カン・ドンウォン

韓国の俳優、モデル (1981-)

カン・ドンウォン: 강 동원1981年1月18日 - )は、韓国男優モデル身長186cm[1]

カン・ドンウォン

ハングル 강 동원
ローマ字 Gang Dong-won
出生 (1981-01-18) 1981年1月18日(43歳)
大韓民国の旗 大韓民国釜山広域市
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマモデル
活動期間 2003年 -
カン・ドンウォン
各種表記
ハングル 강 동원
漢字 姜 棟元
発音: カン・ドンウォン
ローマ字 Gang Dong-won
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経歴 編集

本貫晋州姜氏[2]釜山生まれの昌原育ちで一男一女の末っ子。漢陽大学校機械工学科卒業[3]

2000年、大学の通学途中に地下鉄でスカウトされモデルデビュー[4]パリコレの出演経験がある[5]。2003年にMBCドラマ『威風堂々な彼女』で俳優デビュー。2004年、映画『オオカミの誘惑』で初主演。

2010年11月18日に忠清南道の論山陸軍訓練所に入所。4週間にわたり基礎的な軍事訓練を受け、習慣性の脱臼があるため公益勤務要員として服務を開始[4]。12月17日よりソウル保健環境研究院(ソウル特別市瑞草区良才洞)で約26か月に渡り勤務に就いた[6]

2014年、映画『群盗』で復帰。YGエンターテインメントに移籍。

その後もファン・ジョンミンと共演した『華麗なるリベンジ』(2016年公開)、イ・ビョンホンと共演した『MASTER/マスター』といった主演作がヒットし続ける[7][8]

グローバルなプロジェクトに参加することも視野に入れるようになり[5]、2018年、『Tsunami LA』(公開未定)でハリウッド進出が決定し、主要人物の一人を演じることが発表された[9]

2022年には是枝裕和監督の映画『ベイビー・ブローカー』に出演[10]

同年12月をもって7年間所属したYGエンターテインメントを離れ、フリーとなった[11]

人物 編集

特技サッカー。趣味は、木工(家具なども作る)・シューズコレクション・運動・音楽鑑賞・ゲーム。公式サイトのプロフィールによると性格は多少内気。

座右の銘は「知之者 不如好之者 好之者 不如楽之者」[注釈 1]

母語の他に英語を話し、日本語も完ぺきではないが話すことができる[5]。勉強したわけではなく、日本人の友人と話しているうちに上達したという[12]

親族 編集

母方祖母の先祖に独立有功者がいる[13]。母方の曽祖父・李鍾萬(イ・ジョンマン、1885-1977、蔚山出身)は日本統治時代の朝鮮で鉱山業の大同鉱業株式会社を創業、朝鮮最大の金鉱といわれた長津鉱山開発権を確保し、鉱山王と呼ばれた[13][14]。さらに、小作人に割安で土地を貸し、30年後には無料にするプロジェクトを掲げた財団法人大同農村社を設立したほか、私立大同工業専門学校(朝鮮総督府所轄。のちの金日成総合大学工学部)、大同出版社、大同鉱山組合などを設立した[14]。戦後は北朝鮮に渡り、鉱山開発に関わり、最高人民会議代議員も務めた[13][14]。愛国的起業家として金日成に評価され、没後は資本家としては唯一平壌の愛国烈士稜に埋葬された[14]。韓国では民族問題研究所の『親日人名辞典収録者名簿』に掲載されていることで、日本統治時代の曽祖父の親日的行為を批判されたカン・ドンウォンは、「恥ずべき過去」であったとして2017年に謝罪した[13]

俳優のコン・ユは血縁関係のない親戚にあたる。互いに釜山出身で祖父同士も親しい間柄である[15]

出演 編集

テレビドラマ 編集

映画 編集

写真集 編集

  • オフィシャルプレミアムBOX channel#dongwon(2006)
※DVD(写真集メイキング映像など)、オリジナルグッズがセット。

関連事項 編集

  • 韓国のアイドルグループである「BESTie」の作品「연애의 조건 (恋愛の条件 / Love Options)」の歌詞の中で、主人公が思い描く理想の男性像として“カン・ドンウォンにほんのり似てて”という節がある。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 「これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず」という、論語の言葉である。

出典 編集

  1. ^ “俳優カン・ドンウォンの「抜群のスタイル」を見せ付けている写真。”. (2017年2月18日). https://kt.wowkorea.jp/news-read/12008.html 2021年4月9日閲覧。 
  2. ^ 스카이데일리, 강수연·강호동 연예인 알부자 ‘무적 대장군 후예’”. www.skyedaily.com (2016年9月8日). 2022年11月14日閲覧。
  3. ^ “大物俳優ざくざく輩出の名門大学【漢陽大学】出身の俳優さんたち”. WoWKorea. (2020年3月4日). https://kt.wowkorea.jp/news-read/43258.html 2021年5月15日閲覧。 
  4. ^ a b “韓国の兵役 社会服務要員(公益)について⑪:公益出身の韓国芸能人-俳優編-”]. もっと!コリア. (2016年5月16日). https://mottokorea.com/mottoKoreaW/QnA_list.do?bbsBasketType=R&seq=36035 2021年5月15日閲覧。 
  5. ^ a b c 韓国が誇る美男カン・ドンウォン「寡黙な時期があった」その理由とは?”. anan web (2018年8月12日). 2021年2月1日閲覧。
  6. ^ “徴兵:カン・ドンウォン、保健環境研究院に初出勤”. 朝鮮日報. (2010年10月28日). http://ekr.chosunonline.com/site/data/html_dir/2010/12/18/2010121863004.html 2021年5月15日閲覧。 
  7. ^ “韓国で970万人を動員した話題作『華麗なるリベンジ』が日本公開に先駆け予告編動画解禁!”. (2016年7月30日). https://cinefil.tokyo/_ct/16981910 2021年2月1日閲覧。 
  8. ^ “イ・ビョンホン&カン・ドンウォン&キム・ウビン主演映画「マスター」今秋日本公開決定!”. (2017年3月31日). https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2066799 2021年2月1日閲覧。 
  9. ^ “【公式】俳優カン・ドンウォン、ハリウッド進出が決定=映画「ツナミLA」、4月にクランクインへ”. (2018年3月26日). http://www.wowkorea.jp/news/enter/2018/0326/10209444.html 2021年2月1日閲覧。 
  10. ^ “是枝裕和、新作は初の韓国映画!ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ぺ・ドゥナ集結”. (2020年8月26日). https://www.cinematoday.jp/news/N0118180 2021年2月1日閲覧。 
  11. ^ ““YGと契約終了”カン・ドンウォン、個人事務所を設立?企画・制作会社も準備中と報道”. (2023年1月19日). https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2209976 2023年4月23日閲覧。 
  12. ^ “カン・ドンウォン、ナチュラルな日本語に大反響!「MASTER/マスター」舞台挨拶&LINE LIVEスペシャルトークを生配信”. (2017年11月9日). https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2081600 2021年4月9日閲覧。 
  13. ^ a b c d カン・ドンウォン「曽祖父めぐる騒動でショック…反省と謝罪」エンタメコリア、朝鮮日報、2017/03/05
  14. ^ a b c d 李鍾萬-植民地下の夢と現実- 大同コンツェルンと実業家朝鮮新報 2010.7.30
  15. ^ “俳優コン・ユとカン・ドンウォンは親戚同士「名簿公開」”. (2017年1月2日). http://www.wowkorea.jp/news/enter/2017/0102/10180951.html 2021年2月1日閲覧。 
  16. ^ “熱血検事×イケメン詐欺師がバディに、韓国映画「華麗なるリベンジ」劇中カット到着”. 映画ナタリー. (2016年8月17日). https://natalie.mu/eiga/news/198414 2016年8月17日閲覧。 
  17. ^ a b “「ゴールデンスランバー」から「人狼」まで…2018年、日本作品が続々と韓国で映画化”. kstyle. https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2086512 2018年3月8日閲覧。 
  18. ^ “「新感染」続編のティザー映像公開、カン・ドンウォンがゾンビと死闘を繰り広げる”. 映画ナタリー. (2020年4月2日). https://natalie.mu/eiga/news/373832 2020年4月8日閲覧。 

外部リンク 編集