パナメーラPanamera )は、ドイツの自動車メーカーポルシェが、2009年から製造・販売するFセグメントに属するFRあるいは4WDの4人乗り大型高級スポーツカー

ポルシェ・パナメーラ
概要
製造国 ドイツの旗 ドイツ
販売期間 2009年-
ボディ
ボディタイプ 5ドアファストバックセダン
5ドアシューティングブレーク
駆動方式 FR/4WD
系譜
先代 ポルシェ・928
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初代 970 (2009年-2016年)

ポルシェ・パナメーラ(初代)
 
前期型
概要
製造国   ドイツ
販売期間 2009年4月 - 2016年(生産終了)
デザイン ミヒャエル・マウアー英語版
ボディ
ボディタイプ 5ドアファストバックセダン
車両寸法
ホイールベース 2,900 mm
3,070 mm(LWB)
全長 4,970 mm
5,165 mm(LWB)
全幅 1,931 mm
全高 1,418 mm
1,425 mm(LWB)
車両重量 1,770〜2,055 kg
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初代パナメーラはテールが丸みを帯びたデザイン

同社としては初のフル4シーターの4ドアサルーン(厳密にいえば5ドアファストバックセダン)であり、一流のスポーツカーでありながら高級サルーンの快適さを兼ねるモデルとして誕生した。2009年の4月からドイツ・ライプツィヒ工場で生産を開始し、正式デビューは翌月の上海モーターショー。本国では2009年9月12日にリリースされた[1]

日本では、2009年11月20日から23日に開催された「名古屋モーターショー」(第16回)にて、一般向けとしては初めてのお披露目となった。

パナメーラ、パナメーラ4にはV6の3,605cc、最高出力221kW(300馬力)、パナメーラS、パナメーラ4SにはV8の4,806cc、最高出力302kW(411馬力)、パナメーラターボにはターボにより過給された368kWのV8エンジンが搭載された。変速機は6速MTもしくはDCT道路交通法上ではAT車扱い)である7速PDKが組合せされた。


日本でのラインナップ

モデル 変速機 駆動方式 生産年度 排気量 最高出力 最高速度 0-100km/h
加速
新車価格
パナメーラ 6MT
7PDK
FR 2010年
8月~
3,604cc 220kW (300PS) 261km/h
259km/h
6.8秒
6.3秒
933.0万円(税込)
1008.0万円(税込)
パナメーラ
S
7PDK 4,806cc 294kW(400PS) 283km/h 5.4秒
5.2秒[2]
1385.0万円(税込)
パナメーラ
4
4WD 3,604cc 220kW (300PS) 257km/h 6.1秒
5.9秒[2]
1436.0万円(税込)
パナメーラ
4S
4,806cc 294kW(400PS) 283km/h 5.0秒
4.8秒[2]
1436.0万円(税込)
パナメーラ
Sハイブリッド
8AT FR 2,995cc エンジン 245 kW (333PS)
モーター 34 kW (47PS)
270km/h 6.0秒 1483.0万円(税込)
パナメーラ
ターボ
7PDK 4,806cc 368kW(500PS) 303km/h 4.2秒
4.0秒[2]
2061.0万円(税込)
パナメーラ
ターボS
4WD 405kW (550PS) 306km/h 3.8秒[2] 2481.0万円(税込)

2代目 971(2016年-)

ポルシェ・パナメーラ(2代目)
 
概要
製造国   ドイツ
販売期間 2016年 -
ボディ
ボディタイプ 5ドアファストバックセダン
5ドアシューティングブレーク
プラットフォーム フォルクスワーゲングループ・MSBプラットフォーム英語版
車両寸法
ホイールベース 2,950 mm
3,100 mm(LWB)
全長 5,049 mm
5,199 mm(LWB)
全幅 1,937 mm
全高 1,423 mm
1,432 mm(LWB)
車両重量 1,815-2,310 kg
系譜
先代 ポルシェ・928(スポーツ ツーリズモ)
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2016年6月に新型パナメーラが発表され、7年ぶりのフルモデルチェンジとなった。旧モデルの丸みを帯びたテールデザインはシャープに変わりパワーユニットを一新。パナメーラ ターボは100kmまで3.8秒で加速し、ニュルブルクリンクではポルシェ911 GT3を超えるタイムを出した[3]

2022年10月26日、ブレーキブースター警報装置の不具合の為、国土交通省にリコールを届出[4]

スポーツ ツーリズモ

 
スポーツ ツーリズモ

2017年より、2代目をベースにした、いわゆるシューティングブレークと呼ばれるステーションワゴンタイプのモデルがラインナップに追加された。

日本でのラインアップ

  • パナメーラ 4 スポーツツーリスモ(12,973,000 円)
  • パナメーラ 4S スポーツツーリスモ(17,043,000 円)
  • パナメーラ 4 E ハイブリッド スポーツツーリスモ(15,213,000 円)
  • パナメーラ ターボ S Eハイブリッド スポーツツーリスモ(29,073,000 円)
  • パナメーラ ターボ スポーツツーリスモ(24,533,000 円)

車名の由来

車名の「パナメーラ」は、1950年代前半にメキシコで行われていた公道レース「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」からインスピレーションを受けて採用された[5]911「カレラ」の名もこのレースに由来しているほか、1989年には「パナメリカーナ」という名称のコンセプトカーも発表している。

出典

  1. ^ 日経Automotive Technology 2009年7月号 92頁
  2. ^ a b c d e スポーツクロノパッケージ装着時数値。
  3. ^ http://clicccar.com/2017/02/28/449875/2/
  4. ^ DIGITAL, AUTOCAR (2022年10月26日). “ポルシェ・カイエン/マカン/パナメーラ 2.4万台リコール届出 ブレーキブースター警報装置不具合”. AUTOCAR JAPAN. 2022年10月27日閲覧。
  5. ^ 松田秀士 "Import Car Impression Vol.140 4th ポルシェ「パナメーラ」、始動。". All About. 2013年2月26日閲覧。

関連項目

外部リンク