グローバル・スプリント・チャレンジ

グローバル・スプリント・チャレンジGlobal Sprint Challenge)は、2005年から施行されている(2018年に休止)競馬国際競走シリーズである。オーストラリアイギリス日本香港アラブ首長国連邦の5か国(2015年まではシンガポールを含めた6か国)の競馬団体が参加しており、各団体が主催する国際重賞競走が対象となっている。対象競走はすべて距離1200メートル(6ハロン)以下のスプリント戦である点が特徴。

沿革 編集

シリーズ対象競走 編集

2017年 編集

競走名 格付 開催国・地域 施行競馬場 施行コース
第1戦 ブラックキャビアライトニング G1   オーストラリア フレミントン競馬場 直線1000m
第2戦 アルクォズスプリント G1   アラブ首長国連邦 メイダン競馬場 芝直線1200m
第3戦 高松宮記念 GI   日本 中京競馬場 芝1200m
第4戦 チェアマンズスプリントプライズ G1   香港 沙田競馬場 芝1200m
第5戦 キングズスタンドステークス G1   イギリス アスコット競馬場 芝直線5f
第6戦 ダイヤモンドジュビリーステークス G1   イギリス アスコット競馬場 芝直線6f
第7戦 ジュライカップ G1   イギリス ニューマーケット競馬場 芝直線6f
第8戦 スプリンターズステークス GI   日本 中山競馬場 芝1200m
第9戦 スプリントクラシック G1   オーストラリア フレミントン競馬場 芝直線1200m
第10戦 香港スプリント G1   香港 沙田競馬場 芝1200m

過去 編集

2011年まで 編集

競走名 格付 開催国・地域 施行競馬場 施行コース
第1戦 ライトニングステークス G1   オーストラリア フレミントン競馬場 芝直線1000m
第2戦 高松宮記念 GI   日本 中京競馬場 芝1200m
第3戦 クリスフライヤーインターナショナルスプリント G1   シンガポール クランジ競馬場 芝1200m
第4戦 キングズスタンドステークス G1   イギリス アスコット競馬場 芝直線5f
第5戦 ゴールデンジュビリーステークス G1   イギリス アスコット競馬場 芝直線6f
第6戦 ジュライカップ G1   イギリス ニューマーケット競馬場 芝直線6f
第7戦 スプリンターズステークス GI   日本 中山競馬場 芝1200m
第8戦 パティナックファームクラシック G1   オーストラリア フレミントン競馬場 芝直線1200m
第9戦 香港スプリント G1   香港 沙田競馬場 芝1200m

2012年から2015年まで 編集

競走名 格付 開催国・地域 施行競馬場 施行コース
第1戦 ブラックキャビアライトニング G1   オーストラリア フレミントン競馬場 芝直線1000m
第2戦 高松宮記念 GI   日本 中京競馬場 芝1200m
第3戦 ドバイゴールデンシャヒーン G1   アラブ首長国連邦 メイダン競馬場 ダート1200m[5]
第4戦 クリスフライヤーインターナショナルスプリント G1   シンガポール クランジ競馬場 芝1200m
第5戦 キングズスタンドステークス G1   イギリス アスコット競馬場 芝直線5f
第6戦 ダイヤモンドジュビリーステークス G1   イギリス アスコット競馬場 芝直線6f
第7戦 ジュライカップ G1   イギリス ニューマーケット競馬場 芝直線6f
第8戦 スプリンターズステークス GI   日本 中山競馬場 芝1200m
第9戦 スプリントクラシック G1   オーストラリア フレミントン競馬場 芝直線1200m
第10戦 香港スプリント G1   香港 沙田競馬場 芝1200m

2016年 編集

競走名 格付 開催国・地域 施行競馬場 施行コース
第1戦 ブラックキャビアライトニング G1   オーストラリア フレミントン競馬場 芝直線1000m
第2戦 ドバイゴールデンシャヒーン G1   アラブ首長国連邦 メイダン競馬場 ダート1200m
第3戦 高松宮記念 GI   日本 中京競馬場 芝1200m
第4戦 チェアマンズスプリントプライズ G1   香港 沙田競馬場 芝1200m
第5戦 キングズスタンドステークス G1   イギリス アスコット競馬場 芝直線5f
第6戦 ダイヤモンドジュビリーステークス G1   イギリス アスコット競馬場 芝直線6f
第7戦 ジュライカップ G1   イギリス ニューマーケット競馬場 芝直線6f
第8戦 スプリンターズステークス GI   日本 中山競馬場 芝1200m
第9戦 スプリントクラシック G1   オーストラリア フレミントン競馬場 芝直線1200m
第10戦 香港スプリント G1   香港 沙田競馬場 芝1200m

備考 編集

  • 2012年から100万ドルボーナス[注 1]の獲得条件が所属地域を含む3か国以上で優勝することに変更された。
  • キングズスタンドステークスは、2007年まではG2に格付けされていた。
  • 2005年のキングズスタンドステークスとゴールデンジュビリーステークスは、アスコット競馬場の改修工事によりヨーク競馬場で開催された。
  • 2006年のセントウルステークスは、阪神競馬場の改修工事により中京競馬場で開催された。
  • 2007年のライトニングステークスは、フレミントン競馬場の改修工事によりムーニーヴァレー競馬場で開催された。
  • 2011年の高松宮記念は、中京競馬場の改修工事により阪神競馬場で開催された。
  • スプリントクラシックは、2012年までパティナックファームクラシックの名称で開催されていた。
  • ブラックキャビアライトニングは、2012年までライトニングステークスの名称で開催されていた。
  • 2014年のスプリンターズステークスは、中山競馬場の改修工事により新潟競馬場で開催された。

ポイントシステム・シリーズチャンピオン 編集

  • 2010年まで「シリーズチャンピオン」と「ポイントシステム」の制度があったが2011年に廃止された。
  • それぞれの競走につき優勝10点、2着5点、3着4点、4着3点、5着2点、6着以下は1点のポイントを付与する。
  • このシリーズではホーム・アンド・アウェー方式を採用する。
    • オーストラリアシリーズではオセアニア、イギリスシリーズではヨーロッパとアラブ首長国連邦、日本シリーズでは日本、香港シリーズでは香港とマカオの各国・地域に在籍している競走馬をホーム扱いとみなす。南北アメリカやアフリカ、その他のアジアなどからの出走馬はシリーズのすべての競走でアウェー扱いとなる。
    • ホーム以外の地域から遠征してGI競走に出走した場合には上記ポイントを倍にして付与する。
  • 3か国以上の競走に出走し、総合42点以上のポイントを獲得した競走馬の中で最高得点馬をシリーズ優勝とする。よってポイントが規定に満たない場合はシリーズ優勝馬なしというケースもある。

優勝賞品 編集

歴代シリーズ優勝馬 編集

施行年 優勝馬 ポイント 性齢 ライトニングS オーストラリアS キングズスタンドS GジュビリーS ジュライC セントウルS スプリンターズS パティナックFC 香港スプリント
2005年  ケープオブグッドホープ 54Pt 騸7 3着 1着 4着 1着 対象外 不出走 11着 対象外 対象外
2006年  テイクオーバーターゲット 53Pt 騸7 1着 不出走 1着 3着 対象外 2着 1着 対象外 不出走
2007年 該当馬なし(ミスアンドレッティが参考ながら優勝)
2008年 該当馬なし(アパッチキャットが参考ながら優勝)
2009年 該当馬なし(シーニックブラストが参考ながら優勝)
2010年 該当馬なし(スタースパンクルドバーナーが参考ながら優勝)

100万ドルボーナス制度 編集

上記のポイント制度による優勝争いとは別に、2010年までは4か国の競走に参戦しており、3か国のGI競走を3勝以上した場合のみ100万USドルが贈呈された。2011年は5つの開催国のうち所属地域をのぞく3か国で優勝すること、2012年からは所属国を含む3か国で優勝することが条件となる[注 1]

脚注・出典 編集

注釈 編集

  1. ^ a b ボーナス対象馬が複数いた場合は賞金を均等に分割して与えられる。

出典 編集

  1. ^ 2011年グローバルスプリントチャレンジのお知らせ”. 日本中央競馬会. 日本中央競馬会 (2010年12月10日). 2011年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月10日閲覧。
  2. ^ 「2012年グローバルスプリントチャレンジ」の構成レースが決定”. 日本中央競馬会. 日本中央競馬会 (2011年11月29日). 2011年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月29日閲覧。
  3. ^ Al Quoz Sprint part of Global Challenge”. ESPN (2017年1月4日). 2017年1月6日閲覧。
  4. ^ 2018年グローバルスプリントチャレンジ(GSC)の休止について”. 日本中央競馬会. 日本中央競馬会 (2018年1月18日). 2018年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月18日閲覧。
  5. ^ 2015年ドバイワールドカップカーニバルプログラム”. Dubai Racing Club. 2015年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月25日閲覧。

外部リンク 編集