プリュトンフランス語: Missile Pluton)は、フランス陸軍が運用していた自走地対地核ミサイル短距離弾道ミサイル)。AMX-30戦車シャーシを改造した輸送起立発射機に1発搭載されている。Plutonとは、プルートーを指すフランス語である。

プリュトンミサイル
種類 短距離弾道ミサイル(SRBM)
原開発国 フランスの旗 フランス
運用史
配備期間 1974年1993年退役)
配備先 フランス
開発史
製造業者 アエロスパシアル
諸元
重量 2,423kg
全長 7.64m
直径 0.65m

射程 20-120km
精度 150m CEP
弾頭 AN-52共通核弾頭 核出力 10キロトンまたは25キロトン、及び高性能爆薬

エンジン 単段式固体燃料ロケット
誘導方式 慣性航法
発射
プラットフォーム
AMX-30改造シャーシ
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アメリカ合衆国製のMGR-1オネストジョンを更新した短距離弾道ミサイルである。射程が短く西ドイツ領内を対象とするのが限界である。そのためプリュトンの更新ミサイルの開発は、より長射程のアデス英語版ミサイルの開発につながった。

運用面においては、初撃として警告的に投入される核戦力としての面を有していた[1]

CT.20英語版を観測機として使用することで、リアルタイムで目標を指示することが可能となっていた[2]

出典 編集

  1. ^ 一政祐行「非戦略核兵器の軍備管理・軍縮を巡る課題と展望」(PDF)『防衛研究所紀要』第15巻第2号、2013年2月、15頁、2013年12月4日閲覧 
  2. ^ Pluton - France Nuclear Forces”. Federation of American Scientists (2000年8月11日). 2013年12月4日閲覧。