ダメージ (テレビドラマ)

ダメージ』はアメリカ合衆国FX2007年7月24日より放送されシーズン3まで放送した後にディレクTVのAudience Networkに移動し、2012年にシーズン5をもって終了した弁護士を主人公としたテレビシリーズである。

ダメージ
Damages
ジャンル テレビドラマ
出演者 グレン・クローズ
ローズ・バーン
テッド・ダンソン
テイト・ドノヴァン
ジェリコ・イヴァネク
ノア・ビーン
アナスタシア・グリフィス
製作
制作 FX
放送
放送国・地域アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
公式ウェブサイト
シーズン1
プロデューサートッド・A・ケスラー
グレン・ケスラー
ダニエル・ゼルマン
放送期間2008年4月2日 - 7月2日
放送時間水曜23:00 - 23:45
放送分43分
回数13
シーズン2
放送期間2009年9月1日 - 9月25日
放送時間火〜木曜23:00 - 23:45
放送分43分
回数13
シーズン3
放送期間2010年9月14日 - 10月1日
放送時間月〜木曜0:00 - 00:45
放送分43分
回数13

特記事項:
特記のない放送時間・期間は日本でのもの。
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概要 編集

概要
勝つためには手段を選ばない優秀な弁護士パティ・ヒューズが巨額の賠償金がかかった訴訟を巡って策略を巡らせるリーガル・サスペンス。原題のDAMAGESとは「被害、損害賠償額、代価」の意味。
スタッフ
シーズン1の6話と12話の監督はマリオ・ヴァン・ピーブルズが担当した。シーズン2にはウィリアム・ハートがレギュラー出演。
日本での放映
日本ではNHKBS22008年4月2日7月2日までシーズン1を放送、2009年8月には集中再放送、同年9月よりシーズン2の集中放送が行われ、2010年9月にはシーズン3の集中放送を実施している。「NHKオンデマンド」でもシーズン1・2・3が「特選プレミアム」で有料配信されている。ただし、いずれもパソコン向けサービスのみで視聴できる制限が付けられている[1]
また、同年10月よりCS放送のLaLaTVでシーズン1・シーズン2を放送。地上波ではメ〜テレが、シーズン1(2010年1月より)・シーズン2(2011年6月より)を放送。

あらすじ 編集

シーズン1 編集

ある朝ニューヨークにある高級マンションから下着にコートだけを羽織り、全身血まみれになった新人弁護士のエレン・パーソンズが現れる。その後、彼女は警察に保護されるが、自宅の浴室で婚約者デービッドが惨殺体となって発見される。 彼女がなぜ血まみれだったのか、なぜ婚約者が無惨な姿で殺されていたのか。そこで、物語は半年前へと遡る。

ロースクールを卒業したばかりのエレンは大物弁護士パティ・ヒューズの事務所、ヒューズ法律事務所に採用される。パティは資産家であるアーサー・フロビシャーを相手に巨額な賠償金が絡んだ集団訴訟の真っ最中だった。新人ながらその集団訴訟に抜擢されたエレン。めきめきと弁護士としての頭角を現す一方で、彼女を取り巻く状況や、この訴訟に関わる全ての人の人生が音を立てながら狂い始める。 信じられるものとは、真実とは、そして事件の真相とは。予測不能、無数の駆け引き、裏切りが交錯するなか物語は結末へと突き進んで行く。

シーズン2 編集

パティのもとに過去の知人であるダニエルが突然助けを求め現れる。

大手エネルギー会社の不正をつかみ脅迫されていたダニエル。やがてダニエルの妻が殺され、パティは背後に潜む巨悪に挑んでいく。 一方、FBIはパティの違法行為を押さえるべく迫っていた。パティに命を狙われたと信じるエレンはFBIに協力。エレンはパティの破滅と婚約者殺害の黒幕フロビシャーへの復讐に執念を燃やす…。

シーズン3 編集

ウォール街で史上最大のねずみ講詐欺事件が発覚する。

管財人に任命されたパティは、事件の首謀者ルイス・トビンから金を取り戻すために闘う。 家族ぐるみでの事件への関与を疑うパティに対し、ルイスの息子ジョーはそれを否定するが…。 一方、パティの下を去ったエレンは、検事局で麻薬の密売事件を捜査していた。

キャスト 編集

「声」は日本の放送で吹き替えを担当した声優。

パティ・ヒューズ (Patty Hewes)
演:グレン・クローズ、声:大西多摩恵
「ヒューズ法律事務所」を率いる著名な弁護士。権力者を相手にした訴訟を数多く担当し、勝つためには手段を選ばず、相手を徹底的に叩き潰す冷酷さを持つ。夫フィルとは再婚。息子のマイケルとは不仲のようである。
エレン・パーソンズ (Ellen Parsons)
演:ローズ・バーン、声:甲斐田裕子
ロースクールを卒業したばかりの新人弁護士。パティ・ヒューズの事務所に採用され、いきなりフロビシャーの訴訟のチームに抜擢される。恋人のデービッドと婚約中だったが、採用された半年後、彼の殺害容疑で逮捕される。
トム・シェイズ (Tom Shayes)
演:テイト・ドノヴァン、声:大滝寛
ヒューズ法律事務で勤続10年、パティの右腕にしてナンバー2。イェール大学ロースクール卒。パティにクビにされたように装い裏でフロビシャー訴訟の仕事を進める。温和で気さくな物腰でエレンに信頼されている。
アーサー・フロビシャー (Arthur Frobisher)
演:テッド・ダンソン、声:小川真司
有名実業家。会社の倒産直前に社員に自社株に投資をさせ、自分は持ち株をすべて売り払っていたという疑惑をもたれている。刑事裁判では無罪になったが、元従業員たちに集団訴訟を起こされる。
ケイティ・コナー (Katie Connor)
演:アナスタシア・グリフィス、声:八十川真由野
デービッドの姉。調理師で自分のレストランを開くのが夢。フロリダのイベントで料理を担当したことからフロビシャーに気に入られ、彼からレストラン開店の資金援助を受けている。フロリダでのとある出来事が訴訟を大きく左右する事になる。
デービッド・コナー (David Connor)
演:ノア・ビーン、声:竹若拓磨(シーズン1)、阪口周平(シーズン2)
ケイティの弟でありエレンの婚約者。インターン中の医師。エレンがパティの事務所に採用されてから半年後、何者かの手によって撲殺される。
レイ・フィスク (Ray Fiske)
演:ジェリコ・イヴァネク、声:田原アルノ
フロビシャーの弁護士。パティと対決するため必要とあればどんな手段も取る。
グレゴリー・マリーナ (Gregory Malina)
演:ピーター・ファシネリ、声:内田夕夜
ケイティがフロリダで会った男。ケイティとは一晩だけの関係であった。
ホリス・ナイ (Hollis Nye)
演:フィリップ・ボスコ
ニューヨークで最も古く、権威ある弁護士事務所の最高共同責任者であり大物弁護士。エレンの良き相談者。
ダニエル・パーセル (Daniel Purcell)
演:ウィリアム・ハート、声:大杉漣
ヘリックス環境リサーチ社の副社長兼検査主任。アルティマ・ナショナル・リソース(UNR)の不正の情報を握る人物。家族の身を案じ、パティに助けを求める。
クレア・マドックス (Claire Maddox)
演:マーシャ・ゲイ・ハーデン、声:宮寺智子
UNRの首席顧問弁護士。ダニエルとは愛人関係にある。
ウォルター・ケンドリック (Walter Kendrick)
演:ジョン・ドーマン、声:勝部演之
アルティマ・ナショナル・リソースのCEO。
ウェス・クラリック (Wes Krulik)
演:ティモシー・オリファント、声:真殿光昭
エレンが通っているカウンセリングの参加者。
L.J. ワーナー (L.J. Werner)
演:グレン・ケスラー、声:荻野晴朗
パティの違法行為を追うFBI捜査官。
ランドール・ハリソン (Randall Harrison)
演:マリオ・ヴァン・ピーブルズ、声:西嶋陽一
パティの違法行為を追うFBI捜査官。
ルイス・トビン(Louis Tobin)
演:レン・キャリオー、声:稲葉実
ねずみ講詐欺事件の首謀者。収監を目前に控えている。
ジョー・トビン (Joe Tobin)
演:キャンベル・スコット、声:佐久田脩
ルイスの息子。父親の犯罪に対して罪悪感を抱いている。
マリリン・トビン (Marilyn Tobin)
演:リリー・トムリン、声:一条みゆ希
ルイスの妻。夫の詐欺事件については何も知らないと語るが…。
レナード・ウィンストン (Leonard Winstone)
演:マーティン・ショート、声:牛山茂
ルイスの顧問弁護士。トビン家を守るため、パティと対立する。

エピソードタイトル 編集

第1シーズン 編集

タイトル 原題 オリジナル放送日
第1話 謎の始まり Get Me a Lawyer 2007年7月24日
第2話 隠しごと Jesus, Mary and Joe Cocker 2007年7月31日
第3話 狙われたパティ And My Paralyzing Fear of Death 2007年8月7日
第4話 証人の資格 Tastes Like a Ho-Ho 2007年8月14日
第5話 最高のナンバー・ツー A Regular Earl Anthony 2007年8月21日
第6話 忍び寄る恐怖 She Spat at Me 2007年9月4日
第7話 マインド・ゲーム We Are Not Animals 2007年9月11日
第8話 約束と裏切りと Blame the Victim 2007年9月18日
第9話 メッセージ Do You Regret What We Did? 2007年9月25日
第10話 家族のように Sort of like a Family 2007年10月2日
第11話 弁護士のプライド I Hate These People 2007年10月9日
第12話 遺(のこ)されたもの There's no "We" anymore 2007年10月16日
第13話 新たなる謎の始まり Because I Know Patty 2007年10月23日

第2シーズン 編集

タイトル 原題 オリジナル放送日
第1話 破滅させたい女 I Lied, Too 2009年1月7日
第2話 計画変更 Burn It, Shred It, I Don't Care 2009年1月14日
第3話 ふたりのウソ I Knew Your Pig 2009年1月21日
第4話 ウェストバージニア Hey! Mr. Pibb! 2009年1月28日
第5話 疑惑の合併 I Agree, It Wasn't Funny 2009年2月4日
第6話 やり残した仕事 A Pretty Girl in a Leotard 2009年2月11日
第7話 追い詰められて New York Sucks 2009年2月18日
第8話 ジャッカルとウサギ They Had to Tweeze That Out of My Kidney 2009年2月25日
第9話 宣戦布告 You Got Your Prom Date Pregnant 2009年3月4日
第10話 電話の相手 Uh Oh. Out Come the Skeletons 2009年3月11日
第11話 パワー・ゲーム London. Of Course 2009年3月18日
第12話 掘り返された悪夢 Look What He Dug Up This Time 2009年3月25日
第13話 対決 Trust Me 2009年4月1日

第3シーズン 編集

タイトル 原題 オリジナル放送日
第1話 謎の衝突事故 Your Secrets Are Safe 2010年1月25日
第2話 イニシャルD・M・Mの女 The Dog Is Happier Without Her 2010年2月1日
第3話 11:08の飛行機 Flight’s At 11:08 2010年2月8日
第4話 決別 Don’t Throw That At The Chicken 2010年2月15日
第5話 母の苦悩 It’s Not My Birthday 2010年2月22日
第6話 疑惑の札束 Don’t Forget To Thank Mr. Zedeck 2010年3月1日
第7話 秘密口座 You Haven’t Replaced Me 2010年3月8日
第8話 証拠を捨てた男 I Look Like Frankenstein 2010年3月15日
第9話 暴かれるウソ Drive It Through Hardcore 2010年3月22日
第10話 裏切り Tell Me I’m Not Racist 2010年3月29日
第11話 家族の過去 All That Crap About Your Family 2010年4月5日
第12話 弁護士の素顔 You Were His Little Monkey 2010年4月12日
第13話 明かされる真実 The Next One’s Gonna Go In Your Throat 2010年4月19日

第4シーズン 編集

タイトル 原題 オリジナル放送日
第1話 危険な敵 There's Only One Way to Try a Case 2011年7月13日
第2話 忍び寄る影 I've Done Way Too Much for This Girl 2011年7月20日
第3話 強要された証言 I'd Prefer My Old Office 2011年7月27日
第4話 資格を失った弁護士 Next One's on Me, Blondie 2011年8月3日
第5話 標的はエレン We'll Just Have to Find Another Way to Cut the Balls Off of This Thing 2011年8月10日
第6話 CIAの男 Add That Little Hopper to Your Stew 2011年8月17日
第7話 取引の条件 I'm Worried About My Dog 2011年8月24日
第8話 謎の少年 The War Will Go on Forever 2011年8月31日
第9話 裏切りの応酬 There's a Whole Slew of Ladies with Bad Things to Say About the Taliban 2011年9月7日
第10話 戦いの果てに Failure is Lonely 2011年9月14日

第5(ファイナル)シーズン 編集

タイトル 原題 オリジナル放送日
第1話 終わりの始まり You Want to End This Once and for All? 2012年7月11日
第2話 真実と虚構 Have You Met the Eel Yet? 2012年7月18日
第3話 最後の電話 Failure Is Failure 2012年7月25日
第4話 情報争奪戦 I Love You, Mommy 2012年8月1日
第5話 内部調査 There's Something Wrong with Me 2012年8月8日
第6話 勝利への執念 I Need to Win 2012年8月15日
第7話 雪に閉ざされて The Storm's Moving In 2012年8月22日
第8話 真実の向こう側 I'm Afraid of What I'll Find 2012年8月29日
第9話 寝返った男 I Like Your Chair 2012年9月5日
第10話 いつかどこかで But You Don't Do That Anymore 2012年9月12日

テーマソング 編集

  • オープニングテーマ - The VLA「When I Am Through With You」
  • 日本版エンディングテーマ
    • シーズン1 - BECCA「Perfect Me〜完璧な私〜」
    • シーズン2 - MiChi「RaiN」
    • シーズン3 - オープニングテーマに同じ

主な受賞、ノミネーション 編集

  • エミー賞
    • 2008年
      受賞
      • ドラマ部門主演女優賞 - グレン・クローズ
      • ドラマ部門助演男優賞 - ジェリコ・イヴァネク
      • ドラマシリーズ部門キャスティング賞 - ジュリー・タッカー、ロス・メイヤーソン、アビー・カウフマン
      ノミネート
      • ドラマシリーズ部門作品賞
      • ドラマシリーズ部門監督賞 - アレン・コールター 第1話「謎の始まり」
      • ドラマシリーズ部門脚本賞 - トッド・A・ケスラー、グレン・ケスラー、ダニエル・ゼルマン 第1話「謎の始まり」
      • ドラマ部門助演男優賞 - テッド・ダンソン
    • 2009年
      受賞
      • ドラマ部門主演女優賞 - グレン・クローズ
      ノミネート
      • ドラマシリーズ部門作品賞
      • ドラマシリーズ部門監督賞 - トッド・A・ケスラー 第13話「対決」
      • ドラマシリーズ部門キャスティング賞 - ジュリー・タッカー、ロス・メイヤーソン
      • ドラマ部門助演男優賞 - ウィリアム・ハート
      • ドラマ部門助演女優賞 - ローズ・バーン
      • ドラマ部門ゲスト男優賞 - テッド・ダンソン 第8話「ジャッカルとウサギ」
    • 2010年
      ノミネート
      • ドラマ部門主演女優賞 - グレン・クローズ
      • ドラマ部門助演男優賞 - マーティン・ショート
      • ドラマ部門助演女優賞 - ローズ・バーン
      • ドラマ部門ゲスト男優賞 - テッド・ダンソン
      • ドラマ部門ゲスト女優賞 - リリー・トムソン
  • ゴールデングローブ賞
    • 2008年
      受賞
      • テレビシリーズドラマ部門女優賞 - グレン・クローズ
      ノミネート
      • テレビシリーズドラマ部門作品賞
      • テレビドラマ部門助演男優賞 - テッド・ダンソン
      • テレビドラマ部門助演女優賞 - ローズ・バーン

脚注 編集

  1. ^ NHKオンデマンド 10月からの新ラインナップ(PDFファイル) - NHK放送総局長会見資料 2010年9月26日閲覧。

外部リンク 編集