エヴィアン=レ=バン

フランスの町

エヴィアン=レ=バンÉvian-les-Bains)は、フランス共和国オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏オート=サヴォワ県の町。エヴィアン=レ=バン小郡の小郡庁所在地。単にエヴィアンÉvian)と呼ばれることも多い。

エヴィアン=レ=バン

行政
フランスの旗 フランス
地域圏 (Région) オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏
(département) オート=サヴォワ県
(arrondissement) トノン=レ=バン郡
小郡 (canton) エヴィアン=レ=バン小郡
小郡庁所在地
INSEEコード 74119
郵便番号 74500
市長任期 マルク・フランシナ
(2001年-2014年)
人口動態
人口 7787人
2005年
人口密度 1607人/km2
地理
座標 北緯46度23分00秒 東経6度35分00秒 / 北緯46.3833333333度 東経6.58333333333度 / 46.3833333333; 6.58333333333座標: 北緯46度23分00秒 東経6度35分00秒 / 北緯46.3833333333度 東経6.58333333333度 / 46.3833333333; 6.58333333333
標高 最低:372 m
最高:739 m
面積 4.3km2 (430ha)
エヴィアン=レ=バンの位置(フランス内)
エヴィアン=レ=バン
エヴィアン=レ=バン
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ミネラルウォーターエビアン」(Evian)の採取元としてよく知られる。

地理 編集

エヴィアンはオート=サヴォワ県北域、スイスジュネーヴ州の北東にある。レマン湖南岸に面しており、対岸はスイスのローザンヌにあたる。

アルプス山脈の一部をなすシャブレ(Chablais)山塊の麓で、町の至る所に鉱泉があり、天然水が湧き出ている。町の至る所のコンビニエンスストアスーパーマーケットにもペットボトルに入ったエビアンが並んでいる。水源に行けば無料でエビアンと同じ水が手に入るが、わざわざ汲んでくるのは面倒なので、近所のコンビニかスーパーで買う人も多い。

帯水層がある背後の高地森林泥炭地、小川が多く、チョウタイリクヒメヒカゲ英語版クランベリーツマグロヒョウモン英語版、そしてラン科クモキリソウ属Liparis loeselii英語版の重要な生息地として2008年にラムサール条約登録地となった[1]

歴史 編集

現在でも天然水が湧き出すことで有名だが、その歴史は古く、ローマ時代にまでさかのぼる。エヴィアンの帰属がフランスに決定したのは、1860年サルデーニャ王国ニース、サヴォイア地域をフランスに割譲して以来である。

経済 編集

エヴィアンの水の生産と観光業カジノなどが大きな財源である。

アクセス 編集

その他 編集

1962年アルジェリア戦争の終結と、当時フランスの植民地だったアルジェリアの独立について、フランスとアルジェリアの双方で国民投票に掛けることを定めたエビアン協定が、フランスとアルジェリア民族解放戦線(FLN)との間で結ばれた地である。

2003年にフランスが主催した第29回主要国首脳会議の舞台になった。

女子プロゴルフのメジャー大会「エビアン選手権」の行われるエビアン・リゾートゴルフクラブがある。

脚注 編集

  1. ^ Impluvium d'Evian | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2008年9月15日). 2023年4月12日閲覧。

外部リンク 編集