ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路

ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路』(ナンネル・モーツァルト かなしみのたびじ、Nannerl, la sœur de Mozart)は、2010年フランス伝記映画。監督はルネ・フェレフランス語版、出演はマリー・フェレフランス語版マルク・バルベなど。音楽の才能に恵まれながらも、天才作曲家である弟ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの影に隠れた存在となってしまった姉マリア・アンナ(ナンネル)を描いている。

ナンネル・モーツァルト
哀しみの旅路
Nannerl, la sœur de Mozart
監督 ルネ・フェレフランス語版
脚本 ルネ・フェレ
製作 ルネ・フェレ
ファビエンヌ・フェレ
出演者 マリー・フェレフランス語版
マルク・バルベ
デルフィーヌ・シュイヨーフランス語版
クロヴィス・フアンフランス語版
音楽 マリー=ジャンヌ・セレロフランス語版
撮影 バンジャマン・エシャザレッタ
編集 ファビエンヌ・フェレ
製作会社 Les Films Alyne
配給 フランスの旗 JML Distribution
日本の旗 アルバトロス・フィルム
公開 フランスの旗 2010年6月9日
日本の旗 2011年4月9日
上映時間 120分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
製作費 $4,500,000[1]
興行収入 世界の旗 $1,830,863[1]
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ストーリー 編集

神童」である弟ヴォルフガングを売り込もうとしている父レオポルトに連れられ、家族でヨーロッパを旅して回っている14歳の少女ナンネルは、類い稀な音楽の才能に恵まれながらも、女であるという理由だけで、その才能を活かせずにいる。

そんなある日、ふとしたことからフランス王女ルイーズと親しくなったナンネルは、王太子ルイと出会う。ナンネルが女であることを知りながらも彼女の音楽家としての才能を認め、自分のために作曲するように頼むルイに、ナンネルは恋心を抱くようになる。

ルイのために必死に曲を書いたナンネルだったが、ナンネルのルイへの想いが叶うことはなく、それどころか酷い罵りの言葉とともに拒絶されたことから、ナンネルは2度と作曲をすることはなくなり、弟ヴォルフガングを支える存在として生きて行くことになる。

史実との違い 編集

ナンネルと王太子ルイの実際の年齢差は20歳以上であるが、映画ではそこまでの年齢差がない。また映画では、ナンネルがルイに出会った時、ルイは愛する妃と生まれて間もない娘を亡くした直後で喪に服していることになっているが、実際にルイが妃と娘を亡くしたのはナンネルが生まれる前のことである。なお、ルイはナンネルが14歳だった1765年12月に亡くなっている。

キャスト 編集

作品の評価 編集

Rotten Tomatoesによれば、61件の評論のうち、74%にあたる45件が高く評価しており、平均して10点満点中6.23点を得ている[2]アロシネによれば、フランスの15のメディアによる評価の平均は5点満点中3.4点である[3]

出典 編集

  1. ^ a b Mozart's Sister” (英語). Box Office Mojo. 2020年7月10日閲覧。
  2. ^ Mozart's Sister (2011)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年7月10日閲覧。
  3. ^ Critiques Presse pour le film Nannerl, la Soeur de Mozart” (フランス語). AlloCiné. 2020年7月10日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集