ウドゥまたは小浄英語: Wuduアラビア語: الوضوءal-wuḍūʼ )とは、イスラム教礼拝の前に体の一部をで洗う清めの行為[1]のこと。クルアーン(コーラン)2.222[2]には「アッラーは、悔悟して一図に帰する者を愛でられ、心と体が清潔である者を愛でる」とも書かれている。

エルサレム アル=アクサー・モスクのウドゥの為の洗い場
ラホールBadshahi Mosqueの洗い場でウドゥを行う人々

また、ムスリムはクルアーンを手に持つ時や読む時には清潔な手であるべきであるとされている。クルアーン56.79[3]には「清められた者以外触れるな」と書かれている。身体や衣類を清めることをタハラ(アラビア語: طهارةTahara(h))という。

具体的な例として、モスクなどに併設されている洗い場で「手」、「口」、「鼻」、「顔」、「腕」、「髪の毛」、「耳」、「足」の順に身体の部位を洗い、またその回数は各々3回と決められており、加えて「手」や「腕」、「耳」や「足」などは「右」から先に洗うことである[4]

関連項目 編集

  • タヤンムム - 水が無いときにウドゥの代わりに砂や石で洗う行為
  • グスル - 大浄とも訳される全身を洗う行為(沐浴
  • 手水舎 - 日本の寺社に設けられた、参拝前に水で身を清める場所

参考文献 編集

  1. ^ NPO法人 日本ハラール協会 「施設のムスリムフレンドリー化」 http://www.jhalal.com/service/facilities-mf
  2. ^ http://www.usc.edu/org/cmje/religious-texts/quran/verses/002-qmt.php#002.222
  3. ^ http://www.usc.edu/org/cmje/religious-texts/quran/verses/056-qmt.php#056.079
  4. ^ 宗教情報センター 研究員レポート「ムスリムの宗教生活:ラマダーン月間と断食実践の感覚」 http://www.circam.jp/reports/01/detail/id=1987