クリス・レイニー(Chris Rainey 1988年3月2日- )はフロリダ州レイクランド出身のアメリカンフットボールカナディアンフットボール選手。現在CFLブリティッシュ・コロンビア・ライオンズに所属している。ポジションはランニングバック

クリス・レイニー
Chris Rainey
refer to caption
スティーラーズ選手時代
ブリティッシュ・コロンビア・ライオンズ
ポジション ランニングバック
生年月日 (1988-03-02) 1988年3月2日(36歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フロリダ州レイクランド
身長: 5' 9" =約175.3cm
体重: 180 lb =約81.6kg
経歴
大学 フロリダ大学
NFLドラフト 2012年 / 5巡目全体159位
初出場年 2012年
初出場チーム ピッツバーグ・スティーラーズ
所属歴
2012 ピッツバーグ・スティーラーズ
2013 インディアナポリス・コルツ
2014 アリゾナ・カージナルス *
2014 モントリオール・アルエッツCFL
2015-2018 ブリティッシュ・コロンビア・ライオンズ(CFL)
2019 トロント・アルゴノーツ(CFL)
2020- ブリティッシュ・コロンビア・ライオンズ(CFL)
*オフシーズンまたはプラクティススクワッドとしての所属のみ
NFL 通算成績
ラン獲得ヤード 102ヤード
平均獲得ヤード 3.9ヤード
TDラン 2回
レシーブ回数 14回
レシーブ獲得ヤード 60ヤード
TDレシーブ 0回
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

経歴 編集

フロリダ州レイクランドで生まれた。彼の母親はシングルマザーであり、祖母の助けを受け育てられた。地元の高校に進学し、ランニングバックを務めた。高校時代、チームメートの双子のマーキス・パウンシーマイク・パウンシー(共にNFL入りしている)とチームメートで彼らの家族と過ごした[1]

高校3年次にはチームトップの2,478ヤードを走り、32タッチダウンをあげた。このうち15回は50ヤード以上のプレーであった。彼らのチームは2005年、2006年とUSAトゥデイにより全米1位に評価された。また彼もUSアーミーハイスクールオールアメリカン、フロリダ州のスポーツライター協会より、州のオールチームに選ばれている。高校時代のオールパーパスヤードは、7,000ヤードを超え、90タッチダウンをあげた[2]

高校卒業後、フロリダ大学より奨学金のオファーを受け、進学し、アーバン・メイヤーウィル・マスチャンプヘッドコーチのもとでプレーした。2007年は肩の負傷もあり練習生で終えた。2008年、チームはサウスイースタン・カンファレンスを制し、翌年1月のBCSナショナル・チャンピオンシップ・ゲームでも勝利し、全米チャンピオンとなった。大学4年間で彼は396回のランで2,464ヤードを走り、13タッチダウン[1]、69回のキャッチで795ヤード、6タッチダウン、18回のキックオフリターンで454ヤードをリターン、またスペシャルチームでは大学記録となる4回のキックブロックを成功させている[3]。2011年にはチームメートからMVPに選ばれている。

オールパーパスヤードで大学歴代4位の3,948ヤードを獲得、ランでは大学歴代9位となっている[4]

また陸上競技100mの選手としても活躍、2008年のNCAA選手権では400メートルリレー走で3位となった。2009年には陸上競技を行わなかったが、2010年のNCAA選手権の400メートルリレー走で、ジェレミー・ホール、テレル・ウィルクスジェフ・デンプス(後にロンドンオリンピック400メートルリレー銀メダリスト)と共に39秒04で優勝[5]、彼ら4人はオールアメリカンに選ばれている。

40ヤード走では、ドラフト前のフロリダ大学でのスカウトデーで4秒38、NFLコンバインで4秒37の記録を出した[4]

2012年のNFLドラフト5巡159位でピッツバーグ・スティーラーズから指名された[4]。5月6日にスティーラーズと4年契約を結んだ[6]。9月9日のデンバー・ブロンコス戦でデビューしている。

第7週のシンシナティ・ベンガルズ戦では11ヤードのTDランをあげた[7]。この年、第3ダウンRB、キックオフリターナーとして起用され、102ヤード、2TDをあげた[8]

2013年1月10日、フロリダ州ゲインズビル交際相手の女性と口論の末、車から引きずり下ろし、平手打ちを加え、逮捕された。彼は2010年にも「死ぬ時が来た」という脅迫メールを送り、加重ストーキング行為を行い起訴されていた[8]。同年11月20日、インディアナポリス・コルツと契約を結んだ[9]。第13週、第14週の試合にリターナーとして出場したが、第14週のシンシナティ・ベンガルズ戦で足を骨折し、故障者リスト入りした[10]

2014年9月9日、アリゾナ・カージナルスとプラクティス・スクワッド契約をしたが、9月18日に解雇された。同年9月28日、CFLモントリオール・アルエッツに練習生として加入、10月20日にアクティブロースターに昇格した。この年5試合に出場しリターナーとして起用された。2015年6月15日にアルエッツから解雇された。

2015年8月28日、BCライオンズと契約を結んだ。キックリターナーとして9試合に出場した。2016年にはコンバインヤードでCFLトップの2945ヤードを獲得、キックオフリターン、パントリターンでそれぞれリーグ3位となった。2016年12月5日、2年の契約延長を果たした。

2019年、フリーエージェントとなり、2月12日にトロント・アルゴノーツと契約した。第4週の古巣のBCライオンズ戦でパントリターンTDをあげた。2020年2月7日、アルゴノーツから解雇された。同年2月11日、BCライオンズと1年契約を結んだ。

人物 編集

兄のロッド・スマート英語版XFL、NFLでプレーした選手である[11]

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ a b Matt Watts (2012年4月29日). “Florida Gators’ Chris Rainey happy to be reunited with Maurkice Pouncey in Pittsburgh”. マイアミ・ヘラルド. 2012年10月8日閲覧。
  2. ^ 2011 MEN'S TRACK & FIELD”. フロリダ・ゲイターズ. 2012年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月8日閲覧。
  3. ^ 2011 Florida Record Book” (PDF). フロリダ・ゲイターズ. p. 154 (2011年). 2012年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月8日閲覧。
  4. ^ a b c Michael DiRocco (2012年4月28日). “Rainey gives Steelers plenty of options”. ESPN. 2012年10月7日閲覧。
  5. ^ UF men's track finishes 2nd at NCAA Outdoors”. フロリダ・ゲイターズ (2010年6月12日). 2017年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月8日閲覧。
  6. ^ Ed Bouchette (2012年5月6日). “Steelers sign two rookie draft picks”. ピッツバーグ・ポストガゼット. 2012年10月7日閲覧。
  7. ^ スティーラーズが後半に地力発揮、ライバル対決を制す”. NFL JAPAN (2012年10月22日). 2012年10月31日閲覧。
  8. ^ a b スティーラーズ5巡指名RBレイニーが逮捕の後解雇”. アメフトNewsJapan (2013年1月10日). 2013年5月13日閲覧。
  9. ^ 波瀾万丈のRBレイニー、コルツ加入でNFL復帰!”. NFL JAPAN (2013年11月21日). 2013年12月12日閲覧。
  10. ^ 12月9日発表のNFL選手契約”. アメフトNewsJapan (2013年12月10日). 2013年12月12日閲覧。
  11. ^ Florida running back Chris Rainey is younger brother of 'He Hate Me'”. USAトゥデイ (2010年8月23日). 2012年10月8日閲覧。

外部リンク 編集