バビショウ(馬尾松、学名:Pinus massoniana )は、マツ科マツ属の常緑針葉樹である。複維管束亜属(いわゆる二葉松)に分類される。和名はタイワンアカマツ(台湾赤松)。

バビショウ
保全状況評価[1]
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類新エングラー体系
: 植物界 Plantae
: 裸子植物門 Pinophyta
: マツ綱 Pinopsida
: マツ目 Coniferae
: マツ科 Pinaceae
: マツ属 Pinus
: バビショウ P. massoniana
学名
Pinus massoniana Lambert, 1803
和名
タイワンアカマツ(台湾赤松)[2]、バビショウ(馬尾松)
英名
Masson's Pine

特徴 編集

中国の南部を中心に広く分布するで、針状の葉が15〜20cmと長くなり、ウマの尾を連想させるために、中国ではこの名が付いている。和名は中国語漢字音読みしたもの。アカマツと同じ二葉松であり、日本が台湾を統治した際によく目にしたため、タイワンアカマツ(台湾赤松)とも呼ばれる。

中国河南省から江西省貴州省海南省までの範囲の低山に広く分布する。特に福建省広東省広西チワン族自治区湖南省の山地に密集している。台湾にも分布し、ベトナム北部から中部にかけても分布する。

樹高は25〜45m程度。樹皮は灰褐色で、厚い。

利用 編集

中国では、松脂を採取する木として重要であり、植林も計画的に行われている。植林後、約15年経つと、幹が松脂の採取が可能な直径に育つ。

松脂を採取した後の木材は、枕木などの用途に用いられるほか、粉砕して、製紙用のパルプに利用されることが多い。

葉は、紅茶の一種のラプサンスーチョンの香り付けにも用いられる。

脚注 編集

関連項目 編集