チャタムクイナ(学名:Rallus modestus) は、ツル目クイナ科に分類される鳥類の一種である。絶滅種ニュージーランド東方約400kmに位置するチャタム諸島に生息していた。

チャタムクイナ
保全状況評価
EXTINCT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ツル目 Gruiformes
: クイナ科 Rallidae
: クイナ属
Gallirallus
: チャタムクイナ
R. modestus
学名
Rallus modestus
(Hutton, 1872)
和名
チャタムクイナ
英名
Chatham Rail

形態 編集

体色は暗い茶褐色で、背中は黄褐色、頬と喉は灰色であった。頸より下の体の下面に薄い黄褐色の横縞模様が入っていた。嘴は黒かった。雌は雄よりも体が小さかった。

生態 編集

飛翔力はなく、地上で生活していた。

主に昆虫類を捕食していた。

地面に営巣していた。

絶滅の経緯 編集

本種が最初に発見のされたのは1871年だが、1890年から1900年の間に絶滅してしまった。移住者が持ち込んだネコネズミによる捕食と、人間による生息地の破壊(野焼きなど)が絶滅の原因とされている。また、本種より後に分布を広げてきたより大型のチャタムシマクイナナンヨウクイナの亜種)との生存競争に敗れて減少したという説もある。

参考文献 編集

  • 『世界の動物|分類と飼育 ツル目』、財団法人東京動物園協会、1989年、55頁