セルトリ細胞(せるとりさいぼう、: Sertoli cell)は、精上皮の基底側から管腔側に向かって伸びる柱状の細胞Sertoli細胞とも表記される。1865年パヴィア大学エンリコ・セルトリ英語版により精巣から発見され、彼にちなんで命名された。

セルトリ細胞
セルトリ細胞の模式図。1.基底膜 2.精原細胞 3.一次精母細胞 4.二次精母細胞 5.精娘細胞 6.成長した精娘細胞 7.セルトリ細胞 8.密着結合血液精巣関門
英語 Sertoli cell
器官 男性器
テンプレートを表示

セルトリ細胞は形態的に基底部とセルトリ細胞幹より構成される。滑面小胞体に富む。セルトリ細胞は精細胞の支持、栄養供給、種々のタンパク質の分泌、精子離脱の補助、食作用(貪食作用)、免疫学的障壁(免疫系#上皮の防壁)などの機能を有する。[要出典] セルトリ細胞はインヒビントランスフェリンセルロプラスミンなどを分泌する。血液精巣関門は形態学的にはセルトリ細胞間に形成される密着結合帯である。 [要出典]

関連項目 編集

参考文献 編集

  • 日本獣医解剖学会編集 『獣医組織学 改訂第二版』 学窓社 2003年 ISBN 4873621135