グルカランド(Gurkhaland)とは、インド西ベンガル州にあるグルカ族(ネパール山岳民族の総称)が住む土地である。ゴルカランド(Gorkhaland)とも呼ばれる。

グルカランドの旗

グルカ族とはネパールにいる少数民族であり、イギリス傭兵グルカ兵としても有名である。

西ベンガル州の北にあるダージリンカリンポンの一帯は、もともとシッキム王国の一部だったが、18世紀初頭、カリンボンはブータンに占領され、1780年にダージリンの周辺はネパールから来たグルカ族の土地になった。インドの独立後、グルカ族はネパール語の公用語化を求めるなどして、西ベンガル州政府と対立し、1980年代には西ベンガル州からのグルカランド自治州としての分離を要求した。1986年にグルカ国民解放戦線(GNLF)による暴動が起きたが、暴動の後1988年に大幅な自治が認められて、ダージリン・グルカ・ヒル議会が確立された。現在は落ち着いているが、グルカランドの自治権の拡大を求めるグルカの武装勢力も存在する。

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