フジサンケイレディスクラシック

フジサンケイレディスクラシックは、産経新聞フジテレビなどで構成するフジサンケイグループ主催の日本のゴルフトーナメント

フジサンケイレディスクラシック
トーナメント情報
創設 1982年
開催地 静岡県
開催コース 川奈ホテルゴルフコース 富士コース
基準打数 Par71(2019年[1][注 1]
ヤーデージ 6376yards(2019年[1]
主催 株式会社フジテレビジョン
株式会社産業経済新聞社
株式会社文化放送
株式会社ニッポン放送
株式会社ビーエスフジ
ツアー 日本女子プロゴルフ協会
競技方法 ストロークプレー
賞金総額 8000万円(2023年)[1]
開催月 4月
最高記録
最少打数 202 日本の旗 佐伯三貴(2013年)(PAR72時代)
201日本の旗 稲見萌寧(2021年)日本の旗高橋彩華(2022年)日本の旗竹田麗央(2024年・以上PAR71移行後)
通算スコア -14 (PAR72時代)
-12 (PAR71移行後)
最新優勝者
日本の旗 竹田麗央(2024年)[2]
テンプレートを表示
第24回フジサンケイレディスクラシック 1番ホール 岡本綾子のテイーショット(2005年4月23日撮影)
15番ホール ティーグラウンド(2005年4月23日撮影)
第2日のスコアボード(2005年4月23日撮影)

概要 編集

本大会は1982年にスタートした。

長年にわたり2004年まで9月に山梨県富士河口湖町富士桜カントリー倶楽部で行われていたが、男子の「フジサンケイクラシック」と入れ替える形で2005年から開催時期を4月(ゴールデンウィーク)に移し、会場も全世界屈指の超難コースとして知られる静岡県伊東市川奈ホテルゴルフコース 富士コースに変更となった。2020年は新型コロナウイルス感染拡大のため中止となった[3]

2023年現在、賞金総額8000万円、優勝賞金1440万円[1]

補足 編集

  • 優勝トロフィーは七宝焼きの大皿であり、色とりどりの花がデザインされたものが贈呈される。
  • 優勝賞品にはSUBARU車が贈呈される。
  • 表彰式でのプレゼンターはフジテレビの男性アナウンサーが担当している(フジサンケイクラシックでは女性アナウンサーが担当)。

ホールインワン賞 編集

  • 17番ホールでは「ホールインワン賞」として賞金100万円×出なかった年数分(キャリーオーバー旭化成提供 2012年より)が贈呈される。この大会では1985年からホールインワン賞のキャリーオーバー制が導入され、未達成の時点で100万円ずつ翌年へ繰り越され、上限は800万円に設定された。[4]
  • なお、この大会において最高額となる800万円のホールインワン賞を獲得したのは下川めぐみ幡野夏生の2人。
    • 下川は2013年の第32回大会において最終日にこれを達成した。ちなみにこの大会では1990年(当時のコースはファイブハンドレッド)にコウ・ゲッキンが達成して以降、対象ホールにおけるホールインワンが出ておらず、下川のこのホールインワンは23年ぶりの快挙であった。
    • また、幡野は2018年の第37回大会において初日にこれを達成した。幡野はこの大会がプロとしてのツアー初出場であり、成績は12位だったがこのホールインワン賞の賞金と併せて、2位の選手よりも多く賞金を稼ぎ「すごくうれしい」と素直に喜んだという。表彰式では幡野にホールインワン賞の賞金パネルが贈られる際に、インタビュアーの戸張捷が「2位の賞金より多い…」と発言するやギャラリーの大爆笑を誘った。[5]
  • この他、2021年の第39回大会でペ・ソンウがホールインワン賞を獲得。これを達成したのが2日目だったのだが、ソンウはこの日16番ホールまで終えて予選通過ラインの2オーバーという成績で、翌日の最終日に進めるかどうかの瀬戸際だった。このホールインワンが無ければソンウは予選落ちの可能性があったことから、この時テレビ中継で解説ゲストで出演した戸張捷もこのシーンを見て「これは価値がある」と発言し、ソンウのこのプレーを讃えている。
  • さらに2022年の第40回記念大会でも、藤田さいきが初日にこれを達成しホールインワン賞を獲得。藤田のこのホールインワンは日本の女子ツアー最多タイとなる自身6度目の快挙だった。[6]この大会で2年連続でホールインワン賞が出たのも、この時が初めてであった。なお、藤田はこの第40回大会では当時ルーキーの高橋彩華に2打及ばず単独2位だったが、この年の11月に行われた第41回大王製紙エリエールレディスオープンで復活優勝を果たしている。
  • 2019年の第38回大会までは達成者が複数いた場合、賞金は複数均等割りとなっていたが、2021年からはこのルールが無くなり、達成者全員にその年懸けられた金額が贈られることになった。但し、2023年現在その事例はない。

歴代優勝者 編集

開催回 開催期間 優勝者 スコア 開催コース
第1回 1982年8月13日15日   小林洋子 -8 ファイブハンドレッドクラブ
第2回 1983年8月19日21日   大迫たつ子 -8
第3回 1984年8月17日〜19日   高村博美 -8
第4回 1985年8月16日18日   涂阿玉 -9
第5回 1986年8月15日〜17日   日蔭温子 -7
第6回 1987年9月4日〜6日   シンディ・ラリック -3
第7回 1988年9月2日〜4日   安井純子 -9
第8回 1989年9月1日〜3日   中島恵利華 -2
第9回 1990年8月31日〜9月2日   平瀬真由美 -8
第10回 1991年9月6日〜8日   寺沢範美 -6
第11回 1992年9月4日〜6日   岡本綾子 -9
第12回 1993年9月3日〜5日   シェリー・ヒギンズ -2
第13回 1994年9月2日〜4日   黄玥珡 -6
第14回 1995年9月1日〜3日   安井純子 -4
第15回 1996年8月30日〜9月1日   岡本綾子 -6 富士桜カントリー倶楽部
第16回 1997年9月5日〜7日   高村亜紀 -2
第17回 1998年9月4日〜6日   石原端子 EVEN
第18回 1999年9月3日〜5日   米山みどり -6
第19回 2000年9月1日〜3日   平瀬真由美 -8
第20回 2001年8月31日〜9月2日   島袋美幸 +1
第21回 2002年9月6日〜8日   具玉姫 -7
第22回 2003年9月5日〜7日   塩谷育代 -11
第23回 2004年9月3日〜5日   藤井かすみ -5 富士レイクサイドカントリー倶楽部
第24回 2005年4月22日24日 -3 川奈ホテルゴルフコース富士コース
第25回 2006年4月21日23日   大山志保 -1
第26回 2007年4月20日22日   佐伯三貴 -6
第27回 2008年4月25日27日   上原彩子 -8
第28回 2009年4月24日〜26日[注 2]   タミー・ダーディン -7
第29回 2010年4月23日〜25日   服部真夕 -7
第30回 2011年4月22日〜24日   金田久美子 -5
第31回 2012年4月20日〜22日   大江香織 -9
第32回 2013年4月26日〜28日   佐伯三貴 -14
第33回 2014年4月25日〜27日   フェービー・ヤオ -9
第34回 2015年4月24日~26日   藤田光里 -7
第35回 2016年4月22日〜24日   大山志保[7] -11
第36回 2017年4月21日〜23日   吉田弓美子[8] -12
第37回 2018年4月20日〜22日   永峰咲希[9] -10
第38回 2019年4月26日〜28日   申智愛[1] -8
第39回 2021年4月23日〜25日   稲見萌寧[10] -12
第40回 2022年4月22日〜24日   高橋彩華[11] -12
第41回 2023年4月21日〜23日   神谷そら[12] -4
第42回 2024年4月21日〜23日  竹田麗央[2] -12

テレビ中継 編集

  • 大会の模様は地上波はFNS系列で、またBSデジタル放送BSフジ及びCS放送フジテレビONEで放送されている。2012年大会以降は2日目及び最終日の模様をはBSフジ・フジテレビONEと地上波放送のリレー生放送を実施している。制作は主催のフジテレビで、地元局で後援のテレビ静岡が協力にあたる。
  • 大会がすべて中止となった2020年大会は2日目と最終日の地上波枠で過去の大会を振り返る特別編を放送した。番組の最後に「来年はここ静岡県川奈でお会いしましょう。」と言って番組を締めていた。
    • リレー中継予定だったBSフジやフジテレビONEは特別編のディレイ放送や別番組で中継予定枠を穴埋めした。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 2017年まではPar72で施行。
  2. ^ 2日目がサスペンデッド、最終日が強風のため中止。36ホール競技に短縮。賞金ランキング加算額も75%に減額された。

出典 編集

  1. ^ a b c d e [https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/201904280000443.html 申ジエ史上3位タイ7打差大逆転V レコードで2勝 - 日刊スポーツ、2019年4月28日配信、同日閲覧
  2. ^ a b "元賞金女王平瀬真由美の姪、21歳竹田麗央が史上4人目のツアー初優勝から2戦連続優勝の快挙". 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社. 2024年4月21日. 2024年4月21日閲覧
  3. ^ 「39th フジサンケイレディスクラシック」開催中止について』(プレスリリース)フジサンケイグループ、一般社団法人日本女子プロゴルフ協会、2020年4月6日https://www.lpga.or.jp/news/info/397292020年4月6日閲覧 
  4. ^ 23年ぶりのホールインワン賞は・・・800万円!- GDOニュース、2013年4月28日配信
  5. ^ ホールインワン賞の幡野、800万円独占/フジサンケイL- サンケイスポーツ、2018年4月23日配信
  6. ^ 藤田さいき “正夢”ホールインワンで500万円 ツアー6度目は最多タイ- GDOニュース、2022年4月22日配信
  7. ^ 大山が通算17勝目 フジサンケイ・レディース最終日 - スポニチアネックス、2016年4月24日掲載、同日閲覧
  8. ^ 吉田弓美子が2シーズンぶり6勝目 3位タイに松森姉妹 - ゴルフダイジェスト・オンライン、2017年4月23日閲覧
  9. ^ 永峰咲希が初優勝 菊地絵理香とのプレーオフ制す - 日刊スポーツ、2018年4月22日配信 同日閲覧
  10. ^ "強すぎる稲見萌寧、今年8戦4勝! 心技体すべてを兼ね備える". スポーツ報知. 報知新聞社. 25 April 2021. 2021年4月25日閲覧
  11. ^ 23歳高橋がツアー初優勝、「黄金世代」11人目V フジサンケイレディス - 産経ニュース、2022年4月24日配信、同日閲覧
  12. ^ "ツアールーキー神谷そら、初優勝「これからももう1勝を目指したい」新ヒロインが誕生". 日刊スポーツNEWS. 日刊スポーツ新聞社. 23 April 2023. 2023年4月23日閲覧

関連項目 編集

外部リンク 編集