サチン・テンドルカール

インドのクリケット選手

サチン・ラメシュ・テンドルカール(Sachin Ramesh Tendulkar、マラーティー語: सचिन रमेश तेंडुलकर 、1973年4月24日 - )は、インドマハーラーシュトラ州ムンバイ出身の元プロクリケット選手。右投右打。バッター[注 1]。様々な大記録を達成しているその業績からクリケットの神様(God of Cricket)とも評されている[7]

 サチン・テンドルカール 
個人情報
本名 Sachin Ramesh Tendulkar
生誕 (1973-04-24) 1973年4月24日(51歳)
インドの旗 インドムンバイ
愛称 リトルマスター、テンドリャ[1]、 ブラスター[2]、マスタブラスター[3][4]、リトルチャンピオン[5]
身長 5 ft 5 in (1.65 m)
打撃スタイル 右打ち
投球スタイル 右投げ レッグスピン / 右投げ オフスピン
守備位置 バッター
代表情報
代表 インド
初テスト(cap 187) 1989年11月15日 対 パキスタン
最新テスト 2013年11月14日 対 西インド諸島
初ODI(cap 74) 1989年12月18日 対 パキスタン
最新ODI 2012年3月18日 対 パキスタン
ODI背番号 10
初T20I(cap 11) 2006年12月1日 対 南アフリカ
所属チーム
チーム
1988 インドの旗 クリケット・クラブ・オブ・インディア
1988–2013 インドの旗 ムンバイ
1992 イングランドの旗 ヨークシャー
2008-2013 インドの旗 ムンバイ・インディアンズインド・プレミアリーグ
選手成績
試合 テスト ODI FC LA
出場試合 200 463 310 551
得点 15,921 18,426 25,396 21,999
打率 53.78 44.83 58.84 45.54
100s/50s 51/68 49/96 81/116 60/114
最高得点 248* 200* 248* 200*
アウト数 4,240 8,054 7,605 10,230
ウィケット 46 154 71 201
防御率 54.17 44.48 61.74 42.17
1イニング5ウィケット 0 2 0 2
1試合10ウィケット 0 0 0 0
最優秀投手成績 3/10 5/32 3/10 5/32
捕球/スタンピング 115/– 140/– 186/– 175/–
出典: [1] - 2019年7月10日時点
テンドルカール(左)は2016年、インドを訪問中のイギリス王室ウィリアム王子夫妻とクリケットをした[6]

略歴 編集

クリケットの長い歴史の中でも最も偉大な選手の一人とみなされている。テスト方式で史上最多の通算15,921得点(ラン)、ODI方式で史上最多の通算18,426得点を記録。テストとODIの合計で3万得点を越えている世界で唯一の人物である。また最高峰の世界選手権に位置づけられているクリケット・ワールドカップで史上最多の通算2,278得点。1試合100得点以上のセンチュリーがテストで史上最多の通算51回、ODIで史上最多の通算49回であり、合計で100回を記録した。1989年に弱冠16歳でインド代表としてテストとODIデビュー。2013年に40歳で現役を引退した[8]

2002年にクリケットのバイブルとして知られるウィズデン・クリケッターズ・アルマナックによって、歴代でドナルド・ブラッドマンに次ぐ2番目に偉大なテストバッター、ODIバッターにおいてもヴィヴ・リチャーズに次ぐ2番目に偉大な選手と評価された[9]。キャリア晩年や引退後の評価では、ブランドマンやリチャーズを上回り、史上最高のバッターとの評価を受けることも多い[10][11]。2010年にアメリカのタイム誌によって、世界で最も影響力のある100人に選出された[12]。2013年にウィズデン・クリケッターズ・アルマナックによって、150年間の歴代ワールドイレブンに選出された[13]

国民からも大変な尊敬を受けており、2014年にはマザー・テレサも受賞歴のあるインドにおいて民間人を讃える褒章としては最高の栄典であるバーラト・ラトナ賞を受賞[14]。ほかにもインドスポーツ界において最高栄誉であるラジーヴ・ガンディー・ケール・ラトナ賞英語版等受賞した[15]

エピソード 編集

アニメ「スーラジ ザ・ライジングスター」では主人公が入団するムンバイ・チャンピオンズの主将サミールのモデルになった[16]

栄典 編集

インド政府 編集

インド地方政府 編集

画像 編集

脚注 編集

  1. ^ Bal, Sambit. “Sachin Tendulkar — Cricinfo Profile”. Cricinfo. 2007年12月14日閲覧。
  2. ^ Sachin Tendulkar: Bio, Facts”. Celebrity Bio, Facts. 2017年5月30日閲覧。
  3. ^ Arora, Nishant. “India will need Sachin for next 2-3 years: Srikkanth: Cricket Next”. Cricketnext.in.com. 2008年11月27日閲覧。
  4. ^ Despite the loss of ageing stars, India is on the brink of a golden era”. Theage.com.au. 2008年11月27日閲覧。
  5. ^ Oct 18, 2008 (2008年10月18日). “AFP: Tendulkar a special talent, says Gavaskar”. Afp.google.com. http://afp.google.com/article/ALeqM5g1GRbImnh5S88rDMiES1YDRgx9yw 2008年11月27日閲覧。 
  6. ^ Sachin Tendulkar meets Kate Middleton, Prince William in Mumbai The Indian Express 2023年9月22日閲覧。
  7. ^ Sachin Tendulkar, India’s ‘God of Cricket,’retires Washington Post 2019年7月7日閲覧。
  8. ^ November 16, 2013: The end of the Sachin Tendulkar era India Today 2019年7月7日閲覧。
  9. ^ en:Wisden_100#All-time_lists
  10. ^ Sachin Tendulkar better than Don Bradman, new study shows The Weekend Australian 2019年7月7日閲覧。
  11. ^ Sachin Tendulkar greater than Don Bradman: Study India Today 2019年7月7日閲覧。
  12. ^ The 2010 TIME 100 Time 2019年7月7日閲覧。
  13. ^ WG Grace and Shane Warne in Wisden all-time World Test XI BBC. 2020年6月20日閲覧。
  14. ^ C.N.R. Rao, Sachin conferred Bharat Ratna The Hindu 2019年7月8日閲覧。
  15. ^ List of Rajiv Gandhi Khel Ratna Awardees Rajiv Gandhi Khel Ratna 2019年7月8日閲覧。
  16. ^ 作品自体が「巨人の星」を基にしており、テンドルカールは長嶋茂雄に相当する

注釈 編集

  1. ^ 以前は男子バッターをバッツマン、女子バッターをバッツウーマンと呼んでいたが、国際クリケット評議会やクリケットの競技規則を管理するメリルボーン・クリケット・クラブは、ジェンダー平等の観点によって、性別を問わず公式にバッター(batter)と呼ぶことに変更した。

外部リンク 編集