スプリング・ヒール・ジャック

スプリング・ヒール・ジャックSpring Heel Jack)は、ジョン・コクソンとアシュレイ・ウェールズで構成されるイングランド電子音楽デュオである。

スプリング・ヒール・ジャック
Spring Heel Jack
アシュレイ・ウェールズ(左)、ジョン・コクソン(1996年)
基本情報
別名 SHJ
出身地 イングランドの旗 イングランド ロンドン
ジャンル ドラムンベース
フリー・ジャズ
エレクトロニカ
活動期間 1994年 -
レーベル Treader
メンバー ジョン・コクソン
アシュレイ・ウェールズ
ジョン・コクソン(2007年)
アシュレイ・ウェールズ(2007年)

1993年にイギリスのロンドンで結成されたスプリング・ヒール・ジャックは、ドラムンベースジャングルの探求を始めたが、その後、ヨーロッパとアメリカの多くのミュージシャンと協力して、フリー・インプロヴィゼーションジャズに分岐した。

略歴 編集

アシュレイ・ウェールズは元々、現代音楽の作曲家で、Crazy About Loveというバンドのリーダーであり、ジョン・コクソンは合流前には成功を収めているリミキサーおよび音楽プロデューサー(特にベティ・ブーのプロデュースで知られる)[1]であった。

1990年代にリリースされた彼ら最初の3枚のドラムンベースによるアルバムは、革新的なジャンルとしての評価から好評を得た。彼らはまた、1996年の楽曲「Walking Wounded」を共同でプロデュースした。これはエヴリシング・バット・ザ・ガール[2]のイギリスでのヒット曲で、かつてCrazy About Loveから解雇されたベン・ワットをフィーチャーしている。

映画的なアルバム『Disappeared』 (2000年) は、ウェールズとコクソンの変化を示す作品であり、イギリスのサックス奏者ジョン・サーマンが参加した。彼の登場は、後の変化への前兆だった。

レーベル「Thirsty Ear」の「クロスジャンル・ブルー・シリーズ」から発表された最初のアルバムである『Masses』(2001年)は、さらに急進的な出発点と呼べる作品となった。コラボレーションしたミュージシャンには、サックス奏者のエヴァン・パーカージョン・チカイティム・バーン、ベーシストのウィリアム・パーカー、トランペッターのロイ・キャンベル・ジュニアケニー・ホイーラーワダダ・レオ・スミス、トロンボーン奏者のポール・ラザフォード、ドラマーのハン・ベニンク、ピアニストのマシュー・シップ、ギタリストのジェイソン・ピアースが含まれている。

2006年、コクソンとウェールズはレコードレーベル「Treader」の運営を開始し、自身および最近の共同制作者を含む他の関連アーティストによるCDをリリースした。

ディスコグラフィ 編集

スタジオ・アルバム 編集

  • There are Strings (1995年)
  • 68 Million Shades... (1996年)
  • Versions (1996年)
  • 『ビジー、キュリオス、サースティ』 - Busy, Curious, Thirsty (1997年)[3]
  • Treader (1999年)
  • Oddities (2000年)
  • Disappeared (2000年)
  • Masses (2001年)
  • Amassed (2002年)
  • 『ライヴ』 - Live (2003年)
  • 『ザ・スウィートネス・オブ・ザ・ウォーター』 - The Sweetness of the Water (2004年)
  • Songs and Themes (2008年)[4]
  • Live in Antwerp (2014年) ※with パット・トーマス、アレックス・ウォード、ポール・リットン
  • Hackney Road (2018年) ※SHJ、ワダダ・レオ・スミス with パット・トーマス、スティーヴ・ノーブル

参考 編集

脚注 編集

  1. ^ Grrr! It's Betty Boo - Betty Boo | Credits”. AllMusic (1992年11月10日). 2013年8月9日閲覧。
  2. ^ John Bush. “Spring Heel Jack | Biography”. AllMusic. 2013年8月9日閲覧。
  3. ^ https://www.allmusic.com/album/busy-curious-thirsty-mw0000595699
  4. ^ Spring Heel Jack | Discography”. AllMusic. 2013年8月9日閲覧。

外部リンク 編集