バンパイア・ラヴァーズ

バンパイア・ラヴァーズ』(原題: The Vampire Lovers)は1970年イギリスハマー・フィルム・プロダクションが製作したホラー映画ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュの小説『吸血鬼カーミラ』を原作とした映画化であり、女吸血鬼を主役とするなど、ハマーとしてはセクシャルな要素が強い作品である。

バンパイア・ラヴァーズ
The Vampire Lovers
ドライブインシアター向けに作成された本作の広告
監督 ロイ・ウォード・ベイカー
脚本 チューダー・ゲイツ
出演者 ピーター・カッシング
音楽 ハリー・ロビンソン
撮影 モーレイ・グラント
編集 ジェームズ・ニーズ
製作会社 ハマー・フィルム・プロダクション
配給 イギリスの旗 MGM
公開 イギリスの旗 1970年10月4日
日本の旗 劇場未公開
上映時間 91分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
次作 恐怖の吸血美女
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主演はイングリッド・ピット英語版ピーター・カッシング。監督はロイ・ウォード・ベイカー

概要 編集

吸血鬼ドラキュラ』など、古典派ホラーの名作を多く生み出してきたイギリスハマー・フィルム・プロダクションは、1970年代を迎えてより過激なホラー映画の波に押され、業績が低迷していた。その同社が新機軸としてセクシーさを強調した女吸血鬼映画を企画し、ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュの小説『吸血鬼カーミラ』を原作として製作した第1弾作品が、本作である。

主演の女吸血鬼カーミラ役のイングリッド・ピットをはじめとしてセクシーな女優陣を揃え、肌の露出度の高い、ハマーとしてはセクシャルな内容で作られた。ピットの演じたカーミラは次々と若い女性を誘惑して襲うため、レズビアン映画的な要素も含まれる作品である。ハマーの看板スターとして主役を務めてきたピーター・カッシングは、一歩引いたポジションで吸血鬼と対峙する将軍役を演じた。本作のヒットを受けたハマーは、後継作として『恐怖の吸血美女』『ドラキュラ血のしたたり』の女吸血鬼映画2本を製作している。

日本では劇場未公開。ビデオDVDがリリースされている。

ストーリー 編集

オーストリアのスティリア。スピルスドルフ将軍は美女マルシーラを屋敷に滞在させるが、それ以来、娘のローラが体調を崩し、遂には変死してしまう。まもなくマルシーラはいずこかへ姿を消す。

キャスト 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集