トゥンジャ川ブルガリア語: Ту̀нджа, トルコ語: Tunca)とは、ブルガリアトルコを流れる河川である。旧称はトンズス川(Tonzus)。流域面積は7,884km2[1]、長さは257km[2]/350km[1]

トゥンジャ川(Тунджа、Tunca)
ヤンボルを流れるトゥンジャ川
延長 257/350 km
流域面積 7,884 km²
水源  ブルガリアボテフ峰
流域  ブルガリアトルコの旗 トルコ
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トゥンジャ川はマリツァ川の支流の中で最大の川である[1]。ブルガリア内に約50の支流を持ち、モチュリツァ川ポポフスカ川シナポヴスカ川などが主要な支流に上げられている[1]

川の水源はバルカン山脈(スタラ・プラニナ)のボテフ峰英語版東麓に存在し、河水はカザンリュク地方を東に進み、ヤンボル付近で南に向きを変えてトルコ領に向かう[1]。ブルガリア南東部の主要都市であるカロフェルカザンラク、ヤンボル、エルホヴォは、トゥンジャ川によって結ばれている[1]。トルコ領に入った後、トゥンジャ川はエディルネ付近でマリツァ川と合流する。

トゥンジャ川は3月から5月にかけて豊水期を迎え、7月から10月は渇水期にあたる[2]。川の流域には農業地帯が形成されており、中流域に建設された2つのダム湖は農業用水と生活用水を供給している。

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f 中島「トゥンジャ川」『世界地名大事典』4、1967頁
  2. ^ a b コンサイス外国地名事典』第3版、632頁

参考文献 編集

  • 中島茂「トゥンジャ川」『世界地名大事典』5収録(朝倉書店, 2016年3月)
  • コンサイス外国地名事典』第3版(三省堂編修所編, 三省堂, 1998年4月)