パラクレートスギリシア語: ‘ο Παρακλητος、同ラテン文字転記:Ho Parakletos)は、聖書の語句の一つ。現代ギリシア語ではパラクリトス

ヨハネによる福音書(14:16、14:26、15:26、16:7)に登場し、日本語の新共同訳聖書では「弁護者」、文語訳聖書口語訳聖書新改訳聖書では「助け主」の訳語が用いられている[1]日本正教会では「慰むる者」といった訳語が当てられている(祈祷文:天の王)。

関連する聖書の箇所 編集

「われ父に請わん、父は他に助け主をあたえて、永遠に汝らとともに居らしめ給うべし。」

— ヨハネ14:16、文語訳聖書

「助け主すなわちわが名によりて父の遣わしたまう聖霊は、汝らによろずの事を教え、またすべて我が汝らに言いしことを思い出さしむべし。」

— ヨハネ14:26、文語訳聖書

「父の許より我が遣わさんとする助け主、すなわち父より出づる真理の御霊のきたらんとき、我につきて証しせん。」

— ヨハネ15:26、文語訳聖書

「されど、われまことに汝らに告ぐ、わが去るは汝らの益なり、我さらずば助け主なんぢらに来たらじ、我ゆかばこれを汝らに遣わさん。」

— ヨハネ16:7、文語訳聖書

脚注 編集

  1. ^ カトリック東京大司教区宣教司牧部資料(PDF)