ファイル転送(ファイルてんそう、英語: file transfer)とは、あるコンピュータシステムから別のコンピュータシステムへ、伝送路を介してファイル転送することである。通常、ファイル転送は通信プロトコルによって仲介される。コンピューティングの歴史において、多くのファイル転送プロトコル英語版が、異なる利用分野のために設計されてきた。

プロトコル 編集

ファイル転送プロトコル(file transfer protocol)は、2つのエンドポイント間でファイルを転送する方法を記述するプロトコルである。ファイルシステム内に単一のユニットとして格納されているファイルをビットストリーム英語版として送信するものや、ファイル名・ファイルサイズ・タイムスタンプ、さらにはファイルシステムのパーミッションファイル属性英語版などの関連するメタデータを送信するものもある。

例:

ツール・ソフトウェア 編集

ファイル転送を行うツールやソフトウェアは以下のカテゴリに分けられる。

ファイルマネージャー型 編集

ファイル転送に加えて、移動、コピー、削除、リネームなどのファイルに対する基本的な操作を行うことができるもの。 代表例として、FFFTPがある。

ファイル便型 編集

ファイルのアップロード後にダウンロードページのURLをメール等で通知し、通知の受信者がファイルをダウンロードできるようにするもの。代表例として、宅ふぁいる便(現在はサービス終了)[2]がある。

エンハンス型 編集

ウェブシステムに対して、ファイル転送関連の機能を追加するミドルウェアの形態をとるもの。代表例として、高速ファイル転送機能を追加するOcleBase[3]がある。

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ Should Organizations Retire FTP for Security?”. Security Week. Security Week. 2017年9月14日閲覧。
  2. ^ 公式サイト”. 株式会社オージス総研. 2020年8月8日閲覧。
  3. ^ 公式サイト”. オクルウェブ合同会社. 2020年8月8日閲覧。