NK-8クズネツォフ設計局によって製造された推力 90 kNから105 kN級の低バイパスターボファンエンジンである。1960年に初飛行してNK-8、NK-8-2、NK-8-2U、NK-8-4とNK-8-4Kの5形式がある。 イリューシン Il-62ツポレフ Tu-154A型とB型の動力として量産された。

仕様 (NK-8-2) 編集

一般的特性

  • 形式: ターボファン
  • 全長: 4,762 mm (187.5 in)
  • 直径: 1,442 mm (56.8 in)
  • 乾燥重量: 2,100 kg (4,600 lb)

構成要素

  • 圧縮機: 軸流式, ファン2段, 低圧圧縮機2段, 高圧圧縮機6段
  • 燃焼器: アニュラー型, 燃焼器 139個
  • タービン: 軸流式, 高圧タービン1段, 低圧タービン2段
  • 使用燃料: JET A-1
  • 潤滑システム: 加圧給油

性能

出典: Jane's all the World's Aircraft 1982–83.[1]


新燃料対応の実験 編集

1988年、新しい燃料を使用した試験が実施され、NK-8-2型が従来のケロシンの代わりに低温燃料に対応するようにNK-88として改造された。この実験は液体水素(液体状態で保存して噴射装置へは -170 °Cで送る)または液化天然ガス(液体状態で保存して噴射装置へは -70 °Cで送る)を燃料として使用する事を企図していた。ツポレフTu-154Bを改造した: ツポレフ Tu-155が使用された。新型の NK-89という2種類の燃料対応型(ケロシン/ 液化天然ガス)も同様にツポレフTu-156として提案されたが、計画はソビエト連邦の崩壊により中断された。

出典 編集

  1. ^ Taylor, John W.R., ed (1983). Jane's all the World's Aircraft 1982–83. London: Jane's Publishing Company. p. 752. ISBN 978-0-7106-0748-5 

外部リンク 編集