ポンディシェリ

インドの都市

ポンディシェリタミル語: பாண்டிச்சேரி, フランス語: Pondichéry, 英語: Pondicherry)は、インド東海岸タミル・ナードゥ州隣接地域に位置するポンディシェリ連邦直轄地域の首府。元フランスの植民地。17世紀から18世紀にかけてフランス領インドの首府であり、その後も非軍事的な植民地として英領インドのなかでフランス領として存続した。連邦直轄州の境界線はかつての国境線そのものであるが、フランスが半世紀以上かけて村落単位で植民地を広げていったため、いくつもの飛地が入り組んだ状態になっている。

ポンディシェリ
பாண்டிச்சேரி
位置
ポンディシェリの位置(インド内)
ポンディシェリ
ポンディシェリ
ポンディシェリ (インド)
ポンディシェリの位置(西南アジア内)
ポンディシェリ
ポンディシェリ
ポンディシェリ (西南アジア)
地図
座標 : 北緯11度55分0秒 東経79度49分0秒 / 北緯11.91667度 東経79.81667度 / 11.91667; 79.81667
行政
インドの旗 インド
  ポンディシェリ連邦直轄領
 市 ポンディシェリ
地理
面積  
  市域 19.54[1] km2
人口
人口 (2011年現在)
  市域 244,377[1][2]
    人口密度   12,506人/km2
その他
等時帯 IST (UTC+5:30)
ポンディシェリの交通図

現在でもタミル語英語とともにフランス語が話されており、またフランス極東学院研究センターなどフランスの研究機関が設置されている。 なお、域内にはインドにおける古代ローマ人の居留地で、ローマ金貨などが出土するポドゥケー遺跡(アリカメードゥ英語版)がある。

地名 編集

  • 日本語:ポンディシェリ(フランス語読み表記)、プドゥッチェーリ(タミル語読み表記)
  • タミル語:பாண்டிச்சேரி(フランス語読み表記)、புதுச்சோரி
  • ヒンディー語:पॉण्डिचेरी(フランス語読み表記)、पुदुचेरी(タミル語表記)
  • 英語:Pondicherry、Puducchery
  • フランス語:Pondichéry、Puducchery(タミル語表記)

現在はフランス語読みのタミル語の"பாண்டிச்சேரி"(/paːɳɖit͡ɕːeːɾi/, パーンディッチェーリ)が正式名称となっている。略してパーンディபாண்டி)と呼ばれることが多い。

元々はタミル語のプドゥッチェーリபுதுச்சோரி, /pud̪ut͡ɕːeːɾi/, 新しい町)という名が元であり、これがフランス語に音写されてプディシェリ(Poudichéry)となった。現在、フランス語ではポンディシェリ(Pondichéry)と呼ばれるが、これは「Poudichéry」の「u」が「n」に誤写された名称である。インドではフランス語話者の多いこの州以外の地域ではほとんど通じない呼称である。

英語ではポンディシェリーあるいはポンディチェリー(Pondicherry)と呼ばれ、日本の地図などではこの表記が多い。

2006年に連邦直轄領のポンディシェリ(Pondicherry)はプドゥッチェーリ (Puducchery)に改名されたが、市のポンディシェリの改名は行われなかった。

略史 編集

脚注 編集

  1. ^ a b District Census Handbook: Puducherry”. Census of India. Office of the Registrar General & Census Commissioner, India. p. 24. 10 Noember 2020閲覧。(124頁中の31頁)
  2. ^ 2011 Census Data:Puducherry - Office of the Registrar General & Census Commissioner, India (2020年11月10日閲覧)

関連項目 編集

外部リンク 編集