バスク社会党Partido Socialista de Euskadi – Euskadiko Ezkerra 略称 : PSE-EEバスク語: Euskadiko Alderdi Sozialista-Euskadiko Ezkerra)は、スペインバスク自治州社会民主主義政党[2]。スペインの二大政党のひとつ、スペイン社会労働党(PSOE)のバスク州支部政党である。

バスク自治州 バスク州の政党
バスク社会党

Euskadiko Alderdi Sozialista – Euskadiko Ezkerra
Partido Socialista de Euskadi – Euskadiko Ezkerra
PSE-EE (PSOE)
議長 ヘスス・エギグレン
書記長 パチ・ロペス
州議会代表 イドイア・メンディア
創立 1886年 注1
1977年 注2
1993年 注3
本部所在地 ビルバオ
青年部 Juventudes Socialistas de Euskadi(JSE-EGAZ)
政治的思想 社会民主主義進歩主義 (政治)立憲主義、穏健バスク民族主義
政治的立場 中道左派
自治体議会
234 / 2,627
県議会[1]
28 / 153
自治州議会
16 / 75
国会上院
3 / 265
公式サイト
バスク社会党
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スペインの選挙
注1:バスク地方でのPSOEの組織として。
注2:PSE-PSOEとして。
注3:EEと合同。バスク州でのPSOEの支部政党として。
ビルバオにあるバスク社会党本部

歴史 編集

1886年以来、スペインの社会主義グループは地域ごとに活動していたが、やがてスペイン社会労働党(PSOE)として統合された。ビスカヤ県はマドリードアストゥリアス州と同様に、スペインにおける社会主義の砦のひとつである。バスク社会党はスペインが民主主義に移行中の1977年に、スペイン社会労働党のバスク支部として設立された組織であり、ギプスコア県支部、ビスカヤ県支部、アラバ県支部を有している。1982年6月まではナバーラ州支部もあったが、ナバーラ州支部は単独でナバーラ社会党(PSN)を結成した。

バスク民族主義政党のエウスカディコ・エスケーラ(Euskadiko Ezkerra、EE)との緊密な同盟関係が1991年に始まると、それぞれの書記(PSE:ラモン・ハウレギ、EE:マリオ・オナインディア)によってその動きが促進された。エウスカディコ・エスケーラから少数分派がエウスカル・エスケーラ(Euskal Ezkerra、EuE)として分裂すると両党の合併が可能となった。1998年から2002年にはニコラス・レドンド・テレーロスが書記長を、2002年にはパチ・ロペスが書記長となった。

2009年のバスク自治州議会議員選挙では第1党のバスク民族主義党(PNV)が単独過半数に届かなかったため、第2党のバスク社会党と第3党の国民党(PP)が結束し、第2党のバスク社会党からパチ・ロペスがレンダカリ(政府首班)に就任した。1979年にバスク自治州が発足して以来、バスク民族主義党以外からレンダカリが選出されるのは初の出来事であり、パチ・ロペスは極左テロ組織・バスク祖国と自由(ETA)との戦いを宣言したため、ETAの「優先的な標的」となった。

2012年のバスク自治州議会議員選挙では16議席を獲得し、バスク民族主義党とビルドゥバスク連帯英語版などを中心とする政党連合)に次ぐ第3党となった。近年は国民党やバタスナの勢力変化に応じて、第2党もしくは第3党となることが多い。

脚注 編集

  1. ^ 他の自治州とは異なり、直接選挙でえらばれる。
  2. ^ Gabriel Gatti; Ignacio Irazuzta; Iñaki Martínez de Albeniz (1 January 2005). Basque Society: Structures, Institutions, and Contemporary Life. University of Nevada Press. pp. 177–. ISBN 978-1-877802-25-6. https://books.google.com/books?id=jMzBK_wWRPkC&pg=PA177 

外部リンク 編集