スクリーム3

2000年制作のアメリカの映画作品

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スクリーム3』(原題:Scream 3)は、2000年に公開されたアメリカ映画。『スクリーム2』の続編である。

スクリーム3
Scream 3
監督 ウェス・クレイヴン
脚本 アーレン・クルーガー
原作 ケヴィン・ウィリアムソン
出演者
音楽 マルコ・ベルトラミ
撮影 ピーター・デミング
編集 パトリック・ルッスィア
製作会社
  • Konrad Pictures[1]
  • Craven-Maddalena Films[1]
配給 アメリカ合衆国の旗 ディメンション・フィルムズ[1]
日本の旗 アスミック・エース
公開
  • 2000年2月3日 (2000-02-03) (ロサンジェルス)
  • 2000年2月4日 (2000-02-04) (アメリカ合衆国)
  • 2000年4月1日 (2000-04-01) (日本)
上映時間 117分[2]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $40,000,000[3]
興行収入 $161,834,276[3]
前作 スクリーム2
次作 スクリーム4: ネクスト・ジェネレーション
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概要

『スクリーム2』の続編にして3部作の完結編とされる[4]

脚本は前2作品のケヴィン・ウィリアムソンからアーレン・クルーガーに交替している[4]。ウィリアムソンによる初期案では再び高校を舞台としていたが、監督のウェス・クレイヴンは主人公らを大人にしようと考えており、この案を却下し、その後ウィリアムソンが多忙となったことからクルーガーが起用された[4]。クルーガーはシリーズの大ファンであり、ストーリーやキャラクターをよく把握しており、アウトラインを3日間で仕上げたという[4]

ストーリー

ウッズボローで発生した連続殺人事件の容疑者として逮捕され、のちに自身が無罪であることを証明して釈放されたコットン・ウェアリー。彼は前作でシドニーを助け、シドニーとともに犯人を滅ぼした。そのコットンが、マスクを被った謎の殺人鬼による襲撃を受ける。彼の恋人・クリスティーンを殺した殺人鬼は、コットンに「シドニーの居場所を教えろ」と尋ねるもコットンは構わず殺人鬼に抵抗する。だが、抵抗も空しく、コットンは殺人鬼に刺殺された。講演を行っていたゲイル・ウェザーズは、ロス市警に所属する警官・キンケイドから、コットンが殺されたという事実を聞かされる。事件は連続殺人に発展し、映画『スタブ3』の出演者たちが次々と殺害されていく。事件現場には、シドニーの母モーリー・プレスコットの顔写真が置かれていた。

警察の依頼で殺人事件を追っていたゲイルはデューイと協力し、ロス市警でシドニーと再会。ウォレス刑事の協力を仰いだ。前作で殺害されたランディの妹・マーサと出会い、ランディが残したビデオテープを受け取った。そのテープには、新たな殺人事件が起こるであろうことを予見していたランディが、自身が殺される前に殺人鬼の特徴のヒントを残していた。ランディが残した最期の映像を見たシドニーたちは、死んだランディのことを想い、涙した。

『スタブ3』の撮影スタジオを再現したセットに殺人鬼が現れてシドニーに襲い掛かる。なんとかセットから逃げ出し、デューイや警官たちに救われる。その頃モーリー・プレスコットについて調べていたゲイルは、『スタブ3』の出演者の1人、ジェニファーと協力し、モーリー・プレスコットが、ホラー映画によく出演していた女優「リナ・レイノルズ」であったという事実を突き止めた。デューイと合流したゲイルは、かつての映画プロデューサー、ジョン・ミルトンに会うが、「彼女はルールを破った」と言うだけで、それ以上の詳細については話そうとしなかった。

殺人鬼は、ゲイルやデューイをパーティーの会場に誘い出し、『スタブ3』に出演予定だった役者全員を惨殺し、さらにゲイルとデューイを人質にして捕らえる。シドニーは殺人鬼から電話でパーティー会場に呼び出されて襲われるが、キンケイド刑事が現れ、彼による援護攻撃のおかげで難を逃れる。その後、『スタブ3』の監督、ローマン・ブリッジャーが姿を現し、全ての殺人事件の真相を明かし、事前に捕らえていたジョン・ミルトンの首を掻っ切って殺害した。

彼はシドニーの生き別れの兄であった。母モーリーを長年探し、ようやく母を見つけたが、「自分の子供はシドニーだけ」と冷たく突き放された。ローマンは母を憎み、母に愛されて育った妹を強く憎んだ。ローマンはビリー・ルーミスを利用してモーリーを殺害させ、コットンを殺人犯に仕立て上げたのだという。全てを告白したローマンはシドニーに襲い掛かった。シドニーは何度も窮地に陥るが、ローマンに反撃する。倒れたローマンは、涙を流し、妹の手を握りながら目を閉じた。しかしその後再び起き上がって襲い掛かる。デューイが何度銃撃を浴びせても倒れないほどの耐久力を見せ付けたが、額を撃ち抜かれると、今度こそ倒れて死亡した。数日後、デューイはゲイルに指輪を送ってプロポーズし、2人は結婚する。デューイ、ゲイル、キンケイドも加わり、シドニーは穏やかな一時を過ごす。

登場人物

前々作から登場

シドニー・プレスコット(Sidney Prescott
演 - ネーヴ・キャンベル
物語の主人公。女性の人権ホットラインのオペレーターの仕事に従事している描写がある。
デューイ・ライリー(Dwight "Dewey" Riley
演 - デヴィッド・アークエット
ウッズボロー警察保安官代理。『スタブ3』のテクニカルアドバイザーとして呼ばれている。
ゲイル・ウェザーズ(Gale Weathers
演 - コートニー・コックス・アークエット
前作と同様に、デューイと協力して事件の真相を探る。
コットン・ウェアリー(Cotton Weary
演 - リーヴ・シュレイバー
ニュース・ショー『コットン100%』の司会者。物語の冒頭で殺人鬼に惨殺されてしまう。
ランディ・ミークス(Randy Meeks
演 - ジェイミー・ケネディ
故人。シドニーの古くからの友人。本作ではビデオテープの映像に登場。ビデオ映像の中でシドニーたちに語り掛ける。自身の記録映像を冗談めかして「遺作」と呼んでいる。

映画関係者

ローマン・ブリッジャー(Roman Bridger
演 - スコット・フォーリー
映画監督。シドニーの異父兄。
ジョン・ミルトン(John Milton
演 - ランス・ヘンリクセン
映画撮影スタジオの社長で、ホラー映画のプロデューサーを務める。
トム・プリンズ(Tom Prinze
演 - マット・キースラー英語版
『スタブ3』のデューイ役。
サラ・ダーリング(Sarah Darling
演 - ジェニー・マッカーシー
『スタブ3』のキャンディ役。
アンジェリーナ・タイラー(Angelina Tyler
演 - エミリー・モーティマー
『スタブ3』のシドニー役。
ジェニファー・ジョリー(Jennifer Jolie
演 - パーカー・ポージー
『スタブ3』のゲイル役。
タイソン・フォックス(Tyson Fox
演 - デオン・リッチモンド英語版
『スタブ3』のリッキー役。
スティーヴ・ストーン(Steven Stone
演 - パトリック・ウォーバートン
サラのボディーガード。デューイをコケにしている。
ビアンカ・バーネット(Bianca Burnette
演 - キャリー・フィッシャー
ジョンの部下で、昔の女優に詳しい。『スター・ウォーズ』のレイア姫を演じた女優と瓜二つで、レイア姫役を争ったが敗れたという。
ドン・クロスビー(Don Crosby
演 - ロジャー・コーマン
映画のスタッフ関係者。

その他

マーク・キンケイド(Mark Kincaid
演 - パトリック・デンプシー
ロス市警に所属する刑事。シドニーを探している。
ウォレス(Wallace
演 - ジョシュ・パイス英語版
ロス市警に所属する刑事。
クリスティーン・ハミルトン(Christine Hamilton
演 - ケリー・ラザフォード
コットンの恋人。物語の冒頭で殺人鬼に惨殺された。
マーサ・ミークス(Martha Meeks
演 - ヘザー・マタラッツォ
ランディの妹。兄が残したビデオメッセージをシドニーたちに手渡す。
ニール・プレスコット(Neil Prescott
演 - ローレンス・ヘクト
シドニーの父。1人で暮らしている娘を心配する。
モーリーン・プレスコット(Maureen Prescott
演 - リン・マクリー
故人。シドニーとローマンの母。睡眠中のシドニーの夢の中に姿を現す。
ジェイ(Jay
演 - ジェイソン・ミューズ
スタジオツアーの観光者。
サイレント・ボブ(Silent Bob
演 - ケヴィン・スミス
スタジオツアーの観光者。
スタジオツアーでビデオカメラを持っている男
演 - ウェス・クレイヴン
電話口での殺人鬼
声 - ロジャー・L・ジャクソン

出演

役名 俳優 日本語吹替
シドニー・プレスコット ネーヴ・キャンベル 根谷美智子
デューイ・ライリー デヴィッド・アークエット 宮本充
ゲイル・ウェザーズ コートニー・コックス 佐々木優子
コットン・ウェアリー リーヴ・シュライバー 小杉十郎太
クリスティーン・ハミルトン ケリー・ラザフォード 渡辺美佐
ランディ・ミークス ジェイミー・ケネディ 神奈延年
マーサ・ミークス ヘザー・マタラッツォ 徳光由禾
ニール・プレスコット ローレンス・ヘクト 仲野裕
モーリーン・ロバーツ・プレスコット リン・マクリー
マーク・キンケイド刑事 パトリック・デンプシー 井上和彦
ローマン・ブリッジャー スコット・フォーリー 置鮎龍太郎
ジョン・ミルトン ランス・ヘンリクセン 佐々木勝彦
トム・プリンズ マット・キースラー 緑川光
サラ・ダーリング ジェニー・マッカーシー 山田みほ
アンジェリーナ・タイラー エミリー・モーティマー 本田貴子
ジェニファー・ジョリー パーカー・ポージー 日野由利加
タイソン・フォックス デオン・リッチモンド 花輪英司
ウォレス刑事 ジョシュ・パイス
スティーヴ・ストーン パトリック・ウォーバートン 谷昌樹
ビアンカ・バーネット キャリー・フィッシャー 野沢由香里
スチュアート・マーカー(声のみ) マシュー・リラード 森川智之
ビリー・ルーミス(声のみ) スキート・ウールリッチ 三木眞一郎
電話口での殺人鬼の声 ロジャー・L・ジャクソン 山野井仁
役不明又はその他 彩木香里
緒方文興
佐久田修
平野俊隆

製作

  • 監督:ウェス・クレイヴン
  • 製作:キャシー・コンラッド、ケヴィン・ウィリアムソン、マリアンヌ・マッダレーナ
  • 共同製作:ディクシー・J・カップ、ジェリー・プレク
  • 共同製作総指揮:スチュアート・M・ベッサー
  • 脚本:アーレン・クルーガー
  • 撮影:ピーター・デミング
  • プロダクションデザイン:ブルース・アラン・ミラー
  • 衣装:アビゲイル・マレイ
  • 音楽:マルコ・ベルトラミ
  • 音楽監修:エド・ジェラード
  • オリジナルキャラクター:ケヴィン・ウィリアムソン
  • キャスティングディレクター:リサ・ビーチ

脚注

  1. ^ a b c Scream 3”. American Film Institute. 2016年3月9日閲覧。
  2. ^ Scream 3 (18)”. British Board of Film Classification (2000年3月9日). 2016年10月16日閲覧。
  3. ^ a b Scream 3”. Box Office Mojo. 2019年10月22日閲覧。
  4. ^ a b c d 『宇宙船YEAR BOOK 2000』朝日ソノラマ宇宙船別冊〉、2000年4月20日、39頁。雑誌コード:01844-04。 

外部リンク