ツガザクラ属(ツガザクラぞく、Phyllodoce)はツツジ科の一つ。

ツガザクラ属
 エゾノツガザクラPhyllodoce caerulea
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
: ツツジ目 Ericales
: ツツジ科 Ericaceae
: ツガザクラ属 Phyllodoce
学名
Phyllodoce Salisb.
  • 本文参照

特徴 編集

常緑小低木は地面をはい、茎の上部が斜上して、多数のを密につける。葉は線形で、縁に少数の鋸歯がある。枝先に散形花序をつくり、2-10個のをつける。花の基部に小さながあり、果期にも残る。花冠は鐘型またはつぼ形で、花冠の先端は浅く5裂する。雄蕊は10本あり、花冠から出ない。子房は5室あり、花柱は線形で柱頭は小さい。果実は楕円形または扁球形になる蒴果で、胞間裂開する。種子はゆがんだ楕円形状になり、薄い種皮がある[1]

北半球高山寒帯に分布し、世界に8種ある[1]

主な種 編集

ギャラリー 編集

他の属 編集

なお、ツツジ科のうち、ツガザクラと名前がつくチシマツガザクラチシマツガザクラ属に、コメバツガザクラコメバツガザクラ属として、独立属に分類されている。

脚注 編集

  1. ^ a b 『日本の野生植物草本III合弁花類』p.10

参考文献 編集

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本III合弁花類』、1981年、平凡社