ペア碁ワールドカップ(ペアごワールドカップ)は、世界ペア碁協会[1]などによって行われるペア碁の国際棋戦。2010年、2016年に開催、2017年は世界ペア碁最強位決定戦、2018年からは世界ペア碁最強位戦として開催。2022年はペア碁ワールドカップ2022ジャパンを開催。

過去の結果 編集

(左が優勝者、2010,16年はトーナメント決勝戦、2017-18年は挑戦手合結果)

ペア碁ワールドカップ2010 編集

2010年3月20-22日に「ペア碁20周年記念 WPGA ペア碁ワールドカップ2010杭州(世界杯双人围棋赛(杭州))」が、中国杭州の中国棋院杭州分院で行われ、10カ国・地域の16チームが出場した。

方式 編集

  • ルールは日本ペア碁規約。コミは6目半
  • 持時間は1時間、その後1手30秒の秒読み

結果 編集

 
ラウンド16準々決勝準決勝決勝
 
              
 
 
 
 
朴昭炫・許進(韓国)1
 
 
 
JITKA BARTOVA・ JAN HORA(チェコ)0
 
朴昭炫・許進1
 
 
 
梅沢由香里・高尾紳路0
 
ASHLY DOUGLAS・VLADIMIRO GONZALEZ(メキシコ)0
 
 
 
梅沢由香里高尾紳路(日本)1
 
朴昭炫・許進0
 
 
 
宋容慧・謝赫1
 
宋容慧謝赫(中国)1
 
 
 
豊雲・JIE LI(アメリカ)0
 
宋容慧・謝赫1
 
 
 
黒嘉嘉・周俊勳0
 
CATHY ZHANG・YIMING GUO(オーストラリア)0
 
 
 
黒嘉嘉周俊勲(中華台北)1
 
宋容慧・謝赫1
 
 
 
李玟眞・睦鎮碩0
 
唐奕劉星(中国)1
 
 
 
CATHARINA JOUBERT・GUANG CHOW(南アフリカ)0
 
唐奕・劉星1
 
 
 
蕭愛霖・蕭正浩0
 
NATALIA KOVALEVA・DMITRIY SURIN(ロシア)0
 
 
 
蕭愛霖・蕭正浩(中華台北)1
 
唐奕・劉星0
 
 
 
李玟眞・睦鎮碩1 3位決定戦
 
石井茜坂井秀至(日本)1
 
  
 
MUN YI CHENG・ZHANBIN KANG(シンガポール)0
 
石井茜・坂井秀至0朴昭炫・許進0
 
 
 
李玟眞・睦鎮碩1 唐奕・劉星1
 
SUZANNE LOW・MOHD ZAID MOHD(マレーシア)0
 
 
李玟眞睦鎮碩(韓国)1
 

ペア碁ワールドカップ2016 編集

2016年7月8-10日に「ペア碁ワールドカップ2016東京」が、渋谷ヒカリエで行われ、9カ国・地域の15チーム及び国際アマチュア・ペア碁選手権大会の2015年優勝ペアの、16チームが出場した。

また併催イベントとして、出場棋士とパンダネット開発の人工知能パンダ先生による詰碁競技会「パンダ先生チャレンジマッチ」、コシノジュンコ審査によるベストドレッサー賞選定などが行われた。

方式 編集

  • ルールは日本ルール。コミは6目半
  • 持時間は1手30秒、1分の考慮時間10回。

結果 編集

2016年7月9-10日に行われた。

 
ラウンド16準々決勝準決勝決勝
 
              
 
 
 
 
田有珍・宋弘錫(アマペア優勝)1
 
 
 
張凱馨王元均(中華台北)0
 
田有珍・宋弘錫0
 
 
 
於之瑩・柯潔1
 
於之瑩柯潔(中国)1
 
 
 
ナタリア・コヴァレヴァ、イリヤ・シクシン(ロシア)0
 
於之瑩・柯潔1
 
 
 
崔精・朴廷桓0
 
崔精朴廷桓(韓国)1
 
 
 
エイミー・ソング、デヴィッド・ヒー(オーストラリア)0
 
崔精・朴廷桓1
 
 
 
謝依旻・井山裕太0
 
謝依旻井山裕太(日本)1
 
 
 
ロサリオ・パペスチ、フェルナンド・アギラール(アルゼンチン)0
 
於之瑩・柯潔1
 
 
 
黒嘉嘉・陳詩淵0
 
サラ・ユー、エリック・ハオチウン・ルイ(北米)1
 
 
 
P. アルーンファイチトラ・N. タエチャムアビット(タイ)0
 
サラ・ユー、エリック・ハオチウン・ルイ0
 
 
 
黒嘉嘉・陳詩淵1
 
王景怡・村川大介(日本)0
 
 
 
黒嘉嘉陳詩淵(中華台北)1
 
黒嘉嘉・陳詩淵1
 
 
 
呉侑珍・崔哲瀚0 3位決定戦
 
王晨星時越(中国)0
 
  
 
呉侑珍崔哲瀚(韓国)1
 
呉侑珍・崔哲瀚1崔精・朴廷桓1
 
 
 
向井千瑛・一力遼0 呉侑珍・崔哲瀚0
 
向井千瑛一力遼(日本)1
 
 
リタ・ポーチャイ、アリ・ジャバリン(ヨーロッパ)0
 

世界ペア碁最強位決定戦 2017 編集

2017年は、「世界ペア碁最強位決定戦」として、日本、韓国、中華台北の4ペアによるトーナメントの優勝者が、2016年の世界ペア碁最強位(ペア碁ワールドカップ2016優勝者)である於之瑩柯潔(中国)ペアに挑戦するという形で行われた。

方式 編集

  • ルールは日本ルール。コミは6目半
  • 持時間は1手30秒、1分の考慮時間10回。

結果 編集

本戦1回戦〜決勝戦は、2017年8月12-13日に、東京のセルリアンタワー東急ホテルで行われた。

最強位決定戦は、2017年10月5日に行われた。

  • 最強位決定戦 於之瑩・柯潔 - 謝依旻・井山裕太

世界ペア碁最強位戦 2018 編集

2018年は、「世界ペア碁最強位決定戦 2018」として、日本、韓国、中華台北の8ペアによるトーナメントの優勝者が、2017年の世界ペア碁最強位である於之瑩柯潔(中国)ペアに挑戦するという形で行われた。また同時に出場ペアによる、詰碁人工知能の出す問題を解くスピードを競う「パンダ先生チャレンジマッチ2018」が行われた。

  • 主催 日本ペア碁協会、世界ペア碁協会、世界ペア碁最強位戦2018大会実行委員会
  • 共催 日本棋院
  • 特別協賛 ぐるなび、東急グループ、三井住友銀行、SMBC日興証券
  • 協賛 伊藤園、パンダネット、トピー実業、ANA、NEC、山崎製パン、凸版印刷、パーソルホールディングス、富士フイルムイメージングシステムズ、フジサワ・コーポレーション、アドグラフィックス、大興電子通信、NKB、NKB Y's、日本交通文化協会
  • 特別協力 東京急行電鉄
  • 後援 外務省、スポーツ庁、観光庁、国際交流基金、読売新聞社、産経新聞社、日本経済新聞社、毎日新聞社、朝日新聞社、共同通信社
  • 協力 関西棋院、中国棋院、韓国棋院、国際囲碁連盟、中華台北プロ囲碁協会、セルリアンタワー東急ホテル
  • 運営 NKB
  • 優勝賞金 1000万円

方式 編集

  • ルールは日本ルール。コミは6目半
  • 持時間は1手30秒、1分の考慮時間10回

結果 編集

本戦1回戦〜決勝戦は、2018年8月20-21日に、東京のセルリアンタワー東急ホテルで行われた。

加藤啓子井山裕太(日本) - 呉侑珍申眞諝(韓国)、芮廼偉・陳耀燁(中国) - 黒嘉嘉林君諺(中華台北)
  • 準決勝 崔精・朴廷桓 - 藤沢里菜・一力遼、芮廼偉・陳耀燁 - 加藤啓子・井山裕太
  • 決勝戦 崔精・朴廷桓 - 芮廼偉・陳耀燁
  • 3位決定戦 藤沢里菜・一力遼 - 加藤啓子・井山裕太

最強位決定戦は、2018年8月21日に行われた。

  • 最強位決定戦 崔精・朴廷桓 - 於之瑩・柯潔

パンダ先生チャレンジマッチ2018 編集

8/19に開催。人工知能「パンダ先生」による詰碁問題5問の回答スピードを競った。優勝賞金は50万円。

  • 1位 崔精・朴廷桓、2位 呉侑珍・申眞諝、3位 加藤啓子・井山裕太

世界ペア碁最強位戦 2019 編集

2019年8月19-20日に、8組のペアによる本戦トーナメントと、前年最強位ペアと本戦優勝ペアによる最強位決定戦が行われた。優勝賞金は、1,000万円(対局料含む)。また8月18日には10代棋士による「ペア碁俊英ドリームマッチ」が行われた。

ペア碁ワールドカップ2022ジャパン 編集

ペア碁ワールドカップ2022ジャパンが2022年3月17-21日に行われ、「ペア碁親善ドリームマッチ」「国際ペア碁オンライントーナメント」がオンライン対局で行われた。また「プロ棋士ペア碁選手権2022」も3/20-21日に行われた。

特別協力 日本棋院

ペア碁親善ドリームマッチ 編集

国際ペア碁オンライントーナメント 編集

  • 決勝戦 リルビ・許榮珞(韓国) - 宋怡雯・魏笑林(中国)
  • 3位決定戦 岩井温子・趙錫彬(日本) - ナタニッチ・チャンチャロウォン、ウィチリッチ・カルエハワニット(タイ)

外部リンク 編集