ドミティア街道(ドミティアかいどう、Via Domitia)とは、古代ローマが建設した街道(ローマ街道)の一つ。ガリア地方における最古の街道とされる。

ドミティア街道
街道の橋
ナルボンヌに残る街道

概要 編集

ヒスパニアからイタリアへと至る陸路であり、かつてのカルタゴの将軍ハンニバルがローマ攻略時に用いたルートともいわれる。ローヌ川からピレネー山脈へと通じる。紀元前118年ころ、グナエウス・ドミティウス・アヘノバルブス(Gnaeus Domitius Ahenobarbus)によって建てられた。街道の名称も彼の名をとったものである。これと時期を同じくして、ローマの植民市ナルボ・マルティウス(現ナルボンヌ)が建設された。この街道の建設は、ガリア南部の本格的な属州化を支えることになった。

街道沿いの都市 編集