ソウルオリンピック主競技場

ソウルオリンピック主競技場(ソウルオリンピックしゅきょうぎじょう、蚕室オリンピック主競技場)は、韓国の首都ソウル特別市松坡区にある総合競技場。蚕室総合運動場内にある主競技場である。

ソウルオリンピック主競技場
서울올림픽주경기장
ソウルオリンピック主競技場の位置(ソウル特別市内)
ソウルオリンピック主競技場
施設情報
所在地 大韓民国の旗 ソウル特別市松坡区
位置 北緯37度30分57.2秒 東経127度04分21.9秒 / 北緯37.515889度 東経127.072750度 / 37.515889; 127.072750座標: 北緯37度30分57.2秒 東経127度04分21.9秒 / 北緯37.515889度 東経127.072750度 / 37.515889; 127.072750
起工 1977年11月28日
開場 1984年9月29日
グラウンド 天然芝
ピッチサイズ 110 × 75 m
建設費 1025億ウォン
設計者 キム・スグン
使用チーム、大会

ソウルユナイテッドFC (2007-2009, 2012)
ソウル・イーランドFC(2015-) 

1988 ソウルオリンピック・パラリンピック
収容人員
69,950人

概要 編集

設計者は韓国の現代建築の第一人者であった金壽根で、韓国伝統の高麗青磁をモチーフとしたデザインである。アジア競技大会開催やオリンピック招致にあたり、既存の東大門運動場(3万人収容)では手狭であったこともあり、1977年に建設が始まった。1984年に完成し、そのこけら落としは同年9月30日にサッカーの日韓戦によって行われた。その後、このスタジアムを舞台に両国はFIFAワールドカップアジア予選等で数々の激闘を演じた。

オリンピックのプレ大会となった1986年アジア競技大会、そして1988年ソウルオリンピックのメインスタジアムとして使用され、五輪では陸上競技とサッカー決勝、馬術競技個人障害馬術決勝が開催された[1]

その後も数多くのスポーツイベントや国際試合に使用されたが、2002年ワールドカップ日韓大会においては韓国各地にワールドカップ規格のサッカー専用スタジアムが建設され、ソウル市内にもソウルワールドカップ競技場が建設されたこともあって、2000年5月の韓国ユーゴスラビアの親善試合以降、サッカーの国際試合の会場として使用されてこなかった。

また、オリンピック開催時までの収容人数は10万人であったが、改修工事により現在は69,950人に縮小されている。

映画『シュリ』のクライマックスシーン、サッカー南北親善大会の舞台となっているのもこのスタジアムであった。

ソウルワールドカップ競技場の完成後、サッカーの国際試合はここで行われることはなくなった。近年は、ソウル国際マラソンのスタート地点など陸上競技の大会の会場として、あるいは大規模なコンサート会場として利用されることが多い。特にマイケル・ジャクソンのコンサートが1999年に開催されたほか、2008年までドリームコンサートの会場、あるいはアジア・ソング・フェスティバルの会場としてしばしば使用されている。2007年から、サッカーK3リーグソウルユナイテッドFCの本拠地になっていたが、2009年シーズンからは孝昌運動場に本拠地を移転した。2013年7月、サッカー東アジアカップ2013の会場の一つとなり、男子の韓国-日本戦(7月28日)など13年ぶりに国際試合が開催された。

2015年よりサッカーKリーグチャレンジに加盟したソウルイーランドFCの本拠地として利用されている。

ソウルイーランドホームゲーム開催時は、バックストレートトラックと南側ゴール裏に仮設席を設け約5000席の観客席として使用する。

しかし、仮設席には屋根が一切かからないため、荒天時は南ゴール裏通常席も開放し屋根のかかるエリアでの観戦も可能としている。 陸上トラック上にはフードトラックを乗り入れさせ、飲食を販売している。

アクセス 編集

脚注 編集

  1. ^ 1988 Summer Olympics Official Report. Volume 1. Part 1. pp. 162-3.

関連項目 編集

外部リンク 編集