クサリヘビ亜科(クサリヘビあか、Viperinae)は、クサリヘビ科に属する亜科の一つ。タイプ属クサリヘビ属特定動物

クサリヘビ科
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: クサリヘビ科 Viperidae
亜科 : クサリヘビ亜科 Viperinae
学名
Viperinae Oppel, 1811

分布 編集

アフリカ大陸ユーラシア大陸およびこれらの周辺島嶼部。

形態 編集

最大種は最大205cmのガボンアダーで、最小種は最大でも全長27センチメートルのドワーフアダー。体形は太い種が多い。背面に鎖状の斑紋が入るが、落ち葉の中などでは保護色になると考えられている。

頭部に赤外線感知器官(ピット器官)はない。

生態 編集

砂漠から森林まで、さまざまな環境に生息する。ヨーロッパクサリヘビのように、北緯60度(北極圏)にも分布する種もいる。主に地表棲。

食性は動物食で、昆虫類、爬虫類、鳥類やその卵、哺乳類などを食べる。

繁殖形態は卵生、卵胎生の種が共にいる。

分類 編集

13属におよそ95種が属する[1]

系統 編集

以下のような系統樹が得られている[2]

ハナビラクサリヘビ

ツノメクサリヘビ属

オオクサリヘビ属

Montivipera

ラッセルクサリヘビ属

クサリヘビ属

Proatheris superciliaris

スナクサリヘビ属

ナイトアダー属

ノコギリヘビ属

ブッシュバイパー属

アフリカアダー属

人間との関係 編集

強毒種に噛まれた場合、適切な処置を受けなかった場合は人間でも命を落とすこともある。保護色のためか、存在に気付かず踏みつけて噛まれることが多い。

出典 編集

  1. ^ Viperinae in Reptile database”. 2014年5月31日閲覧。
  2. ^ Pyron, Robert Alexander and Burbrink, Frank T and Wiens, John J (2013). “A phylogeny and revised classification of Squamata, including 4161 species of lizards and snakes”. BMC evolutionary biology 13 (1): 93. 
  • クリス・マティソン 『ヘビ大図鑑』、森光社、2000年、184-185頁。