テレフタル酸ジメチル
IUPAC名テレフタル酸ジメチル
別名DMT
テレフタル酸メチルエステル
メチルテレフタラート
ジメチル-p-フタラート
1,4-ベンゼンジカルボン酸ジメチルエステル
メチル 4-カルボメトキシベンゾエート
メチル-p-(メトキシカルボニル)ベンゾエート
ジメチル-1,4-ベンゼンジカルボン酸
分子式C10H10O4
分子量194.19
CAS登録番号120-61-6
形状白色固体
融点140 - 142 °C
沸点288 °C
出典ICSC 0262

テレフタル酸ジメチル(テレフタルさんジメチル、Dimethyl terephthalate, DMT)は、ポリエチレンテレフタラートポリトリメチレンテレフタラートといったポリエステルの合成に使われる、テレフタル酸メタノールとのエステルである。ベンゼンのパラ位(1,4位)にメチルエステル基が結合した構造をしている。

不揮発性のテレフタル酸と比べ、テレフタル酸ジメチルは蒸留によって高純度化しやすい利点がある。高純度テレフタル酸 (Purified Terephthalic Acid, PTA) を生産する際の中間体とされるほか、エチレングリコールエステル交換反応させることで直接ポリエチレンテレフタラートの生産にも使われる。これは可逆反応のため、重合度を高めたいときは副生するメタノールを除去すればよい。

関連項目 編集