ツキミソウ(月見草、Oenothera tetraptera、つきみぐさ)は、アカバナ科マツヨイグサ属に属する二年草または多年草である。

ツキミソウ
Oenothera tetraptera ツキミソウ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: フトモモ目 Myrtales
: アカバナ科 Onagraceae
: マツヨイグサ属 Oenothera
: ツキミソウ O. tetraptera
学名
Oenothera tetraptera
Cav. 1796

解説 編集

 
写真左の花のメシベが左側に倒れているが、これは時間が経つと中央(右側)に移動するのが観察できる。これは、ツキミソウは虫媒花であるものの、虫による受粉がなされない場合、自家受粉をするためである。自家受粉の際、時間の推移と共にメシベは、中央に移動し、直立する。そして、オシベも伸びて花粉を放出し、自家受粉を完了させ、写真右の花のように変化する。

メキシコ原産であり、日本へは江戸時代に鑑賞用として渡来した。神奈川県大和市に有り、東急田園都市線の駅名にも付けられた「つきみ野」の地名は、開発以前、周囲に月見草が生い茂っていたことに由来する。花期は6月から9月頃で、花は夕方の咲き始めは白色であるが、翌朝のしぼむ頃には薄いピンク色となる。

同属種であるオオマツヨイグサマツヨイグサメマツヨイグサなどを「月見草」と呼ぶ場合も有る。例えば、太宰治著『富嶽百景』に記載された月見草は、実際はマツヨイグサであったとされる。

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日本で見られる植月家の姓は「"月"見草を"植"える」に由来する。

出典 編集