ティーバッギング

ある種の性行為

ティーバッギング(Teabagging)快感を得る目的(時にはコメディの道具として)で性的パートナーのの中もしくは人の頭や顔の上に、陰嚢を置く男性の性行動を表すスラング

ティーバッギングをする女性

名前の由来は出入りを繰り返す運動が、お茶を淹れる際にティーバッグお湯カップに浸す作業に似ていることから来ている。挿入のない性行為の形態として、自身の楽しみもしくは前戯として行われることもある。性的暴行で行われることもある。この行為は90年代のゲームCounter-Strikeで知られるようになった。このゲームでは1人のプレイヤーが相手の死体を繰り返し踏みつけていた。

オーラルセックス 編集

陰茎に加え、陰嚢は感じやすく性感帯であると考えられている。これにより様々な程度の刺激が多くの男性にとってオーラルセックスの不可欠な部分となっている[1][2]。一部の男性は刺激を楽しむことができるが、全ての人が反応するわけではない[3]。セックスの専門家は、熟達者が相手の快楽を高めるためにフェラチオ中にできる様々なテクニックを称賛している。これらのテクニックには陰嚢を穏やかに吸い込み強く引くこと、を使いが触れるのを最小限に抑えることなどがある[4][5]。これは前戯またはセーファーセックスの1つとして推奨されている[6][7]。これはHIVを含む多くの病気の伝染リスクが低いことを示している[8]

有名になったのは1998年に公開された映画『I love ペッカー』がきっかけである[9]。これ以来『セックス・アンド・ザ・シティ』のエピソードで話し合うカップルがいるほど人気の高いものになっている[10]

セックスの専門家はこの行為がどのように行われているかについて多種の定義を持っている。コラムニストのDan Savageによると、陰嚢を刺激されている人は"the teabagger"であり、刺激を与えている人は"the teabaggee"である。「teabaggerは袋をすくい上げ teabaggeeはその袋を受ける」 [11]。陰嚢を伴うフェラチオと同じぐらい単純な行為と考える人もいる。睾丸が繰り返し口の中で上下している間、横になった相手の上で男性がしゃがむ体位を考える人もいる。舐めることと愛撫がティーバッギングにみなされるかどうかはかつてThe Howard Stern Showで議論された[12]

社会的なあざけり・ハラスメント 編集

ティーバッギングは悪ふざけなどで行われるなど合意のもとに行われるとは限らず[13]、法的には性的暴行暴行罪とみなされると考えられる[14]。被害者のグループを含む報告書ではいじめの際に行われてきた一方、加害者は「被害者の顔に睾丸を押し込んだ」[15]や「股を頭の上に」置いている[16][17]

倒れた敵を繰り返しまたぐことは支配、屈辱、冗談を暗示するために行われ、FPSゲームプラットフォーム・ゲーム内で人気のあざけりになっている。悪いスポーツマンシップとみなされているが、その使用はビデオゲームの文化に広まっている[18]

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ MacLeod, Debra; MacLeod, Don (2009). Lip Service: A His and Hers Guide to the Art of Oral Sex & Seduction. Penguin Group. pp. 141–142. ISBN 978-1-58542-696-6. https://books.google.com/books?id=htH8JeSH9XwC&pg=PA142&dq=tea%20bagging&cd=7#v=onepage&q=tea%20bagging&f=false 
  2. ^ Eight unique oral sex techniques”. 2015年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月4日閲覧。
  3. ^ 6 things we have to stop doing during sex” (2010年9月6日). 2014年6月4日閲覧。
  4. ^ Anderson, Dan (2002). Sex Tips for Gay Guys (reprint, illustrated ed.). Macmillan. p. 94. ISBN 978-0-312-28873-0. https://books.google.com/books?id=_LIEYGxBZdgC&pg=PA94&dq=teabagging&cd=4#v=onepage&q=teabagging&f=false 
  5. ^ Paget, Lou (1999). How to be a great lover: girlfriend-to-girlfriend totally explicit techniques that will blow his mind. Random House. pp. 148, 151. ISBN 978-0-7679-0287-8 
  6. ^ 5 Fun Foreplay Positions”. AskMen.com. 2010年3月24日閲覧。
  7. ^ Fulbright, Yvonne K. (2003). The Hot Guide to Safer Sex. Hunter House. p. 217. ISBN 978-0-89793-407-7. https://books.google.com/books?id=5WI9eS2Vh_wC&pg=PA217&dq=teabagging&cd=20#v=onepage&q=&f=false 
  8. ^ Ask the Experts About Safe Sex and HIV Prevention” (2007年8月11日). 2014年6月4日閲覧。
  9. ^ Baker, Paul (2004). Fantabulosa: The Dictionary of Polari and Gay Slang (reprint ed.). Continuum International Publishing Group. p. 201. ISBN 978-0-8264-7343-1. https://books.google.com/books?id=T72TJfZoywAC&pg=PP1&dq=tea-bag&cd=28#v=onepage&q=tea&f=false 
  10. ^ Gentry, Cynthia W. (2005). The Bedside Orgasm Book: 365 Days of Sexual Ecstasy. Fair Winds. p. 293. ISBN 1-59233-101-7. https://books.google.com/books?id=q8qtd61hoB8C&pg=PA293&dq=The+Bedside+Orgasm+Book:+365+Days+of+Sexual+Ecstasy+teabagging#v=onepage&q=&f=false 
  11. ^ “Savage Love”. (2009年4月23日). http://www.thestranger.com/seattle/SavageLove?oid=1473684 2010年4月19日閲覧。 
  12. ^ Marx, Eve (2004). What's Your Sexual IQ?. Citadel Press. p. 91. ISBN 978-0-8065-2610-2. https://books.google.com/books?id=UYTThJX7Vq8C&pg=PA85&dq=teabag&cd=5#v=twopage&q=teabagging&f=false 
  13. ^ One example is performing the act on a person who is asleep with a wide open mouth.
  14. ^ Mark Winegardner (2012年11月14日). “Last Time They Met”. ESPN The Magazine. 2018年3月閲覧。
  15. ^ Is forcible ‘tea-bagging’ just hazing?”. Gay and Lesbian Times (2006年3月9日). 2008年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月2日閲覧。
  16. ^ “Halo Inspires Schoolyard Bullies to Teabag Victims”. (2008年1月25日). http://www.shacknews.com/onearticle.x/50966 2009年10月12日閲覧。 
  17. ^ Legal Reader: Definition of Teabagging”. 2007年5月20日閲覧。
  18. ^ “The Art and History of Tea Bagging”. (2008年9月22日). オリジナルの2010年7月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100713082325/http://www.sbpress.com/2008/09/the-art-and-history-of-tea-bagging/ 2010年4月15日閲覧。