ベル 407

ベル407

ベル407

ベル407は、ベル・ヘリコプター社の生産しているヘリコプターベル 206 L-3をもとに開発した。販売開始以来、救急、報道、輸送など多くの業界で広く使われている。

概要 編集

OH-58で使われている4枚ブレードのメインローターを採用し、テイルローターは新設計。エンジンも強化されて飛行性能の向上が図られている。キャビンも幅が18cm広がった上に窓ガラスが大型化し快適性が向上している。計器類も液晶ディスプレイなどでグラスコックピット化されている。

派生種に、偵察ヘリコプターとして軍事用に開発されていたARH-70があった。こちらは、商用オフザシェルフ(COTS)を多用し、開発期間と製造コストを大幅に下げる目的で始まったが、機体トラブル、それによる計画の延長、予算の大幅超過など様々な理由で2008年にキャンセルされている。また、MQ-8C無人航空機のベースにもなっている。

フセイン政権崩壊後のイラク陸軍ではIA-407の名称で武装ヘリコプターとして使用されており、ISILへの攻撃に投入されている。

性能 編集

  • 乗員:1名
  • 積載量:5名(操縦士副操縦士含まず)
  • 全長:12.7m
  • ローター直径:10.67m
  • 高さ:3.56m
  • ローター回転面積:89m2
  • 乾燥重量:1,210kg
  • 最大積載量:1,065kg
  • 最大離陸重量:2,722kg
  • エンジン:ロールス・ロイス250-C47 ターボシャフト520kW×1基
  • 最高速度:260km/h
  • 巡航速度:246km/h
  • 航続距離:612km
  • 実用上昇限度:5,698m

日本における運用 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集