ヘイウッド郡 (ノースカロライナ州)

ノースカロライナ州の郡

ヘイウッド郡(ヘイウッドぐん、: Haywood County)は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州の西部に位置するである。2010年国勢調査での人口は59,036人であり、2000年の54,033人から9.3%増加した[1]郡庁所在地ウェインズビル町(人口9,869人[2])であり、同郡で人口最大の町でもある。

ノースカロライナ州ヘイウッド郡
ウェインズビル町にあるヘイウッド郡庁舎
ヘイウッド郡の位置を示したノースカロライナ州の地図
郡のノースカロライナ州内の位置
ノースカロライナ州の位置を示したアメリカ合衆国の地図
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1808年
郡名の由来 ジョン・ヘイウッド
郡庁所在地 ウェインズビル
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

1,437 km2 (555 mi2)
1,435 km2 (554 mi2)
3 km2 (1 mi2), 0.17%
人口
 - (2010年)
 - 密度

59,036人
37.68人/km2 (98人/mi2)
標準時 東部: UTC-5/-4
ウェブサイト www.haywoodnc.net

ヘイウッド郡はアシュビル大都市圏に属している。

歴史 編集

ヘイウッド郡は1808年にバンコム郡から分離して設立された。郡名は1787年から1827年までノースカロライナ州財務長官を務めたジョン・ヘイウッドに因んで名付けられた。

1828年、郡の西部がメイコン郡となった。1851年ヘイウッド郡とメイコン郡の一部を合わせ、ジャクソン郡が設立された。

郡政府 編集

 
ウェインズビル町にあるヘイウッド郡庁舎

ヘイウッド郡は地域の自治体委員会であるサウスウェスタン委員会のメンバーである。

チェロキーインディアン東部バンドの居留地であるクアラ・バウンダリーの部分が郡内にある。この居留地の土地と住民は、郡や州の法よりも部族と連邦法に従っている。

地理 編集

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は555平方マイル (1,437.4 km2)であり、このうち陸地554平方マイル (1,434.9 km2)、水域は1平方マイル (2.6 km2)で水域率は0.17%である[3]

ピジョン川の水源が郡内にある。全ての川が出て行き、入ってくる川が無い郡として州内唯一のものである。

ブルーリッジ山脈の中に位置し、その支脈である西のグレート・スモーキー山脈、南のプロット・バルサムズやグレート・バルサム山脈の部分も入っている。著名な山としては標高6,030フィート (1,840 m) のコールド山、5,835フィート (1,779 m) のスターリング山、6,410フィート (1,950 m) のリッチランド・バルサムがある。ガイオット山は標高6,621フィート (2.018 m) で郡内最高地点であり、ミシシッピ川以東の山では第4位である。郡南東部にあるブラック・バルサム山脈のブラック・バルサム・ノブはアパラチア山脈の中でも最高のはげ山である。ヘイウッド郡はミシシッピ川以東の郡で標高が最も高い郡と見なされ、平均標高は3,600フィート (1095m) である[4]

グレート・スモーキー山脈国立公園の一部が郡北西部、マギー・バレーの北にある。標高6,000フィート (1.800 m) 以上の山が幾つかあり、この公園の郡内に入る領域には、大きなキャンプ場や、19世紀と20世紀初期の歴史的な建物幾つかがあるカタルーチーが入っている。その他の保護地域としては、最北東部と南部にピスガー国立の森のかなりの部分が入っている。

郡区 編集

ヘイウッド郡は15つの郡区に分割されている。ビーバーダム、ベセル、カタルーチー、セシル、クライド、クラブツリー、クルーゾ、イーストフォーク、ファインズクリーク、アイアンダフ、アイビーヒル、ジョナサンクリーク、ピジョン、ウェインズビル、ホワイトオークの各郡区である。

交通 編集

主要高規格道路 編集

鉄道 編集

ノーフォーク・サザン鉄道がヘイウッド郡を通るマーフィ支線の一部を運行しており、国内の他地域とを鉄道で繋いでいる。ノーフォーク・サザン鉄道はカントンで小さな操車場を運営しており、これが直接エバーグリーン包装用紙会社の用に供している。また幾つか地方線も始めている。

隣接する郡 編集

国立保護地域 編集

人口動態 編集

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 54,003人
  • 世帯数: 23,100 世帯
  • 家族数: 16,054 家族
  • 人口密度: 38人/km2(98人/mi2
  • 住居数: 28,640軒
  • 住居密度: 20軒/km2(52軒/mi2

人種別人口構成

先祖による構成

  • アメリカ人:30.8%
  • イギリス系:12.9%
  • ドイツ系:12.0%
  • アイルランド系:10.4%
  • スコットランド・アイルランド系:8.3%

言語による構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 20.8%
  • 18-24歳: 6.2%
  • 25-44歳: 26.9%
  • 45-64歳: 27.1%
  • 65歳以上: 19.0%
  • 年齢の中央値: 42歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 92.0
    • 18歳以上: 88.7

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 26.2%
  • 結婚・同居している夫婦: 56.7%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 9.5%
  • 非家族世帯: 30.5%
  • 単身世帯: 26.7%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 12.3%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.30人
    • 家族: 2.76人

収入 編集

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 33,922米ドル
    • 家族: 40,438米ドル
    • 性別
      • 男性: 30,731米ドル
      • 女性: 21,750米ドル
  • 人口1人あたり収入: 18,554米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 11.5%
    • 対家族数: 8.1%
    • 18歳未満: 17.4%
    • 65歳以上: 10.3%

都市と町 編集

 
ヘイウッド郡の自治体と郡区

教育 編集

ヘイウッド郡教育学区には幼稚園前から12年生までを教える16の学校がある。高校4校、中学校3校、小学校9校がある[5]

タスコラとピスガーのライバル関係 編集

ヘイウッド郡教育学区の中で、ウェインズビルのタスコラ高校(マウンテニアズ)とカントンのピスガー高校(ブラックベアーズ)は州内でも有数の激しいライバル関係にある。毎年秋には両校のフットボールチームが郡選手権を戦い、15,000人の観衆を集める。対戦成績はタスコラの23勝22敗1引き分けであり、最近はピスガーに勝っている。

大衆文化の中で 編集

郡南東部のピスガー国立の森の中にあるコールド山は、チャールズ・フレイジャーの小説『コールドマウンテン』の題材になり、この小説をもとにした映画『コールド マウンテン』は2003年にミラマックスから配給された。

脚注 編集

  1. ^ Quickfacts.census.gov - Haywood County Archived 2011年7月11日, at WebCite - accessed 2011-12-06.
  2. ^ Quickfacts.census.gov - Waynesville, North Carolina - accessed 2011-12-06.
  3. ^ Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2013年4月13日閲覧。
  4. ^ [1]
  5. ^ Haywood County Schools”. North Carolina's School Report Cards. North Carolina Department of Public Instruction. 2013年2月10日閲覧。

外部リンク 編集

座標: 北緯35度33分 西経82度59分 / 北緯35.55度 西経82.98度 / 35.55; -82.98