トライマイベスト(英:Try My Best[1])は、アメリカ合衆国生産、アイルランド調教の競走馬。主な勝ち鞍は1977年デュハーストステークス(GI)。全弟に英2000ギニーなどGI3勝のエルグランセニョールがいる。

トライマイベスト
欧字表記 Try My Best[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1975年4月28日
死没 1993年6月25日(18歳没)
Northern Dancer
Sex Appeal
母の父 Buckpasser
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 エドワード・プランケット・テイラー
馬主 Robert Sangster
調教師 ヴィンセント・オブライエンアイルランドの旗 アイルランド
競走成績
生涯成績 5戦4勝
獲得賞金 £48,389
勝ち鞍
GI デュハーストステークス 1977年
テンプレートを表示

経歴 編集

1975年アメリカ合衆国で誕生。アイルランドヴィンセント・オブライエン厩舎から競走馬としてデビューし、2歳時にG1デュハーストステークスを制覇。しかし、生まれつき前脚の形状に異常があった影響で大成を果たせず、通算5戦4勝(重賞3勝)の成績で現役を引退した[2]

種牡馬としては1986年ブリーダーズカップ・マイルなどを制し、種牡馬としても成功を収めたラストタイクーンの父として知られる。種牡馬としての主要な活躍の場はイタリアであり、1990年1992年に同国のリーディングサイアーに輝いている。ジョッキークラブによると、通算408頭の産駒のうち233頭(57.1%)が勝ち上がり、30頭(7.8%)がステークスウイナーとなっている[2]

1992年に17歳で日本へ輸入された[2]。翌1993年から供用が開始されたが、同年6月25日に死亡し[3]、日本では僅かな産駒しか残すことができなかった。その中から、1995年クローバー賞(OP)を制し、翌年の牡馬クラシック三競走に皆勤したオンワードアトゥが出ている。代表産駒であるラストタイクーンを母の父に持つキングカメハメハの種牡馬としての成功により、日本では多数の活躍馬の5代血統表中に本馬の名が見られるようになった。

またひ孫にあたるアクラメーションとその仔ダークエンジェルがヨーロッパで主に短距離路線で種牡馬として大成功を収めており、ヨーロッパ競馬界で特異な存在感を示している。

主な産駒 編集

血統表 編集

トライマイベスト血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ノーザンダンサー系
[§ 2]

Northern Dancer
1961 鹿毛
父の父
Nearctic
1954 黒鹿毛
Nearco Pharos
Nogara
Lady Angela Hyperion
Sister Sarah
父の母
Natalma
1957 鹿毛
Native Dancer Polynesian
Geisha
Almahmoud Mahmoud
Arbirator

Sex Appeal
1970 栗毛
Buckpasser
1963 鹿毛
Tom Fool Menow
Gaga
Busanda War Admiral
Businesslike
母の母
Best in Show
1965 栗毛
Traffic Judge Alibhai
Traffic Court
Stolen Hour Mr.Busher
Late Date
母系(F-No.) Best in Show系(FN:8-f) [§ 3]
5代内の近親交配 War Admiral4×5=9.38%、Hyperion4×5=9.38%、Discovery5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ トライマイベスト(USA) 5代血統表2019年8月9日閲覧
  2. ^ トライマイベスト(USA) 5代血統表2019年8月9日閲覧
  3. ^ トライマイベスト(USA) 5代血統表2019年8月9日閲覧
  4. ^ トライマイベスト(USA) 5代血統表2019年8月9日閲覧


出典 編集

  1. ^ a b トライマイベスト(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)
  2. ^ a b c Try My Best”. American Classic Pedigrees. 2019年8月9日閲覧。
  3. ^ 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル 血統書サービスより

外部リンク 編集