ダゴン郡区ビルマ語: ဒဂုံ မြို့နယ်英語: Dagon Township)はミャンマー ヤンゴンヤンゴン西部県にある郡区。郡区は5の小区(Ward)によって構成される。郡区の北はバハン郡区、西はアロン郡区、東はミンガラ・タウンニュン区、南はラタ郡区パベダン郡区に接する[1]

ダゴン郡区

ဒဂုံ မြို့နယ်
Dagon Township
シュエダゴン・パヤー
ダゴン郡区の位置(ミャンマー内)
ダゴン郡区
ダゴン郡区
北緯16度46分51秒 東経96度8分59秒 / 北緯16.78083度 東経96.14972度 / 16.78083; 96.14972座標: 北緯16度46分51秒 東経96度8分59秒 / 北緯16.78083度 東経96.14972度 / 16.78083; 96.14972
ミャンマーの旗 ミャンマー
管区 ヤンゴン地方域の旗 ヤンゴン
ヤンゴン西部県
郡区 ダゴン
面積
 • 合計 12 km2
人口
(2000)
 • 合計 38,200人
 • 密度 3,300人/km2
等時帯 UTC6:30 (ミャンマー標準時(MST))
郵便番号
11191
市外局番 1 (携帯: 80, 99)
YCDC[1]

ダゴンにはシェエダゴン・パヤー、マハウィザラ・パヤーミャンマー国立博物館ヤンゴン国立劇場、ヤンゴン管区議会などが立地し、ヤンゴン市の中心地域となっている[2]。そのためこの郡区にはホテルや各国大使館、大使公邸が数多く立地している。 また郡区内にはダゴン第1基礎教育高等学校(BEHS)とダゴン第2基礎教育高等学校があり、ミャンマーの公立高校のトップ校と知られている。

2011年2月6日、ショッピングセンターとマンションの複合施設トーウィンセンターがこの郡区で開業[3]。この複合施設は2004年に25階建ての計画で着工したが、金融危機で工事が一時中断。2008年3月に工事を再開して完成[4]。2012年3月1日にはミャンマーで初となる3D映画場をトーウィンセンター内にオープンした[5]

さらに郡区内に仏僧シタグ・サヤドー(Sitagu Sayadaw)がシタグ国際仏教アカデミー・ヤンゴンキャンパスを2011年6月に開学している[6]

歴史 編集

ダゴンは6世紀頃モン人によってシェエダゴン・パヤー周辺に作られた小さな漁村であった。この漁村は川を挟んで対岸にある商業都市タンリンシリアム)の周辺集落のひとつであったが、シュエダゴン・パヤーがあったことで集落の大きさ以上に文化的な重要性の高い集落であったと見られる。 1755年アラウンパヤ王がダゴンを掌握し、「争いの終結」を意味するヤンゴンと改名して、ヤンゴン開発を行い。アロンパペダンチャウタダボタタウンの集落を編入していった。

イギリス統治時代はダゴンは中心市街地に近く、非常に栄えた地域であった。ダゴンには国内英語学校でトップ校となったメソジスト英語学校(現ダゴン第1高等学校)や、ビルマの言語学校であるミョマ高等学校(現ダゴン第2高等学校)などの教育機関が建設された。

1950年代、ビルマ政府は郡区南部の住宅を取り払い、ミンマンナイン住宅建設計画を実施。高級官僚向けの住宅地を建設した。さらに1980年代にネ・ウィン将軍の指示により、マハウィザラ・パヤーの建設が行われた。

主な建築物 編集

ヤンゴン市開発委員会が保全しているダゴン郡区の建築学的重要な建物、建築物は以下の通り[7]

建築物 種類 所在地
ダゴン第1基礎教育高等学校(BEHS) 学校 アラウンパヤ通り 57 旧メソジスト英語学校
ダゴン第2基礎教育高等学校 学校 ミョマタウン通り 353 旧ミョマ高等学校
公衆衛生局ラボラトリー 医療機関 モーグンダイ通り 35
大使館複合住宅 住宅 ピーダウンズ・イェイター通り 82 (ピー通り角)
エインダウヤ・パヤー パゴダ ミョマカウン通り
インド・ハウス 事務所 ディプロマット通り 35
キャーグ僧院(Kyargu Monastery) 僧院 シェエダゴン・パヤー通り 49
マハウィザラ・パヤー パゴダ シェエダゴン・パヤー通り
メソジスト英語教会 教会 アラウンパヤ通り 65
外務省 事務所 ディプロマット通り 37
国立公文書局 事務所 ピーダウンズ・イェイター通り 114
聖ガブリエル教会 教会 シェエダゴン・パヤー通り 64
聖ジョンカトリック教会 教会 モーグンダイ通り 25 (シェエダゴン・パヤー通り角)
セイン・タウンチー・パヤー パゴダ シェエダゴン・パヤー通り
シェエダゴン・パヤー パゴダ シェエダゴン・パヤー通り
ヤハンダ布薩堂 寺院 シェエダゴン・パヤー通り
ザファール・シャー聖廟 ジワカ通り 6

脚注 編集

  1. ^ a b Dagon Township”. Yangon City Development Committee. 2011年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年3月11日閲覧。
  2. ^ San Oo (2011年5月16日). “Meet the press: hints of change as Yangon govt calls weekly conference”. Myanmar Times. オリジナルの2012年3月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120308115512/http://www.mmtimes.com/2011/news/575/news57503.html 2012年3月5日閲覧。 
  3. ^ Kyaw Hsu Mon (2011年3月21日). “South Korean alleged to have absconded with $50,000”. Myanmar Times. オリジナルの2011年9月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110916052439/http://mmtimes.com/2011/news/567/news56702.html 2012年3月5日閲覧。 
  4. ^ “Work to resume on Taw Win Complex”. Myanmar Times. (2008年2月25日). オリジナルの2013年1月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130125165641/http://mmtimes.com/no407/b_brief.htm 2012年3月5日閲覧。 
  5. ^ Zon Pann Pwint (2012年3月5日). “New 3D Cineplex opens in Yangon”. Myanmar Times. オリジナルの2014年4月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140429050504/http://www.mmtimes.com/2012/timeout/617/timeout61706.html 2012年3月5日閲覧。 
  6. ^ Thein, Cherry (2011年6月20日). “Sitagu opens Yangon academy”. Myanmar Times. オリジナルの2011年6月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110621055409/http://mmtimes.com/2011/news/580/news58009.html 2012年3月5日閲覧。 
  7. ^ Special Reports: Heritage List. The Myanmar Times. (2001-10-29). http://www.myanmar.gov.mm/myanmartimes/no87/New/14.htm. 

関連項目 編集