入 編集収入と家計 |
都市と町 編集
セントフランシスビル、郡内唯一の法人化町 - 郡庁所在地
未編入の町 編集
- ルイジアナ州立刑務所（アンゴラ）
- ベインズ
- チュニカ
- ウェイクフィールド
政府の機関 編集
ルイジアナ州公衆安全矯正省がウェストフェリシアナ郡の未編入領域でルイジアナ州立刑務所を運営している[8]。
メディア 編集
「ザ・アンゴライト」はルイジアナ州立刑務所で1976年に発行され出版されているニュース雑誌である[9]。毎年6号が発行されている[10]。
教育 編集
ウェストフェリシアナ郡公立教育学区が郡内の学校を管轄している。小学校が2校、中学校と高校が各1校ある[11]。
ウェストフェリシアナ郡図書館はセントフランシスビルにある[12]。この図書館はオーデュボン地域図書館システムに属していたが、2004年1月に独立した[13]。
郡内からはルイジアナ州立大学とサザン大学が近い。
脚注 編集
- ^ Quickfacts.census.gov - West Feliciana Parish - accessed 2011-12-06.
- ^ American FactFinder - Plaquemine - accessed 2011-12-06.
- ^ Find a County, National Association of Counties 2011年6月7日閲覧。
- ^ John D. Winters, The Civil War in Louisiana, Baton Rouge: Louisiana State University Press, 1963, ISBN 0-8071-0834-0, p. 74
- ^ “Census 2000 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年2月13日閲覧。
- ^ a b "West Feliciana Parish School System Profile." (Archive) West Feliciana Parish School System. 1. Retrieved on February 18, 2012.
- ^ United States Census Bureau. “Louisiana Population of Counties by Decennial Census: 1900 to 1990”. 2008年2月2日閲覧。; Report on the Population of the United States at the Eleventh Census, 1890. Washington, D.C.: Government Printing Office, 1895.
- ^ "Louisiana State Penitentiary." Louisiana Department of Public Safety and Corrections. Retrieved on August 24, 2010.
- ^ "Rehabilitative Services / Work Programs." Louisiana State Pentientiary. Retrieved on August 29, 2010.
- ^ ""Time in Prison", Louisiana Department of Public Safety & Corrections. 34/40. Retrieved on September 23, 2010.
- ^ "Schools." West Feliciana Parish Public Schools. Retrieved on February 18, 2012.
- ^ "Directory." West Feliciana Parish Library. Retrieved on September 29, 2010.
- ^ "About Us." West Feliciana Parish Library. Retrieved on September 29, 2010.
