ジャン・ジオノ(Jean Giono、1895年3月30日 - 1970年10月8日)は、フランスプロヴァンス出身の作家。

プロヴァンス地方マノスクに生まれる(生涯マノスクに在住亡くなった)。16歳で銀行員として働き始める。1914年第一次世界大戦に出征。

1929年長編小説『丘』がアンドレ・ジッドに認められ出版。第二次世界大戦では徴兵反対運動を行う。1939年逮捕される。同時期にハーマン・メルヴィル白鯨」のフランス語(訳者は他2名、1939年)を刊。戦後の1955年にトバイアス・スモレット作品を訳している。

1953年の『木を植えた男』は、『リーダーズ・ダイジェスト』の「あなたが今まで会った中で最も忘れがたい人物は誰か」というアンケートへの回答だったが、編集部はその人物が実在しないことを確認して掲載しなかった(高畑勲訳著)。しかしテキストはいつしか広がり、ジオノの没後、20数か国語に翻訳され、フレデリック・バックによってアニメーション化された。

日本語訳一覧 編集

  • Colline(1929)
  • 『牧羊神』永田逸郎三学書房 1941
  • Le Chant du monde (1934)
  • 『世界の歌』山本省河出書房新社 2005
  • Un roi sans divertissement 1947
  • 『気晴らしのない王様』酒井由紀代訳 河出書房新社 1995
  • Les grands chemins(1951)
  • 『いかさまトランプ師の冒険』酒井由紀代訳 河出書房新社 1997
  • L'homme qui plantait des arbres(1953)
  • 『木を植えた男』フレデリック・バック絵 寺岡襄あすなろ書房 1989
  • 『木を植えた人』原みち子こぐま社 1989
  • 『木を植えた男を読む』フレデリック・バック画 高畑勲訳著 徳間書店 1990
  • 『木を植えたひと』ウィリー・グラサウア絵 福井美津子訳 世界文化社 2005
  • 『木を植えた男』山本省訳 彩流社 2006
  • 『対訳フランス語で読もう「木を植えた男」』村松定史梅比良眞史訳註 第三書房 2011、新版2016
  • Le Hussard sur le toit 1951
  • 『屋根の上の軽騎兵』酒井由紀代訳 河出書房新社 1997
  • Que ma joie demeure
  • 『喜びは永遠に残る』山本省訳 河出書房新社 2001
  • Le petit garcon qui avait envie d’espace
  • 『大空を見たかった少年』ジャン=ルイ・ベッソン絵 福井美津子世界文化社 2005
以下は、各・山本省訳の新訳版
  • 『憐憫の孤独』彩流社・フィギュール彩 2016
  • 『ボミューニュの男』山本省訳 彩流社 2019
  • 『二番草』彩流社 2020
  • 『青い目のジャン』彩流社 2020
  • 『本当の豊かさ』彩流社 2020
  • 『大群』彩流社 2021
  • 『純粋の探究』彩流社 2021
  • 『蛇座』彩流社 2021
  • 『メルヴィルに挨拶するために』彩流社 2022、訳者解説

参考 編集

  • 『木を植えた男』寺岡訳 
  • 英語版ウィキペディア