マイラ・アギアル・ダ・シウヴァMayra Aguiar da Silva1991年8月3日 - )は、ブラジルリオグランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ出身の女子柔道選手[1][2]。ブラジル柔道界でも非常に人気のある選手の一人でもある。

マイラ・アギアル
基本情報
ラテン文字 Mayra Aguiar
原語表記 Mayra Aguiar da Silva
ブラジルの旗 ブラジル
出生地 ポルト・アレグレ
生年月日 (1991-08-03) 1991年8月3日(32歳)
身長 178cm
選手情報
階級 女子78kg級
所属 SOGIPA
段位 2段
JudoInside.comの詳細情報
獲得メダル
ブラジルの旗 ブラジル
柔道
オリンピック
2012 ロンドン 78kg級
2016 リオデジャネイロ 78kg級
2021 東京 78kg級
世界柔道選手権
2014 チェリャビンスク 78kg級
2017 ブダペスト 78kg級
2022 タシケント 78kg級
2010 東京 78kg級
2011 パリ 78kg級
2013 リオデジャネイロ 78kg級
2019 東京 78kg級
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来歴 編集

柔道は6歳の時に始め、2000年シドニーオリンピック銀メダリストのティアゴ・カミロらが所属する道場に通っていた[3]

2006年にブラジル選手権70kg級に出場しいきなり優勝、翌年のワールドカップで国際大会デビューを果たし銅メダルを獲得した[2]2007年パンアメリカン柔道選手権大会では銀メダルに終わる。2008年ワールドカップ・ワルシャワで国際大会初の金メダルを獲得した[2]

しかし、同年末に右足靱帯を損傷する大けがを負い10か月間のリハビリを余儀なくされた。2009年から78kg級に階級を上げ復活、大舞台の2010年世界柔道選手権大会では見事銀メダルを獲得したが、2011年の世界選手権では3位に終わった。2012年のワールド・マスターズではオール一本勝ちで優勝を果たした[4]。 2012年7月のロンドンオリンピックでは準決勝でアメリカのケイラ・ハリソンの前に敗れるが、3位決定戦ではオランダのマリンド・フェルケルクに勝って銅メダルを獲得した[1]。2013年の世界選手権では3位だった。2014年の世界選手権では準決勝でハリソンを技ありで破ると、決勝でもフランスのオドレー・チュメオを技ありで破って優勝を飾った[5][6]。2015年のパンアメリカン競技大会では決勝でハリソンに敗れて2位だった。次いで世界選手権では3回戦でポーランドのダリア・ポゴルゼレツから技ありと有効を取られて2連覇はならなかった[7]。母国開催の2016年のリオデジャネイロオリンピックでは準決勝でフランスのチュメオの前に指導2で敗れたが、前回に続いて銅メダルを獲得した[8]。オリンピック以降最初の国際大会となる2017年のグランプリ・カンクンで優勝した[2]。2017年の世界選手権では準決勝で佐藤瑠香を技ありで破ると、決勝でも世界チャンピオンの梅木真美を技ありで破って3年ぶり2度目の優勝を果たした。寝技が弱点だったために柔術の師範から週3度ほど防御を中心に稽古を積んだという。組み手の強さも相まって決勝では寝業師の梅木に寝技に持ち込ませなかった[9][10]。2018年の世界選手権では3回戦で中国の馬振昭に技ありで敗れた[2]。2019年にはグランドスラム・デュッセルドルフパンアメリカン競技大会で優勝した[2]東京で開催された世界選手権では準決勝でフランスのマドレーヌ・マロンガに敗れて3位だった[11]。7月に日本武道館で開催された東京オリンピックでは準々決勝で世界チャンピオンであるドイツのアンナ=マリア・ヴァーグナーに技ありで敗れるも、その後の敗者復活戦を勝ち上がって、オリンピック3大会連続で銅メダルを獲得した[12]。2022年のパンアメリカン・オセアニア選手権で優勝した[2]世界選手権では準々決勝でオリンピックチャンピオンの濵田尚里内股返で破るなどして決勝まで進むと、中国の馬振昭を技ありで破って、31歳にして世界選手権3度目の優勝を飾った[13]。2023年の世界選手権には出場しなかったが、パンアメリカン・オセアニア選手権で優勝した[2]グランドスラム・東京では決勝で世界チャンピオンであるイスラエルのインバル・ラニルを技ありで破って優勝した[14]

IJF世界ランキングは6239ポイント獲得で2位(23/11/27現在)[15]

主な戦績 編集

70kg級での戦績

78kg級での戦績

(出典[2]、JudoInside.com)

脚注 編集

外部リンク 編集