フォレスト・グリフィン

フォレスト・グリフィンForrest Griffin1979年7月1日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家オハイオ州コロンバス出身。エクストリーム・クートゥア所属。元UFC世界ライトヘビー級王者。UFC殿堂入り。

フォレスト・グリフィン
基本情報
本名 フォーレスト・グリフィン
(Forrest Griffin)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1979-07-01) 1979年7月1日(44歳)[1]
出身地 オハイオ州コロンバス[1]
所属 ハードコア・ジム
エクストリーム・クートゥア
身長 191cm
体重 93kg
リーチ 196cm
階級 ライトヘビー級
バックボーン ボクシングムエタイブラジリアン柔術
テーマ曲 I'm Shipping Up to Boston
ドロップキック・マーフィーズ
総合格闘技戦績
総試合数 26
勝ち 19
KO勝ち 3
一本勝ち 7
判定勝ち 9
敗け 7
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UFCファン・エキスポでのグリフィン

野生的な風貌と明るくひょうきんなキャラクター、また、そのキャラクターに似合わぬ確かな実力から、UFCで大きな人気を集め、2008年にUFC世界ライトヘビー級王座を獲得した。2013年には、現役時代の活躍が評価され「UFC殿堂」入りを果たした。また、UFCが人気を博す分岐点となった試合とされているThe Ultimate Fighterシーズン1決勝でのステファン・ボナー戦が試合部門でUFC殿堂入りしている。

来歴 編集

ジョージア大学政治学を専攻し卒業。

2001年10月27日、プロデビュー戦でダン・スバーンと対戦し、判定負け。その後チェール・ソネンジェフ・モンソンらを破る。

The Ultimate Fighter 編集

2005年1月、リアリティ番組The Ultimate Fighterシーズン1に参加、チャック・リデルチームに所属し、大きな体格とひょうきんな性格で人気者となった。

2005年4月9日、The Ultimate Fighter 1 Finaleのライトヘビー級トーナメント決勝でステファン・ボナーと対戦。後にUFC代表のダナ・ホワイトが「UFCの歴史で最も重要な試合」だったと評することになる試合で激闘を繰り広げ3-0で判定勝ち。シーズン優勝を果たすとともに、UFC本戦出場権を獲得した。

UFC 編集

2005年6月4日、UFC本戦初出場となったUFC 53でビル・マフッドと対戦、チョークスリーパーで一本勝ち。2005年10月7日、UFC 55エルヴィス・シノシックと対戦、スタンドパンチ連打によるTKO勝ち。

2006年4月15日、UFC 59ティト・オーティズと対戦、1-2で判定負け。8月26日、UFC 62でステファン・ボナーと再戦、3-0で判定勝ち。12月30日、UFC 66キース・ジャーディンと対戦するが、パウンドの連打によりTKOで敗れた。

2007年9月22日、UFC 76マウリシオ・ショーグンと対戦。スタンド・グラウンドともにショーグンを圧倒し、3R終了間際にチョークスリーパーで一本勝ち。サブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2008年4月から放送された「The Ultimate Fighter」のシーズン7ではチーム・グリフィンのコーチを務め、シーズン後の同年7月5日に行われたUFC 86のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで同じくコーチを務めた王者クイントン・"ランペイジ"・ジャクソンに挑戦し、3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[2]

2008年12月27日、UFC 92のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで挑戦者ラシャド・エヴァンスと対戦し、TKO負けを喫し王座から陥落した。試合に敗れはしたもののファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[3]

2009年8月8日、UFC 101で1階級下のミドル級王者アンデウソン・シウバとライトヘビー級契約で対戦。挑発に乗りパンチの打ち合いに応じるも、スウェーでパンチをかわされたところにカウンターをもらうなどして、1Rにパンチで3度のダウンを奪われKO負け[4]。敗れはしたものの3試合連続のファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2009年11月21日、UFC 106ティト・オーティズと3年7か月ぶりに対戦し、2-1の判定勝ち[5]

2010年5月29日、UFC 114アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラと対戦予定であったが、肩の負傷により欠場となった[6]

2010年11月、ロバート・ドリスデールからブラジリアン柔術黒帯を授与された。

2011年2月5日、1年2か月ぶりの復帰戦となったUFC 126リッチ・フランクリンと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた[7]

2011年8月27日、UFC 134でマウリシオ・ショーグンと4年ぶりに対戦し、TKO負けでリベンジを許した。

2012年7月7日、UFC 148ティト・オーティズと通算3度目の対戦を行い、3-0の判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2012年12月29日のUFC 155フィル・デイヴィスと対戦することが決まっていたものの前十字靭帯内側側副靱帯を損傷し欠場した。

2013年5月24日、UFC 160の記者会見にて怪我を理由に引退を表明。

2013年7月6日、UFC 162でステファン・ボナーと共にUFC殿堂入りを果たした。

人物・エピソード 編集

  • 日本の漫画進撃の巨人』に登場するキャラクター「獣の巨人」はグリフィンがモデルとされており、作者の諫山創はグリフィンの野生的な風貌が獣の巨人のイメージにぴったりだったと語っている[8]
  • 2009年9月18日に結婚し、2011年9月に娘が誕生している。
  • 警察官の経歴を持つ。

戦績 編集

総合格闘技 編集

総合格闘技 戦績
26 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
19 3 7 9 0 0 0
7 5 0 2 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ティト・オーティズ 5分3R終了 判定3-0 UFC 148: Silva vs. Sonnen 2 2012年7月7日
× マウリシオ・ショーグン 1R 1:53 KO(右フック→パウンド) UFC 134: Silva vs. Okami 2011年8月27日
リッチ・フランクリン 5分3R終了 判定3-0 UFC 126: Silva vs. Belfort 2011年2月5日
ティト・オーティズ 5分3R終了 判定2-1 UFC 106: Ortiz vs. Griffin 2 2009年11月21日
× アンデウソン・シウバ 1R 3:23 KO(右ストレート) UFC 101: Declaration 2009年8月8日
× ラシャド・エヴァンス 3R 2:46 TKO(パウンド) UFC 92: The Ultimate 2008
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2008年12月27日
クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン 5分5R終了 判定3-0 UFC 86: Jackson vs. Griffin
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2008年7月5日
マウリシオ・ショーグン 3R 4:45 チョークスリーパー UFC 76: Knockout 2007年9月22日
ヘクター・ラミレス 5分3R終了 判定3-0 UFC 72: Victory 2007年6月16日
× キース・ジャーディン 1R 4:41 TKO(パウンド) UFC 66: Liddell vs. Ortiz 2 2006年12月30日
ステファン・ボナー 5分3R終了 判定3-0 UFC 62: Liddell vs. Sobral 2006年8月26日
× ティト・オーティズ 5分3R終了 判定1-2 UFC 59: Reality Check 2006年4月15日
エルヴィス・シノシック 1R 3:22 TKO(スタンドパンチ連打) UFC 55: Fury 2005年10月7日
ビル・マフッド 1R 2:18 チョークスリーパー UFC 53: Heavy Hitters 2005年6月4日
ステファン・ボナー 5分3R終了 判定3-0 The Ultimate Fighter 1 Finale
【ライトヘビー級トーナメント 決勝】
2005年4月9日
エジソン・"パレダオン"・シウバ 1R 1:04 KO(右フック) Heat FC 2: Evolution 2003年12月18日
× ジェレミー・ホーン 2R 3:40 KO(右ハイキック) IFC: Global Domination
【ライトヘビー級王座決定トーナメント 準決勝】
2003年9月6日
チェール・ソネン 1R 2:25 三角絞め IFC: Global Domination
【ライトヘビー級王座決定トーナメント 1回戦】
2003年9月6日
エベンゼール・フォンテス・ブラガ 1R チョークスリーパー Heat FC 1: Genesis 2003年7月31日
スティーブ・サーイグ 1R 1:45 ギブアップ(パンチ連打) KOTC 20: Crossroads 2002年12月15日
トラビス・フルトン 1R終了時 TKO(ドクターストップ) Cagefighter Championships 1: Halloween Heat 2002年10月26日
ジェフ・モンソン 4分4R終了 判定3-0 WEFC 1: Bring It On 2002年6月29日
ケント・ヘンズリー 1R 2:26 三角絞め ISCF: Battle at the Brewery 2002年4月12日
ジェイソン・ブラスウェル 5分3R終了 判定2-1 RSF 7: Animal Instinct 2002年1月26日
ウィーハン・レッシュ 1R チョークスリーパー Pride and Honor 2001年11月24日
× ダン・スバーン 4分3R終了 判定0-3 RSF 5: New Blood Conflict 2001年10月27日

総合格闘技エキシビション 編集

勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
サム・ホーガー 2R 1:08 TKO(パウンド) The Ultimate Fighter 1 2004年11月3日
アレックス・ショーナウアー 1R 1:22 TKO(ギブアップ) The Ultimate Fighter 1 2004年10月25日

獲得タイトル 編集

表彰 編集

  • ブラジリアン柔術 黒帯
  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(5回)
  • UFC サブミッション・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • UFC サブミッション・オブ・ザ・イヤー(2007年)
  • UFC殿堂入り(2013年)

出演 編集

映画 編集

テレビドラマ 編集

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集

前王者
クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン
第8代UFC世界ライトヘビー級王者

2008年7月5日 - 2008年12月27日

次王者
ラシャド・エヴァンス