ウクライナ国章(ウクライナのこくしょう、ウクライナ語: Герб України)は、ウクライナ国家的象徴の一つで、 盾に黄金のトルィーズブ[1]が描かれているという紋章である。トルィーズブは、三叉戟をモチーフにしたキエフ大公国大公朝の紋章である。ウクライナの国章は大公ヴォロディーメル1世が用いた紋章に由来する。

ウクライナの国章
詳細
使用者 ウクライナ
採用 1992年2月19日
Azure, a tryzub Or

概要 編集

 
ルーシの大公たちの紋。リューリク朝は三叉戟を用いたシンボル。

国章ウクライナの4つの国家的シンボルの一つである。ウクライナ国章は大国章と小国章にわかれていて、その国章に関する規定はウクライナの憲法第20条において記されている。それによると、両国章の中心的な要素は、「トルィズーブ」であるべきと定められている。

小国章は、1992年2月19日に法律で認定され、青い盾に金のトルィズーブというデザインで描かれている。

大国章はまだ認定されておらず、法案上のみ存在している。その法案によると、大国章の中心は小国章である。その小国章は、左側のハールィチ・ヴォルィーニ大公国の紋章であるライオンと、右側のウクライナ・コサックの紋章である銃士という、二つのサポーターによって両側から支えられているのである。小国章の盾を支えているライオンと銃士はウクライナ国旗の色で彩色したリボンの上に立っている。小国章の上にはキエフ・ルーシの大公権を象徴する大公のが置かれていて、小国章の下にはウクライナ民族のシンボルであるセイヨウカンボクの実と小麦の穂が配置されているのである。

ウクライナの歴史的な紋章・国章 編集

脚注 編集

  1. ^ Тризуб。口語では「トルィーズブ」と呼ばれることもある。一方、これと同じ形の図形を指す「トルィズーベツィ」という名称は、国章についてはあまり使用されない。

関連項目 編集

外部リンク 編集