チャーリー・ファーブッシュ

チャールズ・ロデリック・ファーブッシュCharles Roderick Furbush1986年4月11日 - )は、アメリカ合衆国メイン州ポートランド出身の元プロ野球選手投手)。左投左打。

チャーリー・ファーブッシュ
Charlie Furbush
マリナーズ時代
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 メイン州ポートランド
生年月日 (1986-04-11) 1986年4月11日(38歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2007年 MLBドラフト4巡目(全体151位)でデトロイト・タイガースから指名
初出場 2011年5月23日 タンパベイ・レイズ
最終出場 2015年7月7日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

プロ入りとタイガース時代 編集

2007年MLBドラフト4巡目(全体151位)でデトロイト・タイガースから指名され、6月21日に契約[1]。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コースト・タイガースでプロデビュー。A級ウェストミシガン・ホワイトキャップス英語版でもプレーし、2球団合計で12試合に登板して防御率2.34を記録している。

2008年トミー・ジョン手術のため全休した。

2009年に復帰した。

2010年はA+級レイクランド・フライングタイガース英語版でスタートし、最終的にAAA級トレド・マッドヘンズまで昇格。合計159イニングを投げ、マイナー全体で2番目に多い183奪三振を記録した[2]

2011年5月23日タンパベイ・レイズ戦でメジャーデビュー。

マリナーズ時代 編集

2011年7月30日ダグ・フィスターデビッド・ポーリーとのトレードで、キャスパー・ウェルズチャンス・ラフィンと共にシアトル・マリナーズへ移籍した[3]。マリナーズ移籍後は先発ローテーションの一角として起用された[4]

2012年はリリーフに転向し、48試合に登板して防御率2.72・前年を上回る5勝 (2敗) を記録した。投球イニングを超える三振を奪い、奪三振率は10.0を超えた。また、ツーシームを効果的に投じるようになった事で、左打者のみならず右打者に対しても強さを見せ、飛躍に繋がった[5]

2013年は出場機会が大幅に増え、71試合でマウンドに登った。前年ほどの好調はならず、防御率3.74・2勝6敗という成績に終わったが、スライダーを投じるようになった事で、更に三振が奪えるようになり[6]、奪三振率で自己記録を更新した。

2014年は、選手会長に就いた[7]。ピッチングでは67試合に投げ、通算200試合登板を達成。1勝5敗と大きく負け越したものの、防御率を改善して3.61とし、奪三振率も3年連続で10.0以上を記録するなど、安定感のある投球を見せた。また、制球力が格段に向上し、与四球率1.9は自己記録だった。

2015年は33試合の登板に留まったが、防御率で自己ベストとなる2.08を叩き出した。他方、奪三振率は4シーズンぶりに10.0未満に終わった。

2016年はメジャーでの登板は無く、傘下のA-級エバレット・アクアソックスとAAA級タコマ・レイニアーズでプレーし、2球団合計で8試合(先発2試合)に登板して1勝1敗・防御率5.68・5奪三振の成績を残した。シーズン終了後の11月2日40人枠を外れた後、4日にFAとなった[8]

2016年8月と2017年に部分断裂した左肩回旋筋腱板の回復手術を受け、その後約2年間にわたりリハビリをおこなったが、回復することはなく、2019年3月に引退を発表した[9]

投球スタイル 編集

球種は平均90.7mph(約146km/h)の速球(フォーシームとツーシームの二種類)と、カーブスライダーチェンジアップ。左打者に対してはカーブを、右打者に対してはチェンジアップを得意にしている[10]

詳細情報 編集

年度別投手成績 編集





















































W
H
I
P
2011 DET 17 2 0 0 0 1 3 0 2 .250 139 32.1 36 5 14 1 3 26 0 1 18 13 3.62 1.55
SEA 11 10 0 0 0 3 7 0 0 .300 233 53.0 61 11 16 1 3 41 2 0 41 39 6.62 1.45
'11計 28 12 0 0 0 4 10 0 2 .286 372 85.1 97 16 30 2 6 67 2 1 59 52 5.48 1.49
2012 48 0 0 0 0 5 2 0 6 .714 182 46.1 28 3 16 4 2 53 5 0 15 14 2.72 0.95
2013 71 0 0 0 0 2 6 0 20 .250 280 65.0 48 5 29 2 3 80 3 0 33 27 3.74 1.18
2014 67 0 0 0 0 1 5 1 20 .167 177 42.1 40 4 9 0 3 51 2 0 17 17 3.61 1.16
2015 33 0 0 0 0 1 1 0 13 .500 82 21.2 9 2 5 2 2 17 5 0 6 5 2.08 0.65
通算:5年 247 12 0 0 0 13 24 1 61 .351 1093 260.2 222 30 89 10 16 268 17 1 130 115 3.97 1.19

背番号 編集

  • 49(2011年 - 同年途中)
  • 41(2011年途中 - 2015年)

脚注 編集

  1. ^ Detroit Tigers 2007 Draft Selections. Tigers.com(英語). 2011年11月8日閲覧
  2. ^ Sickels, John(2011-05-24). Prospect of the Day: Charlie Furbush, LHP, Detroit Tigers. Minor League Ball(英語). 2011年11月8日閲覧
  3. ^ Detroit Tigers acquire Doug Fister in deal with Seattle Mariners. The Associated Press(英語). 2011年11月8日閲覧
  4. ^ Fantasy Baseball News & Player Updates. MLB.com(英語). 2011年11月8日閲覧
  5. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2013』廣済堂出版、2013年、231頁頁。ISBN 978-4-331-51711-6 
  6. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、237頁頁。ISBN 978-4-331-51809-0 
  7. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、217頁頁。ISBN 978-4-331-51921-9 
  8. ^ MLB公式プロフィール参照。2017年2月16日閲覧。
  9. ^ Glenn Jordan (2019年3月7日). “[https://www.pressherald.com/2019/03/07/south-portland-native-charlie-furbush-announces-his-retirement-from-baseball/ SPORTS Posted March 7, 2019 Updated March 7, 2019INCREASE FONT SIZEResize Font South Portland native Charlie Furbush announces his retirement from baseball]”. Portland Press Herald. 2021年7月30日閲覧。
  10. ^ Stoltz, Nathaniel(2011-09-10). The Stuff That Dreams Are Made Of: Charlie Furbush. seeding to STARS(英語). 2011年11月8日閲覧

関連項目 編集

外部リンク 編集